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2020年3月23日 第243号 巻頭言

世界の多分野、多様なメディア情報をどう翻訳するのか? それが問題だ!― その2









BUPST バベル翻訳専門職大学院 学長  湯浅美代子
 
  
 
 東京はすっかり春、20℃の気温で桜の開花の真っ最中です。青空に映える薄いピンク色の桜の花びらに、春の訪れを実感します。しばし、桜のお花見をお楽しみくださいませ。


 
 
今年は、武漢に始まった新型コロナウイルス騒動が世界各地に蔓延し、多くの被災者を出してしまいました。これに対抗すべく、米国の鎖国に始まり、世界の各国が鎖国しています。
まさに江戸時代を思い出す【鎖国】という世界情勢ですが、インターネットを通じた【翻訳サービス】は、
<ネットウイルス>への抵抗力を付けつつ、益々サービス活動は活発化し継続されています。インターネットでつながることができる場所であれば、世界の各地でビジネス活動に
従事することが可能ですから、今回のウイルス騒動は、このネットを通じたサービス活動をさらに加速させていくでしょう。

 現に日本では、在宅勤務の要請などが出されており、満員電車で通勤する苦痛と比べれば、在宅勤務のインターネットビジネスシステムの価値が一気に評価されていく気配です。それらの在宅勤務要請が先なのか、はたまた、ウイルス対策が先なのか?この因果関係はなかなか興味深いものがあります。

 ところで、現実界の新型ウイルスは生物兵器とも言われており、その感染力は人類の恐怖心を引き起こし、その恐怖心をエネルギー源として世界規模へと拡大したと思われます。この恐怖心という意識波動(周波数)を増殖のエネルギーとするとは!まさに驚きですがインフルエンザも同じなのでしょうか。ある医師の方が次のような俳句を詠まれていました。
 「新型ウイルス、肺炎にならなければただの風邪」かなり字余り!!(笑い)
普通の風邪(肺炎)ウイルスだからこそ、それが生物兵器と言われる所以でもあるのでしょうね。
妙な納得の仕方ですが。

 閑話休題、今後益々インターネットビジネスが広がり活発化してくれば、
<ネットウイルス>には更に十分な注意と対策が必要ですね。今回の新型ウイルス騒動は、今後のネットビジネスにおけるウイルスへの対策が必要だと暗示しているのでは?とも感じるのです。
 と言いますのも、今回の世界規模でのウイルス騒動は、5Gが開始された地域に起こっていると言われます。前号でも書きましたが、5G、6Gと進化していく時の電磁波の影響、電磁波がもたらす様々な事態への対策をしっかりしなさいという【警告】だと感じます。
 大きな影響は、私たちの人体への影響です。免疫力を破壊する電磁波帯域が照射されると、当然普通のウイルスにさえ感染するでしょうし、それらは、普通に存在しているのです。なぜ感染や発病をしないかと言えば、それは各個人の免疫力があるからです。
 数年前に亡くなられた【安保徹】先生のご研究のテーマは【免疫力】です。免疫力があるから人間は病気にならないのです。薬を飲むのでなく、自身の免疫力(=体温、深呼吸、感謝の精神、ユーモア精神)を高めておけば、病気を恐れることはないのです。
   安保徹先生の公式サイト
 http://toru-abo.com/

 私たちの身の回りには、様々な病原菌がいるのが普通です。それは、悪さもするし、良いこともしてくれます。原因と結果の関係は、それをどう意味づけ、どう価値づけるか、つまり、それらを自分がどう解釈し、翻訳表現したのか?ということになるのです。
 身の回りに起きている現象をどう感じるのか?それは実に【翻訳】なのです。人はみな考え方、感じ方、理解、表現の仕方が違います。人それぞれの価値観があるからです。自分が自分の考えとして作り上げてきた価値観、思考パターンといえるもの、つまりそれが【
自己の価値判断の翻訳文法】なのです。

 次回は、この【
自己の価値判断の翻訳文法】についてお話ししたいと思います。
最後までお読みいただき有難うございました。

2020年3月7日 第242号 巻頭言

世界の多分野、多様なメディア情報をどう翻訳するのか? それが問題だ!









BUPST バベル翻訳専門職大学院 学長  湯浅美代子
 
  
 皆様こんにちは、2020年3月7日号は既に配信済ですが、この巻頭言は私の都合で今日、
3月9日の配信となりました。東京は3月となっても毎日が肌寒く、春の気配は縮こまっていますが、皆様のお住いの各地はいかがでしょうか? 

 童謡に【春よ来い!早く来い!歩き始めたみいちゃんが赤い鼻緒のじょじょはいて、おんもに出たいと待っている!!】とあったのを思い出しました。下のリンクから懐かしい童謡をお楽しみ下さい。

 http://worldfolksong.com/songbook/japan/haruyokoi.htm

と、こんな感じでリンクを貼ったらすぐに確認できるのはいいですね。懐かしいと思われるのは年代に依るかと思いますが、現代のテクノロジーの恩恵に感謝しています。

 ところで、このインターネットテクノロジーがどんどん進化して、5Gだ、いや6Gだと騒がれる時代になりました。童謡を楽しむくらいならいいのですが、これからの新テクノロジーの世界、新テクノロジーで実現する世界は、まだまだ計り知れないものがありますね。
 私たちの日常生活はもとより、翻訳ビジネスにおいてもこのインターネット通信システムがどう変化していくのか、とても興味深いものです。しかし、また大事な局面を迎えています。

 皆様もご承知の通り、ビジネスにおいてその情報が洩れては大損失になる可能性がありますから、翻訳ビジネスに従事する上で、この情報の秘密保持が最も重要なキーワードとなります。あなたが仮にクライアントだとして、海外との新規取引の契約書や、特許に関する情報などがうっかりネット上で漏れてしまったら、その取引において発生する損害の賠償責任はどうなるでしょうか?
決して想像したくないテーマですね。

