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『クリスマス・バス』 の翻訳者、細見 真美(ほそみ まみ)さん

2011/08/25

8月25日号に登場の新人翻訳家は ―  細見 真美  (ほそみ まみ) さん。


毎月多くの翻訳書が出版され、新人翻訳家も多数誕生しています、これまでの出版経験を持つプロ翻訳家ばかりでなく、多様なチャンスを積極的に活用することで、自己表現できる機会がひろがってきていることを感じます。編集部では、これらの新人翻訳家にスポットをあて、どんな方がデビューしているのかをご紹介し、インタビューによって翻訳出版の動機や、その背景も探っていきます。


連載37回目の8月25日号では、 
クリスマス・バスの翻訳者細見 真美 (ほそみ まみ) 
さんをご紹介します。







  書籍名:  クリスマス・バス (共訳)
   著:        メロディー・カールソン
   出 版:   バベルプレス
 

編集:
 今回は『クリスマス・バス』の翻訳者、細見真美さんにお話をお聞きします。細見さんよろしくお願いいたします。
 はじめにプロフィールについてお聞かせください。
 

細見: 
 1965年、大阪府大阪市の生まれです。梅花女子大学文学部英米文学科を卒業しました。普段は専業主婦をしていて現在は年間を通じて娘の学校関係のボランティアなどをしています。現在、2冊目の「RUNAWAY PRINCESS」のワークショップに参加中です。
 

編集:
 翻訳を学んで、翻訳家を目指そうと思ったきっかけはどんなことですか?
 

細見:
 英文科だったので大学在学中のゼミで、本を一冊読む勉強をしましたが、翻訳家になりたいとはまだ思いませんでした。文法が大の苦手で苦戦していたので。(笑)
 
 でもアメリカやイギリスの旅行で、改めて英語圏の文化の違いや習慣などのカルチャーショックを受けたことや、魅了されたことは英語を続けたいと思うきっかけになりました。卒業した1年後に結婚し、主人の赴任地である沖縄で過ごした4年間も今思えば翻訳に結びつくきっかけのひとつになっていると思います。
 そこでは英会話の生徒兼日本語の先生として外国人に教えるお手伝いなどもしていて、外国人の友人もよく訪ねてきてくれたので自然と英語とふれあうこともできました。その当時はよく洋画を見ていましたので、字幕の翻訳って素敵だなあと思っていたんです。
 
 英会話ができるようになって字幕の翻訳の仕事を探せたらとも思っていました。数年後娘が生まれ、それから数年して書店で戸川奈津子さんの『字幕の中に人生』の著書を見つけました。内容には、映像翻訳はとても難しい。英会話ができるだけでは字幕の翻訳はできないと書かれてありました。でもいつか私も勉強したい。と思っていましたが、本格的に翻訳家を目指したいと思ったのは娘にたくさんの絵本を読み聞かせているときでした。
 
 読みながら何となくこれを英語に直して絵本作れたらなあ?と思い、自分なりに訳していました。でもこの英訳があっているのか分からないと手探り状態の時期に、広告でバベルに出会い、英文法の基礎科・本科の受講を始めたのが翻訳家を目指す第一歩となりました。本の翻訳家になりたいと思ったのは、そのときです。
 

編集:
 細見さんは、ご自身の人生の節目節目で翻訳家になりたいという思いを重ねてきたのですね。
 『クリスマス・バス』のワークショップに参加されたのはどんな理由や思いがあったのでしょうか?  
 

細見:
 絵本や児童書の翻訳をしたいと思っていたのですが、バベルでのコンテストとオーディションを見て続きが読みたいと思ったことです。プロテスタント系の大学を卒業したこともあり、授業でも勉強していて何となく懐かしく感じたことが理由のひとつですが、娘がちょうどクリスチャン系の幼稚園を卒園していたということもあって、降誕劇など知っている内容又、かわいい作品名にも惹かれ、興味が湧きました。
 

編集:
 本の内容を紹介していただき、翻訳された感想をお聞かせ下さい。
 

細見:
 この本は、200冊以上あるメロディー・カールソンさんの著書の中の一冊で、クリスマスに人を「もてなすことと」はどういうことなのか?を聖書の一説を添えて仕上げられた作品です。
 
