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5つのCompetenceについて思ったこと - クリーバー 海老原 章子

2013/10/10

5つのCompetenceについて思ったこと

クリーバー 海老原 章子:
インターナショナルパラリーガル&法律翻訳専攻。現在アラブ首長国連邦在住。3児の母。

 

 バベル翻訳大学院で学んでいる方、修了された方の中には、留学経験があったり、通訳経験があったり、と英語を話すのが得意な方も多いのではないでしょうか。私の場合は、大学で英米文学を専攻していたとはいえ、留学経験は全くありません。カナダ人の夫と結婚してからは、カナダはトロントに住んでいたことがあり、そして現在はアラブ首長国連邦ドバイ近郊に住んでいますが、なぜか英語を話す方は、てんで上手くなりません。友人の中には、同じ日本人でも、英語の他にフィンランド語を巧みにこなす人もいます。彼女は、フィンランドに1年間留学していたそうです。こういう人を「語学のセンスがある人」と言うのでしょうか、彼女の流暢な英語に聞き入ることしばしばです。私は、結婚して16年、夫との日常会話は英語のはずなのですが、さっぱりSpeakingレベルは上がりません。今回は、スキルの棚卸しということで、5つのCompetence:Language(言語運用、変換スキル)、Culture(文化・教養知識)、 Expert(専門知識)、 IT(コンピュータスキル)、 Managerial(マネージメントスキル)、 Humanic(人間力)について考えるという作業でしたが、私の「話すスキル」は棚にものっかってないなぁなどと独り言をつぶやきながらスタートしました。

 現在、インターナショナルパラリーガル・法律翻訳を専攻していますが、最初は、第3専攻からのスタートでした。私が入学したときは、第3専攻はコンピュータ翻訳のコース。スタートして1年経ったころ、プログラミング等の専門知識に乏しく、頻繁にアップデートされるコンピュータ分野の翻訳についていくことに不安を覚えるようになりました。コンピュータ翻訳では、自分には限界がある。そのうち頭打ちの時期がやってくる、と思うようになりました。オプションとして考えたのは、法律翻訳でしたが、これまた私には、法律関係のバックグランドが全くありません。カウンセラーの方に専攻変更を検討していることを相談すると、法律翻訳コースをいくつか受講してから検討してみてはどうですかとのアドバイスをいただきました。そして、日英および英日のレベルⅠをそれぞれ終了するころには、「おもしろい!」と思うようになりました。確かに法学部を卒業したわけでもなく、法律関係には無縁だった私ですが、法律翻訳は、契約書のパターンが決まっていたり、定訳が決まっています。言葉に対するクリエイティビティーが高く求められることはありません。毎回の課題で習得することはたくさんありますが、それを蓄積していくことは私にもできると思いました。こうして蓄えていく知識が、Language Competence(言語運用・変換スキル)、そしてExpert Competence(専門知識)になるはずです。
 
その他、翻訳家に必要なスキルとして、Culture(文化・教養知識)、IT(コンピュータスキル)、 Managerial(マネージメントスキル)について考えました。特にコンピュータスキルに関しては、もはや「苦手だから」とは言っていられない、なんらかの形で克服していかなければならない時代になってきているのではないでしょうか?上述の「法律翻訳の知識の蓄積」に一役かっているのがこのコンピュータスキルだと思います。翻訳の修士号を取得するからには、翻訳のスピードを上げたい、翻訳支援ツールをいつかは使えるようになりたいと思っていましたが、「マルチステップ翻訳ワークショップ」の受講は、大きな収穫になりました。このコースではOmegaTというソフトを使って翻訳生産性向上のテクニックを習得するものですが、このOmegaTで格段に時間効率がアップしました。各講義の演習課題をOmegaTに入れて、用語集を作成したり、同じようなセンテンスがでてきたときに、保存しておいた訳文をすぐに参照することができます。もともとコンピュータ関係が得意なわけではありませんでしたので、小室先生には、質問をものすごい回数させていただきました。いつも丁寧にご回答いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。ITは味方にしなければ損・・・実感です。

 今回のSTEP3を終えて、改めてバベル翻訳大学院で受講できる科目に目を通してみることにしました。修了までには、まだいくつか単位が必要なのですが、将来は、フリーランスにこだわらず、人と触れ合うチャンスのある会社勤務もオプションに入れるとすれば、「インターナショナル・パラリーガル実務」、生産性をさらに向上させるには、ITコースももうひとつ受講したいなぁ、などワクワクしながら、次なるステップを夢描くひとときになりました。何はともあれ、翻訳は、日本語力に違いはありません。英語を話すのは少々苦手でも、日本語に磨きをかければそれでいいじゃない、そんなことを思ったStep3でした。

 

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