 企業間の競争が世界規模でますます激化する現在、企業活動における最も重要な要素は【秘密保持=情報価値の保全】ということになります。普段ビジネスで使用しているPCの安全性は確保できていますか?大企業といえども、社内情報が社員の自宅作業によってライバルに抜き取られてしまった!いや、売られていた!などということは、さすがに表沙汰にはなりませんが、産業スパイならぬうっかり情報漏洩の防止にあたっている企業にとって、かなり頭の痛い問題だと想像できます。

 翻訳ビジネスは、これらの多種多様な企業活動の海外コミュニケ―ションのサポートや、裁判などの証拠情報や各種資料の翻訳、新規ビジネスのリサーチレポートの翻訳や、会議資料の翻訳、多言語会議での資料翻訳や通訳作業など多岐にわたります。また、ビジネスサポートとしての各種翻訳だけでなく、翻訳出版ビジネス、世界各言語間の出版物の翻訳も盛んになりつつあります。バベルにもモンゴルの出版社からの翻訳の問い合わせが来ていました。

 さらに、従来の印刷出版物というメディアに加え、新たな動画メディアであるユーチューブなどのWEBサイトで、世界各地、多言語のアマチュア・ニュースサイトが登場し、様々な情報が提供される時代となっています。このように、翻訳ビジネスも従来のビジネスサポートの側面だけでなく、世界各地の個人のWEB出版やユーチューブを活用した動画配信という情報発信が大きなメディアとなって成長し、そこに新たな翻訳市場が発生していると言えましょう。
 とりわけ、ユーチューブのビジネスモデルは、そのニュースや情報の内容と共に配信チャンネルの登録数により、広告収入が得られるとのことで、なんと人気のチャンネルは、数万人から百万人ものチャンネル登録を得ているものもあり、その収入規模もさることながら、それだけ多数の視聴者を抱えているということになりますから、まさに、既存の新聞や、TV番組にも匹敵する告知、配信力を持っているということになりますね。つまりこれは、既成のTVや新聞社は、その姿勢と記事の品質についても多大な挑戦を受けている!と言えるでしょう。

 今や、凄い転換期が訪れていることがわかります。既成のメディアに捉われない、パーソナルメディアが多言語市場を形成しています。翻訳力がある人なら、世界各地のユーチューブ情報から独自に読み解き、自分がまさにユーチューバーとなって翻訳情報を提供していくことも可能です。まさに、新形式の翻訳ビジネスの誕生ともいえるでしょう!
 
 ところで、翻訳市場としての従来のビジネス翻訳のニーズで言えば、日本国内における日本人従業員の安全資質はかなり高いので、相互の信頼関係が太いかと思いますが、インターネットシステムを利用する限り、どこかで侵入されたり、データが不用意に保存されていたりすることでそこから情報の流出などが起きないとも限らないわけです。今後のビジネス環境を考えるとき、翻訳ビジネスのネットワーク関係者の高い安全確保の配慮、使用するソフトウエアやネットワークの安全性に関して十分注意を払っているかなど、相互の意思疎通が必要です。

 大学院を修了し、翻訳ビジネス従事者になるにあたって、ビジネスの重要なインフラであるインターネットシステムが、その利便性の裏に、翻訳ビジネスにおいて要求される機密保持を実現するうえで、ある意味では法律家レベルのシステムに関する安全保持の知識と日頃の努力、対応が必要だと言えるでしょう。単に、便利だ!とばかり言っていられないと言う訳ですね。

 ということで、今後のインターネットテクノロジーの進化の方向を、十分に見極めながら翻訳ビジネスのさらなる発展、繁栄、世界レベルの円滑なコミュニケーションの実現に向けて、リサーチしながら情報を提供していきたいと思っています。
 加えて、従来の機械翻訳からAIを活用しての翻訳のプロセスとはどのように変化していくのか? それらが、今後の翻訳品質の向上や、翻訳生産性の向上へとつながり、多彩な技術に基づく多言語世界のコミュニケーションの実現にどのように貢献していくのか?と考えると、まだまだ眠れない日が続きます!(笑)
 日々変化していく翻訳の現場、ユーチューブの翻訳の世界はまだ始まったばかりです。新たな翻訳マーケット、ユーチューブの翻訳文化の華を開花させましょう。 
あなたの参戦をお待ちしています!
最後までお読みいただき有難うございました。

2020年2月22日 第241号 巻頭言

2020年は、世界の情報を同時に共有できる時代の幕開けです。








BUPST バベル翻訳専門職大学院 学長  湯浅美代子
 
 
 2020年も早や2月、今年は波乱含みの幕開けとなりました!
皆様、風邪などひかずに、お元気でお過ごしでしょうか?海外では、マスクが不足して、いろいろ大変なことになっています。高い免疫力を維持するには、やはり、生きる目的、この人生で何を達成するかという目的を持ち、チャレンジ精神を発揮していこうとしているかどうかに依ります。マスク不足に一喜一憂せず、どうぞ、我が道を進んでいただきたいと思います。

 と言う訳で、世界が新しいテクノロジーによって大きく転換されていくその始まり、2020年の幕開けは、なかなかすごいことになっていますね。米国と中国の単に貿易=経済戦争かと思いきや、関税の問題だけではなく、5Gという先端技術の覇権争いが起きていたわけですね。
 どうやら、新しいテクノロジーの到来だということで喜んでいられるところではなく、5Gや、はたまた6Gという高度情報集積の変換技術で、世界の覇権をとれるかどうかは極めて重要な条件になるようです。この5Gの技術では、これまでの覇権国の米国が、中国に先を越されているという現実に、米国はそれをやり過ごすわけにはいかない!という、必死の強い意思表示をしています。

