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「翻訳をする心構えとは?」 - ジャネット トービ

2013/05/25

「翻訳をする心構えとは?」


ジャネット トービ:バベル翻訳大学院1年在学。特許・技術・医薬翻訳専攻。

 

私は、2012年にバベル翻訳大学院に入学したジャネットと申します。
2008年に大学を卒業し、そして同年の10月に来日しました。もともと、日本語を熱心に勉強するつもりはなかったのです。日本語の学校に入ってから、一年ぐらいが経って、日本語に対する興味がどんどん増し、翻訳者になろうと決心しました。
 
昔は翻訳という仕事を考えると、ただ言葉の知識だと思っていました。適切な表現など言葉を調べ、て英語にするという仕事に過ぎないと思っていました。
 
2011年から翻訳の経験を積み始めました。友達の紹介で、ある翻訳会社で登録したら、どんどん翻訳の作業が依頼されてきました。そうしたら、すぐにこの仕事がうまくできないという思いが頭の中に浮かんできました。東京で、翻訳者としてある会社で働いていた時にも、自分のスキルが十分ではないのではないか、と思いました。
 
その時、同じ会社に、もう一人の外国人がいました。翻訳の作業が完成してから、彼に英訳のチェックを頻繁に頼みました。そして、ある日、日本語に優れた彼が、心構えなど、翻訳する時の意識についてアドヴァイスをしてくれました。
 
彼によると、いい質の翻訳をするためには、意識の状態が非常に大事なことだ。心構えができていない状態で、翻訳をしょうとすると、質が悪くなる、ということです。いくらその意見が正しいと思っても、心構えができていないので翻訳の作業をするのは嫌だ、とはなかなか言えませんでしょう!
 
それに、翻訳をしている時の意識をどうやって鍛えられるのでしょう?翻訳をする時は、文章の全体の意味をまず読み取れないといけないです。文章の意味を正確に読み取れるかどうかは、意識の状態次第です。それぞれの言葉の詳しい意味を解釈しながら、その文章の全体としての流れや、全般的に、何を伝えようとしているかということも理解する必要があります。そこで、細かいニュアンスを理解する時と、その文章の全般的な内容を理解する時とは、意識の状態が違うと思います。
 
つまり、細かいニュアンスにこだわり過ぎると、内容がまったく分からなくなってしまい、自分の言語能力を疑いたくなります。私には、こういう経験は良くあります。
 
ただし、ある文章の内容をちゃんと理解できていないときは、どういう対策を取ればいいのでしょうか?その会社の先輩のアドヴァイスによると、翻訳の作業と離れて、他の仕事に目を向けるしかないのです。私の場合は、日本語の能力試験の準備をしていた時ですが、読解の部分が一番難しかったです。その時、合格したかったので、プレッシャーを感じ、文章を読みながら理解しようとするのですが、正しく答えられるかどうか不安でした。
 
試験が終わってから、勉強ではなく、趣味としていろいろな文章を読み始めました。そこで、気がついたのは、理解しなくてはという意識を切り替えたことで、文章の意味全体を読み取るのがやや楽になりました。つまり、余り意識しないで文章全体の意味を掴む方がいいということでした。
過度に意識を集中させるとか、無理やりに文章を再読し、意味を掴もうとすると、返って理解ができなくなってしまいます。
 
どんな文章を翻訳しても、まずその文章に興味を持つことが必要です。
何でこの文章が面白いのか?
作者はどういう人なのか?
どんな考え、見方を示そうとしているのか?
 
私にとっては、翻訳をする心構えとは、その文章に対する興味が大事だと言うことです。
まず、自分の興味を引き付けると、自然に翻訳する時の心構えがしっかりできてくると思います。

 


<プロフィール>

ジャネット トービ(Jeanette Tovey): バベル翻訳大学院1年次在学。特許・技術・医薬翻訳専攻。私は、韓国、ソウルで生活しているイギリス人です。ここでは、仕事をしながら、韓国語を学んでいます。今年の九月までは、日本に住んでいました。その間は、日本はとても気に入ってしまいました。幼いころから、日本語に大変な興味を持ち、将来の職業に日本語を活かしたいと思っていました。これから、皆様と一緒に頑張って行きたいと思います!
 

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