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『賢い犬たち』、『サンキューパワー』の翻訳者、新保 紫(しんぽ ゆかり)さん

2010/11/22

11月25日号に登場の新人翻訳家は ―新保 紫(しんぽ ゆかり)さん。


 毎月多くの翻訳書が出版され、新人翻訳家も多数誕生しています、これまでの出版経験を持つプロ翻訳家ばかりでなく、多様なチャンスを積極的に活用することで、自己表現できる機会がひろがってきていることを感じます。編集部では、これらの新人翻訳家にスポットをあて、どんな方がデビューしているのかをご紹介し、インタビューによって翻訳出版の動機や、その背景も探っていきます。


  連載19回目の11月25日号では
『賢い犬たち』 『サンキューパワー』の翻訳者、新保 紫さんをご紹介します。

 







    作品1
書籍名: 『賢い犬たち』(共訳)
著 者:マギー・ボナム
出 版:バベルプレス

 
     
    作品2
書籍名: 『サンキューパワー』(共訳)
著 者:デボラ・ノーヴィル
出 版:バベルプレス

 


編集: 
  今回インタビューをいたします新保さんは2冊の翻訳書を共訳でバベルプレスから出版されています。又3冊目の共訳作品も間もなく出版予定です。新保さん、本日はよろしくお願いします。はじめにプロフィールについて聞かせていただけますか。 


新保: 
  北海道在住です。大学の英文学科を卒業して20数年、英語とは縁もゆかりもない仕事についています。 最近、国際NGOの翻訳ボランティアのトライアルを受け採用され、月一程度で報告書の翻訳(英→日)をしています。 


編集: 
  翻訳はどのように勉強されたのですか。翻訳家になりたいと思ったきっかけはどんなことですか? 


新保: 
  北海道の田舎に住んでいるものですから翻訳は通信講座で勉強しています。昔は訳文を紙に書いて郵送していたのですが、今はインターネット上でできるのでとても便利です。 
  バベルの翻訳家養成講座をオンラインで受講し修了しましたが、実は翻訳家養成講座を受講するのは2度目だったのです。1度目は、まだインターネットでの講座が無く、バベルも今の場所ではなかった頃です。そのときは途中で挫折してしまいました。 
  数年経ち翻訳家になりたいと強く思うようになり、もう一度基礎から勉強しようと思ってオンライン講座を受講しました。  

  翻訳家になろうとしたきっかけですか? 会社勤めは向かないなとずっと思っていたので(笑)。 英語は中学校で出会ったときから好きだったし、本も好き、調べ物は苦にならない、机の前に何時間座っていても平気(最近は腰痛があって長時間は無理ですが(^^;;)。 翻訳は自分に向いているのじゃないかと思いました。  

  本は小さな頃から身近にありました。小学校低学年のとき両親が少年少女世界名作全集を購入してくれました。これは毎月1冊ずつ届けられて、全巻揃うまでに4年間くらいかかったと思います。1冊には4つか5つくらいの話が収められていて夢中で読んでいました。赤毛のアン、小公子、小公女、宝島等々、もちろん翻訳なのですが、その頃は全部最初から日本語で書かれたものだと思って読んでいました。 


編集: 
  やっぱり英語が好きで、本が大好き、調べ物が苦にならないとは、翻訳者にぴったりの資質をお持ちですね。この2作品との出会いと、訳したいと思われたのはどんな理由や思いがあったのでしょうか。 


新保: 
  初めてCo-PUBのオーディションに応募したのが『賢い犬たち』でした。それまでは、Co-PUBに応募するにはまだ早すぎると思って応募しなかったのですが、このときは良く分からないのですけど突き動かされるものがあって応募しました。 
  そして幸運にも合格したのです。この作品は自分も犬を飼っていたので、訳しているときもうんうんあるあると共感したり、死の場面では涙しながら訳してました。ちょうど家で飼っていた愛犬が大病で入院していたこともあり思い入れが強かったのでしょうね。  

  『サンキューパワー』は、幸せになる鍵は自分の中にあるということに非常に心惹かれました。調べ物も多かったのですが、掲示板のやりとりが1,000回を超えるほど熱心な共訳者の方たちばかりで勉強になりました。この本に出会った後の自分の誕生日に、母にカードを渡しました。『今日は私の誕生日です。生んでくれてありがとう。あなたの娘に生まれて幸せです』って書いて。この本に出会わなければ絶対できなかったことですね。 


編集: 
  素敵な誕生日のメッセージですね。お母様もお慶びになったでしょうね。きっと本を読んだだけでは、そこまで「サンキューパワー」を使いこなせないかもしれませんね。翻訳することで、本の内容をマスターされてしまったのですね!私も読みましたが・・・・まだ、感謝不足です!! 
  どちらの作品も新保さんの心に響くものがあって、お選びになったわけですね。それに、ご自身の体験と重なる部分があると、作者の気持ちを伝えるのにも感情移入がうまくできたのではないでしょうか。 
  それでは、翻訳のときに苦労したことやワークショップのことなど、聞かせてください。 


新保: 
  読んで分かるんだけど、いざ日本語にしようとするとできない。実は読んで分かった "つもり"になっただけで、実際には分かっていなかったんですね。きちんと英文の構造が把握できてないからイメージできない。イメージできないからこなれた日本語にならない。こんな状態でやり通せるのかと不安になりました。でも、Co-PUBのワークショップシステムに助けられ、そんな不安は徐々に無くなっていきました。 


編集: 
  完成した本を手にしたときのお気持ちは? 


新保: 
  天にも昇る気分(笑)。翻訳者として自分の名前が載っているのを見て感動しました。 英語とは縁のない仕事についているので勉強するモーチベーションが弱くなるときもあったのですが、自分の翻訳書を手にして俄然モーチベーションがアップしました。 
  それと、翻訳書って自分にとっての存在証明だと思うのです。会社は自分が居なくなっても、まるで始めからそこに居なかったかのように動いていくのだと思うけど、翻訳書は自分が確かに居たという証しになる。そんな感じです。 


編集: 
  「翻訳書は自分が確かに居たという証し」素晴らしい表現ですね!これ、いただきます(笑)。 本当にそうですね。同じ翻訳者でも、ビジネス翻訳とかですと仕事をして納品して報酬を得ることがあっても、名前は残らないですものね。ビジネス翻訳者も、生涯で1冊は翻訳書を出版したいと思っている方が多いですよね。 最後にこれからの抱負や翻訳してみたい作品のことなどをお聞かせください。 制作中の「スモールミラクルⅡ」の出版も間もなくと思います。楽しみですね。


新保:
  はい、とても楽しみです。今から友人に宣伝しています(笑)。 
  奇跡の話を集めたテレビ番組があるくらいなので、こういう話が好きな人って多いと思うんですよ。 
  訳しながら、心がじわ~っと温かくなってきました。 
  まだまだ力不足なので、著者の思いを正確に日本語にできるように、そして自分の感動を読者にも伝えられるようこれからも勉強を続けていきたいと思います。 
  現在は中国語も習っているので、いつかは、英→日の他に中→日の翻訳もできればいいなと思っています。 


編集: 
  英語に加えて、中国語の翻訳をめざす!益々進化していらっしゃいますね! きっと素敵な本との出会いがあることでしょう。ますますのご活躍をお祈りいたします。本日は、ありがとうございました。


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