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キャリアビジョンを描く - クリーバー 海老原 章子

2013/09/25

Find your own uniquenessで考えたこと

クリーバー 海老原 章子:
インターナショナルパラリーガル&法律翻訳専攻。現在アラブ首長国連邦在住。3児の母。

 

 前回の「自己発見シート」の作成に続き、今回は「キャリアビジョンの作成」ということで、キャリア目標を浮かび上がらせるプロセスに取り掛かることにしました。なんともワクワクする作業です。

 私には、3人の子供がいます。彼らに「将来は何になりたいの?」と質問すると、7歳の娘からは、まだこれといった具体的な職業名は出てきませんが、12歳の娘は「獣医または歌手」、10歳の息子は「ラグビー選手またはシェフ」と、かなり明確な答えが返ってきます。この「獣医または歌手」「ラグビー選手またはシェフ」は、いずれも彼らの大好きなこと、または自分はこれにかなり自信があると思いながら取り組んでいることです。特に12歳の娘は、動物は何でも大好きで、死んでしまったハムスターや怪我をした鳥にも平気で触れるので、本当に獣医に向いているのではと思ったりします。あたふたする母の隣で冷静に対応する姿には、惚れ惚れすることもあります。いずれにしても、親として「大好きなことが将来の職業につながったらいい」と思うものです。「では、私の場合はどうだったかなぁ」。今回のSTEP2は、一連のプロセスを通して、そんなことを思いました。

 まず、STEP2-1は、これまでの仕事内容と満足度を、現在から過去に遡って分析してみるという作業です。一番最近のフリーランス翻訳家から、セールスマネージャ、秘書、スクールマネージャと続きます。満足度を比べてみると、翻訳および秘書業務の満足度が高く、セールスおよびスクールマネージャの満足度は「まあまあ」です。満足度の高かった理由をまとめると、

1 = 専門性が高い
2 = 職場の仲間、上司とのコミュニケーションに満足
3 = 給料が高い、となりました。

 マネージャ職は、好きなことというよりは、とりあえず稼げれば、といった収入面を重視して選んだ仕事だったと分析します。また、その当時、これだけは自信がある、こんなことがしたいと言ったはっきりとしたビジョンがなかったので、ただ給料がもらえればという感覚だったように思います。現在、インターナショナルパラリーガル&法律翻訳を専攻していますが、法律翻訳の仕事は専門性が高く、ちゃんとした知識を得ずして、誰にでもできるもんじゃない!と毎回の課題を通して感じます。ですから課題に追われていても充実感があるのだと思いますが、翻訳の仕事は、これまでの職歴の中で一番満足度が高く、達成感のある職業です。幸運な方は、最初から満足した仕事に就かれる方もいるでしょうが、私の場合は、長い道のりを経て、専門技術を身につけ(まだまだ途中段階ですが)、ようやく「好きなこと」にたどり着いたといった感じです。かといって、ここまでにしてきた仕事に後悔は全くありません。勤務時間も長く、体力勝負のマネージャ職は、若かったからこそできた、という部分もありますし、その時期に出会った人たち、体験したことは、今の自分形成に無くてはならないものだったと確信しています。あの時期は無駄だったと思うことはありません。 

 次にSTEP2-2では、仕事を通じた社会貢献を考えてみるという作業です。「どんな仕事にも社会的な役割が伴う」ということは、正直、あまり考えたことがありませんでした。どんな仕事でどんな社会貢献がしたいか?という質問には、考えさせられました。このステップと合わせてSTEP2-3では、最近の社会的トレンドで興味があるものを考えてみました。私は、グローバル化、コミュニケーションツールの普及、そして女性のキャリア志向の高まりをあげました。翻訳の仕事は、大好きで、最近はおばあちゃんになってもやっていたいなぁと思うようになりました。翻訳業には定年なんてありませんよね。おばあちゃんになるまでには、翻訳でも違う分野にチャレンジしていたり、違う形で携わっているかもしれません。STEP1の分析では、コミュニケーションを通じて喜びを感じる自分を発見し、今回は人と触れ合いながらニーズに応え、長く社会に貢献するというキャリアビジョンにたどり着きました。そして、子供たちに「好きなことなら続けられるよ」と言える自分があることを実感しました。

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