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アメリカ初の女性大統領誕生?『アトムとイヴ』発売!!

2016/08/10

今回の特集は、、、
アメリカ初の女性大統領誕生?『アトムとイヴ』発売
!!

 
 このコーナーでは、これまでたくさんの新人翻訳家にスポットを当て、
どんな方がバベルの翻訳ワークショップからデビューしているのかをご紹介し、
インタビューによって翻訳出版の動機や、その背景も探ってきました。


 連載156回目(8月10日号)で特集するのは、
アメリカ初の女性大統領誕生と男女逆転の大騒動を描いたSF作品『アトムとイヴ』。

先日、日本でも小池百合子氏が初の女性都知事に選ばれたことは記憶に新しいと思います。
スペイン・マドリード、フランス・パリ、イタリア・ローマ、ルーマニア・ブカレストと欧州では女性が首都の知事になる流れが続いています。

世界のトップを見ても、ドイツのメルケル首相、韓国のパク・クネ大統領、イギリスのメイ首相と女性指導者が増える中、アメリカでも初の女性大統領候補としてヒラリー・クリントン氏が大統領選でトランプ氏との熱戦を繰り広げています。

今回特集する『アトムとイヴ』は、あるワクチンによって男女の性が逆転、その混乱の中でアメリカ初の女性大統領が誕生するというストーリーです。
こちららはあくまでもフィクションですが、アメリカ初の女性大統領誕生が現実味を増す今、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?



それでは、今回『アトムとイブ』を翻訳された吉田兼次さんのインタビューをお楽しみください。

 
編集部
本日はよろしくお願いいたします。
はじめに、簡単なプロフィールやご職業、最近の活動などについてお聞かせください。
 
吉田兼次さん(以下、吉田):
定年を一年半後にひかえた英語の教員です。
一昨年度バベルにて、二つのワークショップ(一つは英訳)に参加させていただきました。
 
その内の一冊『アトムとイヴ』が出版され、もう一冊(Tales from Konjaku-Monogatari-Shu)も近々出版予定です。
 
編集部
大変お世話になっております。
『今昔物語』の出版も楽しみですね!
 
翻訳についてのお話も伺いたいのですが、翻訳に興味を持ったきっかけなどはありますか?
 
吉田
以前からとても興味を持っていましたが、ワークショップ参加をきっかけに興味はさらに深まっています。
 
編集部
今回はどうしてこの『アトムとイヴ』という作品を選んだのですか?
 
吉田:
「ヤングアダルト」の作品なので、英文が平易で、とっつき易かったのが一番の理由です。
 
しかし実際に取り掛かってみると、オリジナル作品の英文は平易なのですが、平易な日本語の訳文を書くのに苦労しました。
言い換えると、「ヤングアダルト」のスタイルがなかなか身に付きませんでした。
 
日本語は母語であっても、なかなか自由にはなりませんでしたが、少しずつ上達したとは思います。
その過程は、難儀でしたが、また同時に楽しい作業でもありました。
 
 
編集部
原文が簡単だからといって翻訳作業がラクなわけではないのですね。とても興味深いです。
 
吉田さんにとって翻訳の魅力はどんなところですか?

吉田:
英語で書かれたものを日本語で言い換える、そのこと自体が楽しいです。英語でこう言っているのは、日本語だとこんな感じだよな~、というふうに、それがうまく言えたと思うときに、喜びがあります。

編集部:
今回のワークショップでは、うまく訳せたとお感じになった箇所はありましたか?

吉田:
課題文を提出するときには、どの文もうまく訳できたと思って提出するわけですが、それに赤がたくさん入れられて返ってくるわけです。

そんな中でも、西田先生に褒められた訳が一か所だけありました。
それは原文の "The sky looked like it was on fire. The sun was going down past the tall buildings and the red glow reflected off the windows of the skyscrapers. On the other side of the streets, shadows stretched across the intersections, throwing some alleyways into a nightly darkness."を私が、「空は燃えるような赤だった。太陽が高層ビルに隠れるように沈んでいき、窓が茜色の光を反射していた。街の反対側では、ビルの影が反対側までのびて、路地に夜のとばりが下りようとしていた。」と訳した部分です。

編集部:
実際の翻訳作業が垣間見えますね。翻訳の面白さと大変さが伝わってきます。

ご自身で翻訳した作品が出版されたご感想はいかがですか?
 
吉田:
大変うれしいです。
私の素訳が、サブ・リーダーと監訳の先生の意見を取り入れて仕上がったものだと考えていますが、まず、独立に向けての第一歩だと思うと感慨深いです。
 
編集部:
独立のお話が出ましたが、翻訳者としての将来像などはありますか?

吉田:
将来どんな翻訳者になるかについてのイメージは、まだありません。今はただ、いろいろチャレンジしてみたいです。そうしていくうちに、自分の才能が(あるとすればですが)、どこにあるかが分かるはずだと考えています。
そして、いつか私の翻訳が読者に評価されるようになることを願っています。
 
編集部
ひとつひとつのステップを着実に歩まれていくイメージでしょうか。
近い将来、多くの読者さまが吉田さんの翻訳によって新しい世界に触れたり、人生を切り開くきっかけを掴んだりできるようになるといいですね。
 
それでは、本の内容を簡単にご紹介いただけますか?
 
吉田:
女性が大統領になったり、薬を服用して男性化した女性の軍団同士が戦いあったり、男を自由にしたりの、意外性に富んだ楽しい作品です。

『アトムとイブ』は、「もし女性が男性化したらどうなるか」という問いがストーリー発想の原点にあると思います。

 
編集部
とてもエキサイティングですね!
 
ところで、まさに今アメリカ初の女性大統領が生まれるかもしれない状況ですね。
何かお感じになることはありますか?
 
吉田:
ドイツではすでに女性の首相が出ています。東京でも女性の都知事が選挙で選ばれたばかりです。
また、ほぼ同時に、日本における将来の総理大臣候補と目される女性政治家が大臣の職に就きました。組織のトップが女性であることに何の違和感もないという風に、日本人の意識は変わってきているのではないでしょうか。
 
 
編集部
まさに変化の時代ですね。どんな世の中になっていくとしても、私たちひとりひとりの意識がとても大切になってくるのではないかと思います。

最後にこれからの抱負や翻訳してみたい作品のことなどをお聞かせくだい。
 
吉田:
いろんなスタイルの日本語が書けるようになりたいと思っています。
そのためにいろんな文章を熟読するようにしています。こんな語句を使っているよ、とか、こんな構文で書いてるよ、とか意識しながら、眺めるように読むんです。

ですから、「なんでも来い!」という気持ちです。
 
編集部:
すばらしいガッツですね!ぜひその勢いでどんどん翻訳の道を突き進んでいただきたいと思います!

本日はありがとうございました。

吉田:
ありがとうございました。
 『アトムとイヴ』        
 作 ジェフ・イェイガー  
 翻訳 吉田 兼次      

 


 

















 
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