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「5年後の未来履歴書を書く思い」 - 大国 兼道

2013/10/25

「5年後の未来履歴書を書く思い」

大国 兼道:
2005年より企業研修(マネジメント、営業スキル等)のフリー講師として活動中です。
経営行動科学やマーケティング理論、組織活性化の原理原則を踏まえて、
クライアント企業に合わせた教材開発から営業力強化のコンサルティングまで
幅広く対応しています。
昨今、海外に本社のある日本法人向けの研修を日本人向けにローカライズした
教材で研修を実施する需要も多く、翻訳業務も行っています。
2012年4月からバベル翻訳大学院生。

 

 「あなたも5年後の履歴書を書こう!」そんなメッセージが、バベル翻訳大学院から届いた。なぜか、バベルに入学した時の気持ちがよみがえってきて、ぜひ書いてみたいなという熱い気持ちになった。最近、はまっている「U理論」ではないが、未来から現在を考えることは、実は大好きなのだ。過去から現在までを反省して、問題解決ばかりやってきた人生を振り返っても、私は、「問題解決型」ではなく、「未来志向型」だと思っている。

 そんな気持ちでわくわくしながら、未来履歴書作成のSTEP1から取り組んだ。自己発見シートの記入は、そんなに抵抗はなかった。前にもライフデザイン研修などでやったことがある。しかし、ここで私が驚いたのは、STEP1のまとめであるオンリーワンの価値を描くチャートの秀逸なフレームだ。「楽しくもっと知りたいと思ったこと」と「まわりの人が考えるあなたの売り」と「どんな時に自分が輝いているか」。この3つのフレームからまさに、私のオンリーワンの価値が導き出されると思うとぞくぞくと身震いがした。

 ここで、私ははたと気づいた。履歴書は、そもそもだれかに自分を売り込むためのもの、就職試験なら相手の会社の人に自分を売り込むためのツールだ。未来履歴書の売り込む相手は、誰だろう。そうだ、自分自身だ!自分自身に未来の自分を売り込む。これって、とてもすてきなことだなと思った。自分自身が未来の自分を信じてなかったら、いったい誰が自分の未来を保証してくれるだろう。こんな当たり前のことをこの3つのフレームは、私に鮮明に今更ながら焼き付けたのだ。

 STEP2,3と進んでいくにつれ、私は少しいやになってきた。いや、苦痛になってきたと言った方がいいだろう。どんな知識やスキルを身につけたいのかという、質問に大項目では答えられても詳細にはイメージがないのだ。当然、詳細イメージがないのだから、具体的な勉強をしない。結果、何年たってもその知識は身につかないという結果が見えてきたのだった。この未来履歴書は、書くプロセスの中で、その実現可能性まで自然と内省させるからくりになっているのか。すべてのマスを埋められないまま、提出した自分が悔やまれるが、まずは書くこと、そしてブラッシュアップすることだとの励ましを受けて、なんとか提出した。この履歴書は、いつも手元において、都度更新する必要があると強く思った。

 いよいよ、STEP4、5年後の未来履歴書の作成だ。Big Pictureを描くセッションは、私の得意な研修種目なので、未来を描くのは、私には簡単だ、少なくともそう思っていた。しかし、ここで問題なのは、「trans-personalな視点」を獲得することだ。昔、スタニスラフ・グロフの「脳を超えて」を愛読したり、家に飾ってある「カール・ロジャース全集」を眺めるにつけ、私は、「trans-personalな視点」の意味がわかってなかったと実感する。ゴールは、利他的視点で描くべし。これが私には、本当に難しい。石原前都知事が、しきりに「利他」を強調していたが、世の中に貢献する人としての基本的な考え方であることは間違いない。まだまだ、邪心や煩悩を捨てきれない自分を深く見つめるときを持てたことに感謝したい。

 最後に、efficacyを上げること。Efficacyとは、我々の業界では、コーチング用語で「自己能力に対する自己評価を上げること」を意味する。最近、ある社長さんから「私が最も大切にしていることは、夢と自信だ。」という言葉を聞いた。

 ゆるぎないゴールイメージ(未来履歴書)とそれを実現する自信(efficacy)こそ、今回の未来履歴書を描く私の思いそのものだと確信している。自分を信じて、未来の自分を自分に売り込む。それを買うか、買わないか、実現するか、しないかは、まさに自分自身で選択し、決定することなのだ。
 

 今、この文章を書き終えて、私は、いつにない充実感に満たされている。それは、未来履歴書を書くという体験のリフレクション(内省)を通して大いに学ぶことができたからであろう。今回の企画をしてくださったバベル翻訳大学院に心から感謝の意を表したい。

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