 現在は、5Gとまではいかないまでも、3Gから4Gへの移行で、伝送速度が格段に上がり、今やユーチューブという動画サイトで、世界各地のアマチュアニュースキャスターが登場し、様々情報が提供される時代となっています。私は、TVは廃棄してしまったので、世界の情報は、専らユーチューブから自分で選んで見ています。そこでは、多くの皆さんが既にユーチューブで情報を得ることで、出来合いの情報操作から逃れて、自発、自立することが可能になっています。そして、いわゆるユーチューバ―と言われるプロの配信者が多く登場していて、それぞれ独自の情報源を持っているらしく、いろいろな情報、意見が多面的に提供されているので、とても面白い状況になっています。一つの情報が大勢の人々の多面的な見方を知ることができますが、このことは、とても有難い、貴重な環境、情報環境だといえましょう。

 ユーチューブのビジネスモデルは、そのニュースや情報の内容と共に配信チャンネルの登録数により、広告収入が得られるとのことで、なんと人気のチャンネルは、数万人から百万人ものチャンネル登録を得ているものもあり、その収入規模もさることながら、それだけ多数の視聴者を抱えているということになりますから、まさに、既存の新聞や、TV番組にも匹敵する告知、配信力を持っているということになりますね。これは、既成のTVや新聞社は、その姿勢と記事の品質についても多大な挑戦を受けている!と言えるでしょう。

 既成のメディアも、インターネットで実現していく情報通信テクノロジーの進化に合わせてWEBデータのシステム世界へと変容してきていますが、しかし、インターネットのシステムの世界は、そのテクノロジーの基本が、視聴者側や一般の個人に実権が移行していくプロセスだと思います。今後は益々既成のメディアの影響力が下がっていくでしょう。誰のための情報なのか?それが問われる時代になったと言えるのですね。このように、一般市民、個人が独自の調査、研究の成果を世界中の人々に向けて発信できるということは、素晴らしいことです。

 勿論、いいことばかりではありません、何故覇権の争奪が起きるのかと言えば、AIの処理なので、顧客側がシステムにアクセスしてくれたらいくらでも対応可能になりますから、市場制覇も可能性が高まると言う訳ですし、WEB上に上がったデータはすべて認識され保持されてしまうから、とても危険である、とも言えるわけです。

 そう意味も含めて、我々は今はまだ4Gの世界ですが、国によっては既に5Gの導入がされているところもあるようですから、インターネットの多面的なリサーチをきちんと行って、5Gの世界が何をもたらしていくのか、米中経済・覇権戦争の行方や、状況を自分自身でしっかり思考をしていく必要がありますね。

 このような新しいテクノロジーによって日常の生活システムが激変していく時代は、まさに、「世界は翻訳である」と言えるのです。そして、この時代に必要な「翻訳とは何か?」をさらに深く、多面的に問いかけて行きたいと思います。そして、「翻訳とは、独自の文化を自立、成長、保持、継承していく重要技術である」と、広く宣言したいと思っています。

 また、今後は、従来の機械翻訳からAIを活用しての翻訳のプロセスとはどのように変化していくのか? それらが、今後の翻訳品質の向上や、翻訳生産性の向上へとつながり、多彩な技術に基づく多言語世界のコミュニケーションの実現にどのように貢献していくのか?と考えると、まだまだ翻訳の現場の変化から目が離せませんね。ユーチューブの翻訳はまだ始まったばかりです。新たな翻訳マーケット、今後のユーチューブの翻訳文化の華を開花させましょう。 

2020年2月7日 第240号 巻頭言

2020年は、世界の情報を同時に共有できる時代の幕開けです。


 





BUPST バベル翻訳専門職大学院 学長  湯浅美代子
 
 
 2020年も早や2月、今年は波乱含みの幕開けとなりました!
皆様、風邪などひかずに、お元気でお過ごしでしょうか?海外では、マスクが不足して、いろいろ大変なことになっています。高い免疫力を維持するには、やはり、生きる目的、この人生で何を達成するかという目的を持ち、チャレンジ精神を発揮していこうとしているかどうかに依ります。マスク不足に一喜一憂せず、どうぞ、我が道を進んでいただきたいと思います。

 と言う訳で、世界が新しいテクノロジーによって大きく転換されていくその始まり、2020年の幕開けは、なかなかすごいことになっていますね。米国と中国の単に貿易=経済戦争かと思いきや、関税の問題だけではなく、5Gという先端技術の覇権争いが起きていたわけですね。
 どうやら、新しいテクノロジーの到来だということで喜んでいられるところではなく、5Gや、はたまた6Gという高度情報集積の変換技術で、世界の覇権をとれるかどうかは極めて重要な条件になるようです。この5Gの技術では、これまでの覇権国の米国が、中国に先を越されているという現実に、米国はそれをやり過ごすわけにはいかない!という、必死の強い意思表示をしています。

 現在は、5Gとまではいかないまでも、3Gから4Gへの移行で、伝送速度が格段に上がり、今やユーチューブという動画サイトで、世界各地のアマチュアニュースキャスターが登場し、様々情報が提供される時代となっています。私は、TVは廃棄してしまったので、世界の情報は、専らユーチューブから自分で選んで見ています。そこでは、多くの皆さんが既にユーチューブで情報を得ることで、出来合いの情報操作から逃れて、自発、自立することが可能になっています。そして、いわゆるユーチューバ―と言われるプロの配信者が多く登場していて、それぞれ独自の情報源を持っているらしく、いろいろな情報、意見が多面的に提供されているので、とても面白い状況になっています。一つの情報が大勢の人々の多面的な見方を知ることができますが、このことは、とても有難い、貴重な環境、情報環境だといえましょう。