 クリスマス休暇中に過ごす主人公イーディスの心の変化を通じて町の住人たち、各方面からやってきた見知らぬ客人たちのさまざまな人間模様を描写し、それぞれが思いやりと助け合いの精神の大切さに気づかされていくというクリスマスにふさわしい物語になっています。マートルという老人の客人の存在も見逃せません。へんてこなバスに乗ってやってきた一組のカップルは、女性は妊娠しています。
 
 2千年前のユダヤ。マリアとヨセフが宿を求めてベツレヘムの町へやってきたという聖書の一説とダブります。文頭の「兄弟としていつも愛しなさい。旅人をもてなす心を忘れてはいけません。そうすることで、ある人は気づかずに天使たちをもてなしました」新約聖書「ヘブライ人への手紙」13章1節から2節の言葉の意味が読み終えたときに本当に理解できると思います。
 
 キリスト教に従事しておられる方はもちろんのこと、普通に本を手にされた方もそれぞれ、心に深く感銘を受け愛される一冊だと思いますね。優しい気分になります。
 

編集:
 心温まる素敵な作品ですね。この作品を読んで感動されたキリスト教会の方から、盲人の方に音読出版をしていて、ぜひこの本をライブリーに加えたいとのご相談があり、原著者も翻訳者の皆さんも快諾してくださり、協力することができましたね。
 それでは、ワークショップでの楽しかったこと、苦労したことをお聞かせ下さい。
 

細見:
 私はまだまだ実力不足で、監訳リーダーの柴田先生には大変お世話になったと思います。すべての思いが詰まった最終ページは自分なりに苦労したのを思い出します。
 イーディスの心の動きを語り口調で訳すことによって生きた文体に変わっていくことが分かったときはうれしかったですね。
 たった一行に四苦八苦しました。難しいのだけれど、訳するごとに本の中へどんどん引き込まれていく自分がいて、充実した日々を過ごせたと思っています。
 
 訳文の違いや表現の仕方もワークショップのメンバーの方々と話し合えたこと、大変いい勉強になりました。この物語が著者の周りの自然や環境、日常の暮らしの中の出来事など正確に訳さないといけないこと。聖書に従って物語が綴られている事で、どちらも調べて調べて間違いのないように描写して訳さなければならなかったこと、苦労もし、勉強にもなり、私にとっては実りの多い翻訳作業でした。
 

編集:
 出来上がった本を手にしたときのお気持ちはいかがでしたか?
 

細見:
 とてもうれしかったです。でも出来上がった達成感と同時に完成作品になってしまって翻訳作業から開放されてしまった寂しさも感じました。ただ、友人たちに話していたのに、クリスマスの時期にしかアピールできない作品が、著作権やら時期やらで1年も待ったのは少し残念でしたが(笑)。待った分、作品には愛おしさもあります・・・。
 

編集:
 翻訳が終わってしまい、寂しい気分になるというお声を良くお聞きします(笑)。
 この作品は表紙がクリスマスのイメージでとても可愛いのですよね。確かにシーズンではないときも売れるような表紙にすることも検討しないといけませんね。今年のクリスマスにも大いにPRするように、営業担当者にしっかり伝えます(笑)。
 現在は2冊目のワークショップをされていますね。こちらも出版が楽しみですね。最後にこれからの抱負や翻訳してみたい作品のことなどもお聞かせ下さい。
 

細見:
 はい、2冊目の本も出版が待ち遠しいです。
 地道に努力をし、実力をつけていくだけです。翻訳家です。と声に出していえるようになりたいですね。今回は児童書のワークショップに参加していますが、児童書は、成長期の心の発育にとても大切だと思っています。これから思春期になっていく子供たちが楽しめるような作品を翻訳したいです。
 
 ファンタジーはファンタジーらしく夢のある、冒険ものはドキドキしてページをめくれるような楽しい作品に出会えたらと思っています。一行でも良い翻訳作業が出来るようになりたいです。
 「クリスマス・バス」は、私の翻訳の出発点です。出会えたことに本当に感謝しています。
 

編集:
 細見さんは、いつも翻訳を楽しんで熱心に取り組んでいらっしゃいますね。それが伝わってくるとても素敵なインタビューでした。本日はありがとうございました。
 今後のご活躍を心からお祈りしています。

 

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