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成功の定義は変わる? - 喜多 訓子

2013/09/25

成功の定義は変わる?

喜多 訓子:
大学卒業後、会社員、オーストリア滞在を経て国際交流に携わる。
通訳案内士。バベル翻訳大学院在学中。

 

 キャリア形成のステップ2は、私にとってあまり気の進まない作業だった。自分が「何をもって成功と考えるか」(Define your own success)は、外面と本心、体面とあり方を巡るとても哲学的な内容だと思われたからだ。
 
 実際はキャリアを考えるために大切にしたいことは、はっきりといくつか頭の中にあった。
 
 まず、道徳や倫理に反しないこと。別の言い方をすれば、社会的に貢献できるということだ。これは当然、悪いことはしないということだが、今の世の中は気を付けないと、いつの間にかブラック企業の片棒を担いでいたりすることになりかねない。また、たとえ合法であっても、良心に受け入れがたいものもはずしたい。
 
 そして、自分が楽しんで取り組めること。ステップ1でも言及したが、苦痛を感じながらでははかどらないうえ、長く続けるために努力が必要になる。もちろん仕事である以上、楽しいばかりでないことは承知しているが、自分のしていることが「好き」なことは必須だろう。
 
 この他に、このキャリアガイダンスを記入して明らかになったことがいくつかある。
例えば、それを行うことで顧客はもとより、身近な人(家族)も笑顔になれること。顧客に笑顔になってもらうためには、対価に見合った力が必要になるだろう。しかし、顧客に喜んでもらっても、プライベートが幸福になるとは限らない。身近な人が笑顔なら、採鉱ではないか。そのためには、何日も続く深夜残業や不規則な勤務形態は、たとえ楽しい仕事であってもできそうもない。
 
 次に、仕事を通して自分も成長できることも、重要な要素だ。関わる業務や一緒に働く仲間から良い刺激を受けられると、それだけで生き生きした気持ちにならないだろうか。
そして、その仕事について信頼を得て、様々な人の協力を得て継続していけた時、「よくやったな」と思えるのではないか。それに対して、得られるのが対価(収入)だ。それが評価であり、満足のいく収入が得られるように努力する必要がある。
 
 まとめれば、「社会に貢献でき、顧客や身近な人が幸せになり、かつ仕事を通して自分も成長しながら、協力を得て、継続して収入が得られる」ような仕事が、私にとっての成功の条件となる。なんだか立派な内容だ。
 
 では、これに自分の特性や興味を具体的に当てはめてみると、どうなるだろう。これまでの職業経験から考えてみる。
 
 会社勤めを辞めて以降は、主に2つの職場を経験した。「時間が短いこと」を条件に仕事を選んできたので、上記の「成功」体験の全てを満たしてはいない。特に「仕事を通しての成長」にちょっと物足りなさを感じている。
 では、OL時代はどうだったかと言えば、残業も多く家族に心配をかけたが、仕事を通して得られる充実感は大きかったように思う。まだ独身だったので、自分本意の生活が許されていたからだ。
 
 こう考えると「成功」の定義も、状況によって変わって来るのかも知れない。成功を構成する項目には、それぞれの時期に優先順位があり、いつも一定ではない。だから、キャリアも変化する。・・・のだろうか?
 
 「キャリアを後押しするトレンド」も移ろっていくものだと考えると、終身雇用の崩壊が言われる現代、キャリア実現の方向が変わっていくのも自然なのだろうか。

 

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