 ユーチューブのビジネスモデルは、そのニュースや情報の内容と共に配信チャンネルの登録数により、広告収入が得られるとのことで、なんと人気のチャンネルは、数万人から百万人ものチャンネル登録を得ているものもあり、その収入規模もさることながら、それだけ多数の視聴者を抱えているということになりますから、まさに、既存の新聞や、TV番組にも匹敵する告知、配信力を持っているということになりますね。これは、既成のTVや新聞社は、その姿勢と記事の品質についても多大な挑戦を受けている!と言えるでしょう。

 既成のメディアも、インターネットで実現していく情報通信テクノロジーの進化に合わせてWEBデータのシステム世界へと変容してきていますが、しかし、インターネットのシステムの世界は、そのテクノロジーの基本が、視聴者側や一般の個人に実権が移行していくプロセスだと思います。今後は益々既成のメディアの影響力が下がっていくでしょう。誰のための情報なのか?それが問われる時代になったと言えるのですね。このように、一般市民、個人が独自の調査、研究の成果を世界中の人々に向けて発信できるということは、素晴らしいことです。

 勿論、いいことばかりではありません、何故覇権の争奪が起きるのかと言えば、AIの処理なので、顧客側がシステムにアクセスしてくれたらいくらでも対応可能になりますから、市場制覇も可能性が高まると言う訳ですし、WEB上に上がったデータはすべて認識され保持されてしまうから、とても危険である、とも言えるわけです。

 そう意味も含めて、我々は今はまだ4Gの世界ですが、国によっては既に5Gの導入がされているところもあるようですから、インターネットの多面的なリサーチをきちんと行って、5Gの世界が何をもたらしていくのか、米中経済・覇権戦争の行方や、状況を自分自身でしっかり思考をしていく必要がありますね。

 このような新しいテクノロジーによって日常の生活システムが激変していく時代は、まさに、「世界は翻訳である」と言えるのです。そして、この時代に必要な「翻訳とは何か?」をさらに深く、多面的に問いかけて行きたいと思います。そして、「翻訳とは、独自の文化を自立、成長、保持、継承していく重要技術である」と、広く宣言したいと思っています。

 また、今後は、従来の機械翻訳からAIを活用しての翻訳のプロセスとはどのように変化していくのか? それらが、今後の翻訳品質の向上や、翻訳生産性の向上へとつながり、多彩な技術に基づく多言語世界のコミュニケーションの実現にどのように貢献していくのか?と考えると、まだまだ翻訳の現場の変化から目が離せませんね。ユーチューブの翻訳はまだ始まったばかりです。新たな翻訳マーケット、今後のユーチューブの翻訳文化の華を開花させましょう。 

2020年1月22日 第239号 巻頭言

2020年―新しい時代の転換の年、明けましておめでとうございます。






  

 

  バベル翻訳専門職大学院 学長 湯浅美代子

 
 皆様、 2020年。 新年、明けましておめでとうございます。
世界が新しいテクノロジーによって、大きく転換されていく
2020年が明けました。誠におめでたい限りです。情報通信技術は、さらに進化し続けていくでしょう。5Gから6Gとも予想されますが、昨年2019年の世界情勢の激震の中で5Gの中身が少しずつ見えてきて、それが善きにつけ、悪しきにつけ、私たちにどんな影響を与えていくのかなど、なかなか目が離せない成り行きになっています。電磁波の影響をどうやり過ごし、乗り越えていくのか?
 一見、ネガティブに見える変化、現象も多いのですが、その一面に捉われずに、さあ、次はどう展開していくのかしら?というように、従来の判断=既成概念の枠組みを超えて、どんな展開につながっていくのか、ワクワクしながら参加していきましょう。
本年もよろしくお願いいたします。

 昨年の日本は、
51日に新天皇のご即位により、令和と改元され、西暦2019年は、和暦では令和元年となりました。日本はこのように西暦と和暦という、二本立てなのですね。というわけで、まさしく『日本=二本=にほん』なのです!!
 
2020年も20
がダブルの年ですから、こういう数字の並びは、きっと何か特有の事柄、現象が起きていくことでしょう。楽しみな都市=年でもありますね。この同音異議語が面白くてよく使いますが、日本のダジャレはこれが多いのではないかと思います。流石、二本立て、日本語の特徴でもあるのです。

 現代世界は、英語が共通語のように使われており、英語に翻訳されたら多くの異文化でのコミュニケーションが可能となります。しかし、日本語には方言はあるものの、国内では日本語だけで通用する、という状況を維持していることは素晴らしいことだと感じます。世界規模で見れば、いわゆるバベルの塔の物語の後、言葉が通じ合わない多言語世界が形成されてきた現代においてなぜそれが可能なのか、それは、古来、日本がいくつかの部族の寄り合いでありながらも、翻訳技術をつかいこなすことにより特有の文化を形成、維持することができたからであり、古くからの翻訳の国であるからだと言えましょう。そういう意味で、「
翻訳とは、独自の文化を自立、成長、保持、継承していく重要技術である」と言えると思います。

 「世界は翻訳である」というのは、私のこの
40数年余の探求の結論なのですが、この翻訳ビジネスへの道に入った2年目、1976年に「翻訳の世界」という月刊誌を創刊したことをきっかけに、すっかり、翻訳の世界の探求にはまってしまいました。
 バベルという言葉は、ご承知のように今や多言語の代名詞とも言えると思いますが、実は、最近、この「バベル」という名前を付けた会社が大変多いのに気づかされました。
1980年頃、この「バベル」という会社名にするのは、勇気が必要でした。なぜなら、バベルという言葉の由来は、始め人々はひとつの言葉を話していたそうですが、天に届く高い塔を立てようとしたため神の怒りを招き、罰としてそれまで通じ合っていた一つの言葉が互いに通じ合わないようにさせられた=すなわち言葉を多種の言葉に分けられた!という由来があったからです。
 誰も神様から傲慢の罪を着せられた事件を示す言葉を社名に使いたくないでしょう。しかし、それは、世界に多数の言語があることを示す物語であり、多種多様な言語があるからこそ
互いに通じ合わせるためのチャレンジ、苦心の結果、「翻訳」というテクノロジーが開発された、と言えることでもあるのです。決して、単に罰当たりの話だと言う訳では無いのですね。

