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「翻訳者としてのOFFの過ごし方 ― 私の癒しとは…」 - 佐々木 理恵子

2013/12/25

「翻訳者としてのOFFの過ごし方 - 私の癒しとは・・・」


佐々木 理恵子:バベル翻訳大学院修了。MST(翻訳修士)。米国カリフォルニア在住。出版およびビジネス翻訳者。米国大学研究機関リサーチコーディネーター。

 

 
翻訳者としてのOFFの過ごし方、これは本当にみなさんそれぞれ個性豊かなテーマなのでしょうね。私の場合は、はて何なのだろう?と、自分でもちょっと考え込んでしまいました。

 
なぜ、考え込んでしまったのか? それは、「翻訳者として…」と深く思索にふけるなら、私にはどう考えても「OFF」というものがあまりないような気がするのです。良くも悪くも翻訳者としてのアンテナが常に起動してしまっているような感覚と申しましょうか…。
 
たとえば、わかりやすい例をあげますと、デスクに向かっていないときでもあれこれ仕事のことを考えてしまっている。夢のなかでも仕事をしていたり、夢の中に突然に訳語が現れたり、道を歩いているとインスピレーションが降ってきたり…。まったく意図しない関係のないところで翻訳プロジェクトに必要な方とのご縁が次々と現れたり…。こういうことが割と頻繁に起こるようです。つまり、顕在意識の世界では「OFF」としているときでも、潜在意識の世界では常に「ON」になっていると申しましょうか…。
 
しかし、たぶん、これは私だけでなく多くの方々が経験されていることではないかと思います。たとえば、これが悪い状態として現れるなら、休んだのに休んだ気がしない。逆に、良い状態として現れるなら、忙しい日々を送っているのに心は元気ハツラツ! いかがでしょうか?みなさんもこのような経験がありませんか?
 
そう考えてみますと、たとえ「ON」続きであっても、「忙しい日々を送っているのに心は元気ハツラツ!」が続くと、とてもうれしいですね。逆に、いくら休暇をとっても、 「休んだのに休んだ気がしない。」だと、本当につらいばかりです。日々の中で自分なりの癒しのスキルや自己コントロール法を確立していくことは、翻訳業に限らず、どの職種のプロフェッショナルにも必要不可欠と言えそうです。
 
そして、さらに深く考えるなら、「自分にとって癒す対象はいったい何なのか?」という思いに突き当たります。心身の癒し、つまり「心」と「身体」の癒し、とはよく言われる言葉なのですが、私はここにもうひとつ「魂(ソウル)」も追加してみたいと思います。「心」と「身体」だけでなく、自分の「魂(ソウル) 」も癒してあげることにより、本当の意味でリラックスの境地に達することができるのではないかなと感じます。
 
ひとつ、私がとても好きな言葉をご紹介します。
 
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静寂は 緑深き森のなかで感じるものでなく
混沌たる現実のなかで 自らが創り出すもの
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これは、私にとって、自分の「魂(ソウル) 」を癒すための、言わば入り口のようなものです。日常の中で、時間や場所を問わず、まず、軽く目を閉じ、数回ゆっくりと深呼吸をします。そのときに、自分が癒される情景や風景をイメージします。どういう景色をイメージしようなどとは深く考えません。自然と浮かぶ景色が、きっと「魂(ソウル) 」が欲する景色ではないかしら、と思っています。簡単ですが、これだけです。
 
ショッピング、ヨガ、旅行、友人とのおしゃべり、いろいろ実践している癒しの方法も他にあり、特に6年続けているヨガは、私にとって身体のエネルギーや心のエネルギーの回復に非常に役立つ優れものなのですが…。ただ、それらができない状態になると、さらにストレスが増すというのでは困ってしまいます。ですので、私にとっての一番の究極の癒しは、目を閉じて、深呼吸をしながら、美しい情景や風景の中で自分の「魂(ソウル) 」と語り合うこと。これに尽きるのかもしれません。
 
では、「心」と「魂(ソウル) 」は、いったい何がどう違うのですか?という声が聞こえてきそうですね。
私はこんな風に思っています。
 
「心」は、常に揺れ動くもの。
「魂(ソウル) 」は、決してブレることのないもの。
 
最後に、もうひとつ、私の好きな言葉をみなさんにご紹介させて頂き、この記事を締めくくりたいと思います。


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動のさなかで 静となり
静隠の気から 躍動あふるる生(いのち)を学べ
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<プロフィール>

佐々木理恵子:バベル翻訳大学院修了。MST(翻訳修士)。米国カリフォルニア在住。出版およびビジネス翻訳者。米国大学研究機関リサーチコーディネーター。

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