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今こそ読みたいファミリー・ストーリーの名著 ― 新刊『ピーターとファッジのどたばた日記』発売! 翻訳者の滝宮ルリ(黒子 郁子)さんインタビュー!!

2016/10/25

どたばたコメディの向こうに見える、愛のカタチ
  新刊『ピーターとファッジのどたばた日記』発売!
  翻訳者の黒子 郁子(くろこ いくこ)さんインタビュー!!

 
 このコーナーでは、これまでたくさんの新人翻訳家にスポットを当て、
どんな方がバベルの翻訳ワークショップからデビューしているのかをご紹介し、
インタビューによって翻訳出版の動機や、その背景も探ってきました。


 連載161回目(10月25日号)で特集するのは、
1972年に発売され、今なお愛されるファミリー・ストーリーの名著を翻訳した
『ピーターとファッジのどたばた日記』です。


小学四年生のピーターは、やっかいものの弟ファッジに振り回されてばっかり。。。
傍若無人なファッジには、家族も友達も手を焼いています。

それでも、ファッジは持ち前の可愛さで周囲の愛情を独り占め。納得いかないピーターですが、
やっぱり弟のことが大好きみたい。

改めて家族の大切さを感じる作品です。


それでは、『ピーターとファッジのどたばた日記』の翻訳をされた
滝宮ルリ(黒子 郁子)さんのインタビューをお楽しみください。

 
編集部:
黒子さん、この度は『ピーターとファッジのどたばた日記』の翻訳出版おめでとうございます!
これから黒子さんの翻訳人生や翻訳にかける想いなどを伺っていきたいと思います。
 
黒子さんは翻訳をどのように学ばれたのですか?
 
 
黒子郁子さん(以下、黒子):
宇都宮大学大学院(応用化学)終了後に翻訳学習を始めました。バベルのセミナーをいくつか受講し、バベル翻訳大学院に入学しました。
 
在学中から古典新訳ワークショップや新刊ワークショップに参加し、古典新訳ワークショップでは「あしながおじさん」「小公女」「シャーロック・ホームズ最後の挨拶」など、新刊ワークショップでは「英国流ビスケット図鑑」を翻訳。ペンネーム「滝宮ルリ」で翻訳家としてデビューしました。
 
修了作品として翻訳した「ピーターとファッジのどたばた日記」を出版、同シリーズの続刊も取り組んでいるところです。
 
 
編集部:
すでにたくさんの翻訳に関わってこられたのですね。
翻訳家としての歩みはどのようなものだったのでしょうか?
 
黒子:
バベル各種セミナーから翻訳に興味を持ち、自宅で仕事ができるところにも魅力を感じ、通信・通学講座で学んだのちカウンセラーさんと相談の上大学院を受験し、いろいろありましたが無事卒業しました。
 
編集部:
そうでしたか。そうして入学した大学院の修了作品として選んだのが『ピーターとファッジ』
だったんですね。
 
黒子:
昔教科書で一章のみを読んで「これからどうなるのだろう」と気になっていました。原書を取り寄せて訳しながら作者ジュディ・ブルーム女史の他作品についても調べると、同シリーズの続き(全五巻中二巻と三巻)がかつて偕成社から翻訳出版されていたもののすでに絶版。今作が第一巻なので、これなしにいきなりでは理解しにくい部分があったのでしょうか。或いはファッジのいたずらぶりがめちゃくちゃすぎてひんしゅくを買うことが心配されたのか、これまで日本で紹介されることはありませんでした。
 
昔から彼女のファンが多い日本でそれはもったいない。輝かしい受賞歴がありながら実に残念と思い、修了作品として「ぜひ自分で紹介しよう!」と思い立ちました。
 
 
編集部:
大学院在学中から、この本を翻訳して世の中に出すことに熱意を持たれていたのですね!
 
黒子:
それまでワークショップのみだったので、一人で訳し切ることに取り組みたいと思いました。修了作品選びに悩み、以前から気になっていたジュディ・ブルーム女史の作品をこの機会に発表したいと思ったのです。
 
 
編集部:
どんな本なのか、気になりますね。ストーリーを少しご紹介いただけますか?
 
黒子:
ピーターは小学四年生。パパとママ、幼い弟ファッジとニューヨーク市内、セントラルパーク近くに住んでいます。両親もまわりの大人たちもファッジをかわいがるのでムカつくばかりです。しかも自分にとっては迷惑ないたずら者でしかないのに…
 
兄弟間の、目に見えぬ心理的争いやそれを乗り越えての成長、実は互いに思いやりあっているところなども生き生きと描いていて、多くの人の共感を呼ぶベストセラーです。
 
 
編集部:
コミカルな中にも大切なメッセージが込められているのですね~
なんだか素敵ですね。
翻訳をしてみた感想はいかがでしたか?
 
 
黒子:
小学生ながら理屈好きで大人びた性格のピーターらしさを表現するのに苦労しました。大人ぶった部分も出しながら、子供らしさがゼロでは不自然なので。相反する二つの要素をなんとか両立しながら自然さも出したかったのです。そこにまた面白さもありました。
 
 
編集部:
子供らしさと大人びた部分とを兼ね備えた訳になっているのですね。
そんなところにも注目して読むと、作品の楽しみ方が広がりますね。
 
そうしたご苦労があり、ついに出版となったわけですが、今はどんなお気持ちですか?
 
 
黒子:
初めて取り組んだ「個人訳」の作品が形になってうれしい感動を覚えました。書店に並ぶなんて本当に夢のようです。
 
 
編集部:
翻訳人生の新しいスタートが切れましたね。
今後、翻訳してみたい作品はありますか?
 
黒子:
今回のように児童文学やヤング向け、大人向けでも子供に説明しやすい健全な内容のものに取り組みたいと思っています。
修了作品としてジュディ・ブルーム女史の作品もう一点を翻訳しました。非常に面白い作品なので楽しみの半面、自由奔放な表現に苦労しながら訳し、この作品も、そして続きの作品も出版にこぎつけたいと思っています。
 
編集部:
とても意欲的ですね。
最後に、黒子さんがこれから翻訳者として目指すところを教えてください。
 
黒子:
欧米の文化や日本との違い、そして人間心理などの共通点もうまく表現し、読者の皆さんに伝えることができたらと思っています。


編集部:
ますますのご活躍を楽しみにしております!
今後とも。よろしくお願いいたします!

黒子:
ありがとうございます。
はい。こちらこそ、よろしくお願いいたします。
 『ピーターとファッジのどたばた日記』  
 著 ジュディ・ブルーム
翻訳 滝宮 ルリ

 監訳 西田 登
 


 
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