 いまや、この神への挑戦は「
AI」が代行するようになっているかと思います。「バベルの塔」は現代においての「AIの開発」だとも言えるのです。インターネットの登場によって、古代のバベルの塔の時代とはまた別のテクノロジーの時代になってきました。世界初の商用インターネットの開始は1994年ですが、もはや26年が経過し、世界はインターネット技術、つまり情報通信網という仮想空間のテクノロジーによって成立している、と言ってもよい時代になったといえます。そしてこの時代の主役が「AI」であるということになるのです。すると、現代の人間は「肉体」という物理空間を、五感という既成概念の認識システムから、第六感の情報処理システムへと覚醒変化させていくタイミングの存在なのか?などと考えてしまいます!

 このインターネットテクノロジーが今後どのように発展していくのか興味深いですね。そのテクノロジーは、人間の思考システムとしての
AIというプログラムに依存しており、同時に、人間とは何かを逆に問い返すことになるでしょう。何といっても、AIは人間の思考をプログラム化したものですから、人間の枠組みを超えることができるのかどうかが問われるのです。
 AIの活用はいろいろ期待されており、翻訳はAIによる作業にとってかわられてしまうのでは?という意見がありますが、これは、翻訳とは何か?さらに、ビジネスとは何か?がわかっていないレベルの思考であり、期待だと言えるでしょう。さらに、日本語と西欧語間のような翻訳技術では、AIに全面的に依存した翻訳技術をプログラム化するのはまだまだ遠いようですが、翻訳ビジネスの実情を考えれば、ビジネス取引において最も重要なことは守秘義務、セキュリティであり、単にAIに任せることができるというわけではないのです。AIは社会的責任を持つ主体ではなく、あくまでもツールですから、だれが責任を持つのかが一番の問題です。

 翻訳ビジネスに従事している事業者が責任を持ち、
AIを活用した生産性の向上にチャレンジすることは考えられますが、あくまでも秘密保持のレベルが問われる要件となります。翻訳生産性を高めるうえでAIをどのように使えるのか?どのように翻訳ビジネスに活用していくのか?
 これが最重要のテーマです。これまでの、機械翻訳の域を超えて、次世代の翻訳への
AIの活用という、第2段階のAI翻訳活用を研究していく年としたいと思います。世間一般にAIについての論評がありますが、リサーチを深めながらもこれらに捉われず、既成概念に捉われないAIとは何か、さらに、翻訳とは何かを探求したいと考えます。

 翻訳者の皆様が、
AIを活用して益々のご活躍をされるよう、多言語世界のコミュニケーションへの貢献を期待して探求して行きたいと思います。
 今年も、インターネットプログラムには目が離せません。ユーチューブなどの動画を活用してさらなるコミュニケーションの深みへと入っていきましょう。

 宜しくお願いいたします。

 
2020年―新しい時代の転換の年、明けましておめでとうございます。






  

 

  バベル翻訳専門職大学院 学長 湯浅美代子

 
 皆様、 2020年。 新年、明けましておめでとうございます。
世界が新しいテクノロジーによって、大きく転換されていく
2020年が明けました。誠におめでたい限りです。情報通信技術は、さらに進化し続けていくでしょう。5Gから6Gとも予想されますが、昨年2019年の世界情勢の激震の中で5Gの中身が少しずつ見えてきて、それが善きにつけ、悪しきにつけ、私たちにどんな影響を与えていくのかなど、なかなか目が離せない成り行きになっています。電磁波の影響をどうやり過ごし、乗り越えていくのか?
 一見、ネガティブに見える変化、現象も多いのですが、その一面に捉われずに、さあ、次はどう展開していくのかしら?というように、従来の判断=既成概念の枠組みを超えて、どんな展開につながっていくのか、ワクワクしながら参加していきましょう。
本年もよろしくお願いいたします。

 昨年の日本は、
51日に新天皇のご即位により、令和と改元され、西暦2019年は、和暦では令和元年となりました。日本はこのように西暦と和暦という、二本立てなのですね。というわけで、まさしく『日本=二本=にほん』なのです!!
 
2020年も20
がダブルの年ですから、こういう数字の並びは、きっと何か特有の事柄、現象が起きていくことでしょう。楽しみな都市=年でもありますね。この同音異議語が面白くてよく使いますが、日本のダジャレはこれが多いのではないかと思います。流石、二本立て、日本語の特徴でもあるのです。

 現代世界は、英語が共通語のように使われており、英語に翻訳されたら多くの異文化でのコミュニケーションが可能となります。しかし、日本語には方言はあるものの、国内では日本語だけで通用する、という状況を維持していることは素晴らしいことだと感じます。世界規模で見れば、いわゆるバベルの塔の物語の後、言葉が通じ合わない多言語世界が形成されてきた現代においてなぜそれが可能なのか、それは、古来、日本がいくつかの部族の寄り合いでありながらも、翻訳技術をつかいこなすことにより特有の文化を形成、維持することができたからであり、古くからの翻訳の国であるからだと言えましょう。そういう意味で、「
翻訳とは、独自の文化を自立、成長、保持、継承していく重要技術である」と言えると思います。

