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『幸せな結婚生活のために』の翻訳者、 永正 理恵子 (ながまさ りえこ)さん

2014/03/25

3月25日号に登場の新人翻訳家は ―   永正 理恵子 (ながまさ りえこ)さん


毎月多くの翻訳書が出版され、新人翻訳家も多数誕生しています、これまでの出版経験を持つプロ翻訳家ばかりでなく、多様なチャンスを積極的に活用すること で、自己表現できる機会がひろがってきていることを感じます。編集部では、これらの新人翻訳家にスポットをあて、どんな方がデビューしているのかをご紹介 し、インタビューによって翻訳出版の動機や、その背景も探っていきます。

連載99回目の3月25日号では、
『幸せな結婚生活のために』の翻訳者、
永正 理恵子 (ながまさ りえこ)さんをご紹介します。
 



永正 理恵子さん
 
        
        
 
  書籍名: 幸せな結婚生活のために  
    
著:ジェフリー・H・ラーソン
    出 版:   バベルプレス
 

編集:
 はじめにプロフィールと最近の活動についてお聞かせください。
 

永正:
 鹿児島で生まれ育ち、現在、鹿児島純心女子短期大学英語科で音声学、英語学概論などを教えています。学生時代は、オーストラリア国立大学に1年、カンザス大学・オレゴン大学の両大学院に4年半、留学し、言語学を学びました。外国語としての日本語にも興味があり、アメリカの大学生や鹿児島の留学生に、約8年間、日本語を教えました。
 
 現在、鹿児島のご当地ヒーロー番組『薩摩剣士隼人』の英語字幕を学生たちと制作しています。鹿児島方言のニュアンスや話し手の意図をじっくり考え、的確な英語表現を探すというプロセスは、楽しくて何よりもいい勉強になるんですよね。英語字幕版は、短大を訪れるオーストラリアの学生たちに日本のサブカルチャーや鹿児島の特産品などを知ってもらうのにも役立っています。ネット配信されていますので、皆さんもよかったらご覧ください。

http://hayatoproject.com/hayato-jimaku.htm
 
編集:
 『薩摩剣士隼人』は、鹿児島方言と地元の特産が随所に出てきて面白いですね!今や、日本は海外から注目を集める時代ですから、英語の字幕を付けて配信するというのはとてもいいですね。
 
永正さんが翻訳を学び、翻訳家を目指そうと思ったきっかけはどんなことですか?
 

永正:
 翻訳は、仕事で関わったり、個人的に依頼されたりしたことはあったのですが、学校や講座などで専門的に学んだことがなく、本格的に翻訳のスキルを学んでみたいと思いました。現在、英語を教える中で還元できることもありますし、第2の人生で翻訳を楽しみながら収入も得られたらよいと思いました。
 

編集:
 英語を学ぶことと、教えること、2つのことを実践されているのですね。言葉を換えれば、英語のインプットとアウトプットということでしょうか。永正さんの中では、常に英語が循環しているんですね。
 
さて、この度、『幸せな結婚生活のために』を翻訳出版されたのには、どんな理由や思いがあったのでしょうか?
 

永正:
 バベルのオーディションの課題がこの本の原書の冒頭部分でした。訳しながら、結婚にまつわる通説を見直し、設問とリサーチに基づいて客観的に考えていこうとする手法が面白いなと感じました。もちろん、結婚というテーマに個人的に興味があったのも確かですが(笑)...。
 

編集:
 著者のラーソン博士は、カウンセリングなどの実体験をもとに確立したRELATE法という判断方法なども展開しています。内容はネタバレになるので、ここまでにしますが…(笑)。
 
 ここで、本の内容紹介と、翻訳された感想、楽しかったこと、苦労したことなどお聞かせくださいますか?
 

永正:
 結婚や自分について意外とわかっているようでわかっていないことを、RELATE法のテストマリッジ・トライアングルを通して、能動的かつ客観的に知ることができるのがこの本の魅力ですね。さまざまなカップルの実話も紹介されているので、読者も自分の身に引き寄せて考えやすいと思います。皆さんが、この本から新たな気づきを得て、幸せな結婚生活を送ってくださったらうれしいです。
 
 今回の翻訳を通して、同じ日本語のネイティブスピーカーでも語に対する感覚は十人十色なんだなあと感じました。例えば、共訳者6人で同じところを試訳しましたが、“myth”という言葉一つをとっても「神話」、「通説」、「世間で信じられていること」のように様々な訳が出てきました。また、文末を常体にするのか、敬体にするのかだけでも、本全体の印象が変わってきます。回答欄の選択肢“agree”をどう訳すかでも、意見がagreeするまでしばし時間がかかりました(笑)。一番難しかったのは、共訳者の方との相互チェックにおいて、自分の考えをどこまで述べていいのかということでした。相手の方のことばの感覚も大事にしたかったですしね。
 

編集:
 日本語は微妙なニュアンスの違いがあるので、言葉が豊かな分、ある英語の単語や表現を一つに集約することは大変な作業です。まして共訳となると、その苦労は尚更ですね。それだけに、本が出来上がったときの喜びは実際翻訳した皆さんにしか分からないのでしょうね。
 
 ご自身が翻訳された本を手に取った時のお気持ちはいかがでしたか?
 

永正:
 包装を開けるときは、気持ちが高揚しました。これまでの長い道のりを思うと、やっとここまで来たのだなと感慨深かったです。開けてみて、表紙がちょっとおとなしめだったので、もっとビビッドな色のポップな装丁でもよかったのかなあと思いました。若い方々もぜひ手に取って読んでいただきたいです。
 

編集:
 そうですね。ぜひ多くの方たちに読んで頂きたいですね! RELATE法のテストとマリッジ・トライアングルは試して頂きたいですね。
 
 最後にこれからの抱負や翻訳してみたい作品のことなどをお聞かせくだい。
 

永正:
 映像翻訳に興味があります。ドキュメンタリー、インタビュー、ドラマ、プロモーションビデオなど、日本の映像作品を英語に訳して、海外へ発信していきたいです。
 

編集:
 まさに、『薩摩剣士隼人』の英語字幕は、映像翻訳ですね!
 これからも、素晴らしい日本の歴史や文化、伝統をぜひ世界に広めてください。
 今後も翻訳者としてのご活躍を期待致しております。
 
 本日は、ありがとうございました。

 

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『幸せな結婚生活のために』

あなたは、こんな通説を信じていませんか?
・結婚すべき相手は世界にただひとりだ。
・どんな人を結婚相手に選んでも、一生懸命努力すれば幸せになれる。
・愛している。これだけで結婚する理由としては十分だ。
― この本を書いたのは、こうした結婚にまつわる通説のまやかしを暴き、満足度の高い結婚生活を手に入れる方法を、みなさんにお教えするためである。(第1章より)



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