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未来の自分と出会おう - 匿名希望

2013/10/10

未来の自分と出会おう

匿名希望:
レコード会社勤務を経て、現在IT企業の法務を担当。
バベル翻訳大学院在学中で、現在修了作品に取り組んでいます。
一文一文、一頁一頁ずつ翻訳しながら、千里の道も一歩から…を痛感中。

 

 これまでにも、何度か自問自答したことがあった。「自分は、40代でどんな仕事をしていたいだろう?50代は?60代では?」
 
 純粋に趣味を持つことが苦手で、日常のほとんどすべての時間を仕事のことばかり考えていた私にとって、その問いはとても大切なことのように思われた。その当時、レコード会社のスタッフとして録音や打ち合わせで国内外を走り回っていた私は、それなりに充実していたものの、この生活がいつまで続けられるのか、気づけばふと不安になるような年齢になっていた。40代になっても、なりふり構わず昼夜を問わず、仕事や作業を選ぶことなく走り回ることができるのだろうか。特に、「私は、○○の専門家です」と言える分野がないことにも焦りを感じていた。英語は、ビジネスレベルですと言える自信もあったしそれなりに努力もしていた。しかし、「英語できます」と言う人はごまんといるだろうし、若い人の柔軟性や回転の速さにはいずれかなわなくなる。しかも、「英語できます」と言いながらも英文契約書に取り組む時には、表現方法や文体について不安があった。そんな時、遠い未来のように思えていた40代の自分を想像してみた。それが、初めてリアルに自分のキャリアについて考えた時だったかもしれない。

 「自分は、どんなキャリアを伸ばしていきたいだろう?」社会人になって以来、ずっと契約業務を担当しており、ある程度の適性も感じていたので、まず英文契約書であっても自信を持って対応できるくらいまで英語力を磨いてみようと考えた。そこで出会ったのがバベルだった。その当時のバベルの事務所が、勤め先からそれほど遠くなかったのも、何かのご縁だったかもしれない。資料を求めて直接事務所を訪ね、とても親切に対応してもらったことをよく覚えている。費用のこともあったから多少悩んだものの、これこそが自分への投資だと思って、すぐに受講を決めた。バベルでの学習はとても充実していた。最初は英語力のことばかり考えていたが、背景となる幅広い法律について理解を深めるにつれて、こうした知識を正しく豊富に身につけていれば、企業がグローバルにやりたいことを実現していく際の大きな力になると実感した。そして、「今の仕事は楽しくてやりがいもあるけれども、年齢を重ねることでいつかまた悩む時がくる。キャリアを立て直すなら今しかない。」と一念発起し、バベルでの学習と並行して、転職活動を開始した。目指すは、企業の法務部である。契約だけではなく、企業全体の活動を支えられるような法務担当になりたい。今振り返っても、大胆な判断だったと思う。早速転職サイトや転職エージェントに申込みをし、活動を開始したものの、法務については限られた業界で限られた範囲の業務の経歴しかなかったため、当然難航した。あるエージェントからは、「(この業界経験だけでは)無理ですよ」とまで言われたこともあった。そこで、「経験が足りないなら、資格でカバーするしかない」と、英語はTOEICとバベル。さらに、インターネットで諸々調べて約半年の間でビジネス法務検定と知的財産管理技能検定を取得した。振り返ると毎日湯気が出るほど勉強していた気がする。レコード会社での仕事は続けていたので、通勤時間や早朝の時間をフルに活用した。そして、転職活動を開始してからほぼ1年が経過したくらいで、現在の会社が声をかけてくれた。面接の際に、「キャリアビジョンがはっきりしていますね」と言われ、大学卒業時の就職活動では「何がしたいのかよくわからない」と言われ続けてきたので、とても驚いたものである。

 転職から数年経ち、今回改めてスキルの棚卸しに挑戦し、思い描くキャリアを見つめ直してみた。自分が求める仕事像として、①年齢を重ねるほどに専門性が上がり、長く継続できる仕事、②努力することが苦痛ではなく、クオリティを伴って自分の能力を最大限生かせる仕事、③国内外の人々との交流がある仕事、というイメージが見えた。前職では、特に①について、漠然と不安を感じていたのかもしれない。そして、バベルとの出会いを通じて、②の努力の対象を具体的にすることができたのだ。

 スキルの棚卸しをすると、目指すものに対して自分に何が足りないかがよくわかる。ただ、何かが足りないからキャリアを諦めるのではなく、足りないものを補う手段を考える機会だ。現在も、法学部に行って法律全般を体系的に勉強しておけば、どんなによかっただろうと思うことが多い。ただ、この4年間、バベルの学習をしながら、数百にのぼる契約書や法律文書を読み書きしたという事実は、間違いなく大きな自信だ。自分の目指すキャリアのために、謙虚に、これからも不足を補うだけの知識や経験をどんどん身につけていけばいい。足りないものを補う手段は、きっといくらでも考えられる。どんな時も、自分を信じて前向きに歩いていきたいと思う。

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