 「世界は翻訳である」というのは、私のこの
40数年余の探求の結論なのですが、この翻訳ビジネスへの道に入った2年目、1976年に「翻訳の世界」という月刊誌を創刊したことをきっかけに、すっかり、翻訳の世界の探求にはまってしまいました。
 バベルという言葉は、ご承知のように今や多言語の代名詞とも言えると思いますが、実は、最近、この「バベル」という名前を付けた会社が大変多いのに気づかされました。
1980年頃、この「バベル」という会社名にするのは、勇気が必要でした。なぜなら、バベルという言葉の由来は、始め人々はひとつの言葉を話していたそうですが、天に届く高い塔を立てようとしたため神の怒りを招き、罰としてそれまで通じ合っていた一つの言葉が互いに通じ合わないようにさせられた=すなわち言葉を多種の言葉に分けられた!という由来があったからです。
 誰も神様から傲慢の罪を着せられた事件を示す言葉を社名に使いたくないでしょう。しかし、それは、世界に多数の言語があることを示す物語であり、多種多様な言語があるからこそ
互いに通じ合わせるためのチャレンジ、苦心の結果、「翻訳」というテクノロジーが開発された、と言えることでもあるのです。決して、単に罰当たりの話だと言う訳では無いのですね。

 いまや、この神への挑戦は「
AI」が代行するようになっているかと思います。「バベルの塔」は現代においての「AIの開発」だとも言えるのです。インターネットの登場によって、古代のバベルの塔の時代とはまた別のテクノロジーの時代になってきました。世界初の商用インターネットの開始は1994年ですが、もはや26年が経過し、世界はインターネット技術、つまり情報通信網という仮想空間のテクノロジーによって成立している、と言ってもよい時代になったといえます。そしてこの時代の主役が「AI」であるということになるのです。すると、現代の人間は「肉体」という物理空間を、五感という既成概念の認識システムから、第六感の情報処理システムへと覚醒変化させていくタイミングの存在なのか?などと考えてしまいます!

 このインターネットテクノロジーが今後どのように発展していくのか興味深いですね。そのテクノロジーは、人間の思考システムとしての
AIというプログラムに依存しており、同時に、人間とは何かを逆に問い返すことになるでしょう。何といっても、AIは人間の思考をプログラム化したものですから、人間の枠組みを超えることができるのかどうかが問われるのです。
 AIの活用はいろいろ期待されており、翻訳はAIによる作業にとってかわられてしまうのでは?という意見がありますが、これは、翻訳とは何か?さらに、ビジネスとは何か?がわかっていないレベルの思考であり、期待だと言えるでしょう。さらに、日本語と西欧語間のような翻訳技術では、AIに全面的に依存した翻訳技術をプログラム化するのはまだまだ遠いようですが、翻訳ビジネスの実情を考えれば、ビジネス取引において最も重要なことは守秘義務、セキュリティであり、単にAIに任せることができるというわけではないのです。AIは社会的責任を持つ主体ではなく、あくまでもツールですから、だれが責任を持つのかが一番の問題です。

 翻訳ビジネスに従事している事業者が責任を持ち、
AIを活用した生産性の向上にチャレンジすることは考えられますが、あくまでも秘密保持のレベルが問われる要件となります。翻訳生産性を高めるうえでAIをどのように使えるのか?どのように翻訳ビジネスに活用していくのか?
 これが最重要のテーマです。これまでの、機械翻訳の域を超えて、次世代の翻訳への
AIの活用という、第2段階のAI翻訳活用を研究していく年としたいと思います。世間一般にAIについての論評がありますが、リサーチを深めながらもこれらに捉われず、既成概念に捉われないAIとは何か、さらに、翻訳とは何かを探求したいと考えます。

 翻訳者の皆様が、
AIを活用して益々のご活躍をされるよう、多言語世界のコミュニケーションへの貢献を期待して探求して行きたいと思います。
 今年も、インターネットプログラムには目が離せません。ユーチューブなどの動画を活用してさらなるコミュニケーションの深みへと入っていきましょう。

 宜しくお願いいたします。


 
「2020年は社会システム大転換の始まり、この世界をどう生きる?」






  

 

  バベル翻訳専門職大学院 学長 湯浅美代子

 
 
 皆さま、こんにちは、早くも1223日号の配信です。今年2019年の年の瀬、いかがお過ごしでしょうか?12月はさすがにあれこれと忙しく、7日はお休みしましたので、今号にて【7日&23日】合併、年末号といたします。

 
先月1122日号でご報告いたしました通り、ハワイ州ホノルルにて、本学、バベル翻訳専門職大学院の「秋季・翻訳修士学位授与式」を開催いたしました。お陰様で、ハワイ島の活火山、キラウエアの火山流の噴出は継続しておりましたが、無事に学位授与式を開催することができ、新たに、8名の翻訳専門職修士号の学位取得者が誕生いたしました。火山のエネルギーにちなんで、皆様が、火山のような素晴らしい活動エネルギーをわがものとされ、今後の素晴らしいご活躍を期待しております。

 
入学試験に合格して入学し、学習開始から最短2年間、最長5年以内に所定の単位を取得し、修士論文としての「翻訳作品の作成提出」の審査と口頭試問を経て、見事合格となると、「翻訳専門職修士」としてその学位 Master Of Science In Translation =MSTホルダーの資格が与えられます。そして、世界各地で翻訳専門職としての活動、実践経験を重ねていく!ということになるのです。

 
本学は、インターネットを通じて学ぶシステム翻訳専門職養成の大学院ですので、世界のどこにいながらでも入学することができ、いつでも、どこからでも、自分のペースで学習可能です。但し日本語・英語の読解力は必須です。インターネットの環境があるところであれば、
世界のどこからでも働きながらあるいは主婦として子育てをしながら、あるいは長年の勤務を退職後ど、年齢や環境などの制限を超えて、いつでも、どこでも入学することができます。

 学習教材は、バベルグループにて独自に開発し、長年の実績に裏付けられた
翻訳の技法=バベルの翻訳文法をこの2年間で習得、ワークショップなどの実践経験を積み、その学習と研鑽の結果として、世界市場の翻訳者として【
翻訳専門職修士学位=MST を持つ The Professional Translator 】の資格を取得し、顧客からの信頼のもとに、高品質の多様な翻訳サービス活動を実現できるということになります。クライアントの皆様もこれらの品質にご満足いただき、一度お取引が開始されると長いおつきあいが始まります。

