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【イラストレーターインタビュー・竹井夏絵さん】絵本『黒い川と瑠璃の羽根』

2019/03/07

連載218回目の3月7日号では、
絵本
『黒い川と瑠璃の羽根』のイラストレーター、竹井夏絵さんの活動をご紹介します!



このコーナーでは、これまでたくさんの翻訳家にスポットをあて、
どんな方がバベルの翻訳ワークショップからデビューしているのかをご紹介し、
インタビューによって翻訳出版の動機や、その背景も探ってきました。
また、原作の作者やイラストレーターからもメッセージも紹介してきました。今号では

絵本『黒い川と瑠璃の羽根』のイラストレーター、竹井夏絵さんのさまざまな活動をおうかがいしました。
是非、読者の皆さまも一緒に追体験をしていただければと思います。お楽しみください。 

 

<プロフィール>
竹井夏絵(たけい なつえ)
種子島在住。
株式会社バベル主催「星の王子様イラストコンクール」大賞受賞をきっかけにイラストレーターの世界へ。
これまで平々凡々に過ごしてきたためイラストレーターの肩書きに戸惑うも、CGを主にした作品を楽しんで描いている。


編集:
はじめにプロフィールと最近の活動についてお聞かせください。

竹井さん:
物心ついた時から絵を描くことが大好きで、授業中でもこっそり描いていたくらいでした。
そんな私の将来の夢も、当然のように「イラストレーター」。

高校を卒業後に親元を離れてイラスト関連の学校へ進学したのですが、周囲のレベルの高さに圧倒され、
そしてまた、課題を提出してもやり直しの連続。
そんな苦しさから、「あぁ、自分は仕事ではなく趣味で絵を描くのが好きなんだ」と思い知らされました。
それからイラストレーターをすっぱり諦めて地元の種子島へ帰り、結婚して子供も生まれて、
でも趣味でイラストを描いたりしてと平々凡々な毎日を10年近く過ごしていました。

今はイラストレーターとしてお仕事をいただく事もある状態ですが、
専業ではなく兼業状態ですので、積極的な活動はなかなか難しい状況ですね。
でも空いた時間に、次の活動へ繋げられるよう、イラストは描いています。


編集:
なるほどですね。竹井さんは絵を描くのが本当に好きなんですね。
竹井さんが絵本のイラストレーターを目指そうと思ったきっかけなどありましたら、お聞かせください。


竹井さん:
イラストレーターを夢見て、でも結局挫折してしまって、
「自分は趣味として絵を描こう」と思って10年ほど経過した時、
自分の仕事について見つめなおす機会がありました。

高校の時に「将来の役に立つかも」といろいろと資格を取ったのですが、
いざ社会に出てみると取った資格で役立っているのは卒業後に取った車の免許くらい。
自分は一体何をやってきたんだろう、自分に出来る仕事って何だろうと物凄く考えた時、
「辛くても苦しくても、自分がやっぱり好きと思える事はなんだろう」から「あ。絵だな」となって。

そうやって、自分の中にある「基本的な事」に10年ぶりに気付いた時に、イラストレーターをもう一度目指してみようと思ったんです。
それで、まずどうすればいいのかとネット検索したら、バベル主催の「星の王子さま イラストコンクール」の事を知りました。
恥ずかしながらそれまで「星の王子さま」を読んだ事がなかったので、応募するかどうか迷いましたが
「落ちるのは当たり前!思い切ってやってみよう!」とチャレンジしました。
図書館から何度も本を借りつつ、久しぶりの課題作成に「間に合うんだろうか、やっぱり止めようかな」
なんて悩みつつも何とか応募したものが、
まさかの大賞受賞となって、嬉しさよりも驚きでいっぱいでした。


編集:
もう一度、イラストレーターを目指そうと考え、
バベル主催の「星の王子さま イラストコンクール」に応募して大賞を受賞されたんですね。
ねばり勝ちですね。おめでとうございます。(笑)絵本としては
『黒い川と瑠璃の羽根』が処女作なんですね。
あらためて絵本出版おめでとうございます。

この作品のイラストをどのように描いていかれたか教えてください。


竹井さん:
作家の渡部さんの「自然に対する想い」はとても強く感じていましたので、
その「自然」を何よりも強く意識して描きました。連なる山の麓に広がる森の色味や流れる川の色、
鬱蒼と生い茂る獣道といったものを頭の中のイメージだけで描かず、
そういった写真や画像を見て感じた雰囲気を自分なりに表現するように努めました。

家族と公園へ行った時にも葉っぱを手に取って色味や葉脈の流れを観察したり、木々を見てその茂り具合などを観察したりと、
画像だけでなく自分自身が感じることも盛り込んだつもりです。その点で、自然豊かな種子島に住んでいて良かったと思います。


編集:
なるほどですね。イラストを描く中で自然豊かな種子島が力を与えてくれたのですね。
『黒い川と瑠璃の羽根』
の作品作りで楽しかったこと、苦労したこと、読者へのメッセージをお聞かせいただけませんか。

竹井さん:
実は、これまでずっと人物やキャラクターばかりを描いていたので、「自然」というジャンルは未知の領域でした。
そんな自分は、果たしてどこまで出来るのかという不安はありましたが、逆に一生懸命取り組んだ事で物凄く勉強になりました。

また、「黒い川と瑠璃の羽根」という1つの作品・世界観を、作家の渡部さん、編集の伴さんと作り上げていく過程もとても楽しかったです。

そうやって出来上がった作品に、読者の皆様はどんな事を感じたり考えたりするのだろうかと思うと、とてもワクワクします。


編集:
ワクワク感がこちらまで伝わってきますね。出来上がった絵本を手にしたときのお気持ちはいかがでしたか

竹井さん:
こうやって本として完成された自分の絵を前にすると、恥ずかしいというかなんというか照れてしまって、封筒からなかなか出せずにいました。
でも出来栄えはすごく気になっていたので、落ち着いてから手に取って読んだ次第です。

最初は「色はもうちょっとこうすればよかった」といったイラストの反省点ばかり見ていましたが、
ぐいぐい引き込むストーリーの力強さにいつの間にか絵本の世界に引き込まれていました。
そんな素晴らしいストーリーに自分が携われた事が、とても嬉しいです。


編集:
最後にこれからの抱負や創作してみたい作品などがあればお聞かせください。

竹井さん:
趣味として楽しく、そして仕事として精一杯イラストを描いていきたいです。
イラストのコンクールも多く開催されているので、いろいろとチャレンジしてみたいですし、
絵本制作を通してイラストだけでなくストーリーも形に出来たらいいな、と思います。
また、経験・未経験にかかわらず、いろんなジャンルのイラストも挑戦していきたいです。


編集:
これからも素敵なイラストを描き続け、さまざまなジャンルのイラストにチャレンジする竹井さんの活躍をお祈りしています。 
本日はありがとうございました。



【記事で紹介された作品】


 

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