 翻訳の専門企業グループとしてのバベルグループは、お客様と共に目指す高品質なサービスの探求と実現を目指しています。その目的のため、自社で翻訳文法という翻訳専門技法を開発し、それを使いこなす専門職を育てるだけでなく、その専門技能を大学院修士学位へと高めて公開しオーソライズされる道を実現してきたのです。


 
インターネットシステムを活用した大学院ですから、自ずとインターネット上での実践能力を学び、現代ビジネスの必須のインターネット技術を習得する過程でもあります。
 また、インターネットは電磁波による情報通信連絡網ということになります。昔、電磁波があまり生活の場で使われていなかったときに比べ、現代のインターネットによる通信システムにより構築されてきた現代の
WEBPC、またはスマートフォンの使用などにより引き起こされる電磁波の影響は、あまり社会で取り上げられていませんが、便利さに付随する電磁波による障害も踏まえる必要があるでしょう。

 電磁波の送信スピードや送信量が、2020
年から始まる、G(第5世代インターネット送信システム)は、画期的なテクノロジーの進化・変化によって、送信スピードや送信量が今の何万倍の電磁波の送信となるのか? その送信レベルが要求する、神経系での処理の内容、その意味や、その電磁波被曝が我々の身体や精神、ホルモン分泌系や脳機能などにどのような影響を与えていく可能性があるのかなど、全然わかりません。おそらく、この身体システムや、意識の変容がもたらされるのではないかと思います。

つまり、情報処理のスピードが圧倒的に違う!ということの意味を知る必要があるのではないか?と思うのです。それは、つまり、個人が自身の生き方、考え方を自覚的に決めていく時代なっていく、ということでもあります。例えば未開のアフリカ人が、西欧の科学文明が進んだ人々によって奴隷としてアメリカに売られたりしてきた歴史は百年ほど前にもあったわけです。知らないでいると、その未開のアフリカ人たちのような状況に置かれてしまうかもしれません。

 今でも、ほとんどの情報は電子化されていますし、この
5Gの技術が実用化されるとき、ビジネス上の競争、国の覇権争い、軍事情報の保守体制などの高度情報システムが関わる時代になったことも知るべきでしょう。これが、米国と中国の関税戦争となり、ファーウエイは米国から追放されています。いまや、インフラをきちんと選ぶ、例えば、このような商業・市場インフラシステムの変化にどう適応し、または対応していく必要があるのか、を考える必要がありそうです。

 ご承知の通り、ユーチューブでは、様々な情報が提供されています。その中には、インターネットの開始頃から原因不明の様々な病気、皮膚疾患、ガン、認知症などが多くなり、それは電磁波の影響による症例だともいわれています。

 このように、インターネットは様々な利便性を社会に提供していますが、同時に、電磁波の影響、電磁波による健康障害などが発生しうること、その場合はどういう対策を打つべきか、また、新たな治療法の発見、障害対策の事例のニュースなどきちんとリサーチすることが必要です。それにより、不要な被害を受けないことができますし、有益な情報を知ることができます。要するに、使い方次第である!ということです。インターネットの奴隷にならずに、インターネットをよく知ることで、インターネットの主人、使い手になることが必要ですね。これらは、どんな場合にも当てはまります。
信せず、両面をよく知りよく調べ、対処し活用しましょう。

 また、既に、インターネットの開始から25年ほど経過したところですが、いわゆる電子化された個人情報のセキュリティが様々な当局によって掴まれ利用されていく、電子情報の時代へ移行していくことが予想されると、システムの危険性の告知がされたりしています。電子情報に不備があれば、改札口も通れなくなってしまうかもしれませんね。(笑)
 
未来の出来事として、SF作品でいろいろな映画や書籍がありますが、いまや、その時代が到来していると言えるのかもしれません。

 今後ますます、色々なサービスが自動化され、これまで、
熟練と同時に見識という認識力も培ってきたサービス提供者の人間観、世界観が見えなくなる時代となっていく!と言えるでしょう。インターネットは素晴らしい成果を我々人間社会に提供してくれていますが、同時に、情報のコントロールであるとか、システムが高速化したり、それらがAIによって処理されたりするようになるいったいどんな危険が発生したりするのか、昔読んだSF小説が思い出されます。

 また、「
AIの発達で翻訳家は失業するのでは?」という質問がよく聞かれます。今年の初め、中国にある日本人学校に通う小学6年生の女生徒が、日本翻訳協会会長宛に次の質問をよこしてきました。
『自分は将来翻訳家になりたいのだが、AIの自動翻訳が始まるから将来、翻訳者という職業がなくなってしまうのではないだろうか?』ということでした。このかわいい、いや、すごい質問に、嬉しいやら、驚きやら、悲しいやら、、、いろいろと複雑な気持ちになりました。この回答は以前の号にて掲載しておりますので後でご覧くださいませ。

 まず、この質問は世間一般での意見だといえま
すね。つまり、翻訳とは単に言語変換の作業である、という認識しかないということです。実際に翻訳ビジネスに従事されていたら、【そんな簡単なものではありません!と、言いたいところでしょう。

 つまり、これは、
「翻訳とは何か?」という極めて原初的哲学的命題なのです。
勿論、一般人に「翻訳とは何か?」と尋ねたら、「それはある言葉から別の言葉への変換、言い換えです」という回答になるかもしれません。ここでは紙幅がないので止めますが。

 さて、AIがもたらす5Gからの世界を、電磁波被害という健康の面や米国と中国の覇権争奪戦、情報コントロール社会といういくつかの面から考察してきました。
 この
5Gの全貌を知るのは、そう簡単ではないのですが、読者の中には、既に、5Gの世界を色々とリサーチされておいでかもしれません。まだの方は、ネットでいろいろ検索して調べておきましょう。また、雑誌や情報誌、企業情報などでも類似のテーマや記事を見かけたら、是非確認しておきましょう。

 現在は、このように、社会の基盤システムが変わろうとしている大きな転換期だといえます。ゆでガエルにならないように、いつも好奇心を持って
researchしていくことをお勧めします。
 そして大事なことは、ユーチューブを始めとして、ブログや報道記事、その他多くの意見、情報の発信がなされているわけですが、これまでの限定的な情報の時代において通用した考え、つまり、その情報が適切な思考の裏付けがあるのか、または、現実の出来事に根差した情報なのかなどを、しっかりと自分自身で吟味し、確認をしておくことが大事な要件となる、ということです。同じテーマで様々な立場での判断が提示され、発表されていくでしょうから、ただ鵜のみすることは、危険でもありますね。

 そして、
それらをどう考えて、どう判断していくのか、それは皆、自己責任なのだということです。偉い学者がそう言っているからとか、多くの人々がそう言っているからとか、そういう理由で自分の意見を持つのではなく、自分がどう判断し、思考して、その結論を得たのだ、ということに責任を持つということが益々必要になります。依存から自立へのステップとなるのです。インターネット・テクノロジーは、情報を知る力、方法を与えてくれると同時に、多くのフェイクニュースや誤情報も満載の環境を見せてくれるということでもあります。

 しかし、そういう自由があるからこそ、文化、文明というものは花開くのでしょう。一人一人が自覚的になり、自分というものをより深く知ることができる時代へと進化していくのかもしれません。問答法の実践によってソクラテスは「真の知恵者はソクラテスである」というご託宣は正しいということがわかるわけですが、それは、アポロン神殿の門の上に掲げられた
「汝自身を知れ」という言葉につながります。自分自身を知るということは、それほど根源的なことなのだと言えます。

 5G
のテクノロジーによって始まる、進化した世界システムは、私達人類を人間の本質、つまり、自分自身を知らざるを得ない状況へと誘っていくのかもしれません。
 物理空間にある、物質的な存在としての人間は、
Gという情報空間の入り口で「汝自身を知れ=自分とは何か?人間とは何か?世界とは何か?」という問いを投げかけられているように思います。

 既成概念に捉われない発想にて、自分自身の思考を磨き、
5Gの素晴らしい世界を創造=想像していきたいものですね。
 最後までお読みいただき、有難うございます。
「 2019年 秋季、新たに8名の翻訳専門職修士が誕生!!」






  

 

  バベル翻訳専門職大学院 学長 湯浅美代子

 
 
 皆さま、こんにちは、早くも1122日号の配信となりました。今年もあと数日余りで12月。一年が経つのが早いです。

 先日、1116日は、ハワイ州ホノルルにて、本学、バベル翻訳専門職大学院の「秋季・翻訳修士学位授与式」を開催いたしました。昨年来、ハワイ島の活火山、キラウエアの火山流の噴出が継続しておりましたので、もしも噴火ともなれば開催できるかどうか心配しておりました。しかし、相変わらず火山流の噴出は続いていますが、大きな噴火には至らず、無事に学位授与式を開催することができ、ここに新たに、8名の翻訳専門職修士号の学位取得者が誕生しました。
皆様、本当におめでとうございます!!とても感慨深いものがあります。

 本学、バベル翻訳専門職大学院の【翻訳専門職修士学位】授与式は、毎年2回、春季5月は東京の市谷にある学士会館にて行い、秋季11月は、本学所在地のハワイ州ホノルルにて開催しております。本学はハワイ州オアフ島ホノルルに大学院本部がありますが、インターネットを通じて学ぶシステム翻訳専門職大学院ですので、世界のどこにいながらでも入学することができ、いつでも、どこででも、自分のペースで学習可能なシステムとなっています。

 最近ではビジネス環境の大きな変化に伴い、アメリカの多くの通学制の大学、大学院がインターネットを通じて学習するシステムも取り入れるなど、様変わりをしてきています。本稿でずっと述べてきましたが、インターネット・テクノロジーの第五世代へと技術開発が進み、いまやあらゆる分野で、本学が採用してきたインターネット学習システムが、本格的な学習環境を提供することが可能であることを理解し、活用する方向へと変化していることを実感します。

 従来の通学制の学習スタイルは、学習システムとしては、小学校から高校くらいまでの低学年の学習環境としては必要なことは理解されますが、高校レベルになると自習能力が高まり、通信制の高校は既に登場しています。したがって、大学、大学院レベルになれば、インターネットを通じて学ぶことは、とても有利な実践プログラムとなっているのです。

 そこでは、実践的な翻訳トレーニング、ビジネス・学術情報リサーチ、多言語情報翻訳リサーチなどに加え、自主的学習システムをベースとした学習・研究を必要とする大学院レベルの学習環境においては、従来の通学型の大学のシステムは必ずしも十分ではなく、必須でもなくなってきています。

 その理由は、このインターネット・テクノロジー環境において、①情報検索、リサーチ、図書館データベース機能、②対話・コミュニケーション機能、③制作コンテンツの送信機能、④コンテンツの表現・表示機能、⑤計算機能、⑥同一コンテンツの共同制作・編集機能、⑦それらコンテンツの保存機能など、翻訳及び知的生産活動に必要なシステム・ツールであり、同時にデータベースであり、共同作業環境でもあるという万能システムとなっている、ということだからなのです。

 これは、アメリカやヨーロッパ、日本などの先進諸国ばかりでなく、却って発展途上国の環境にはぴったりのシステムインフラとなります。なぜなら、従来のような広い敷地や設備を持つ校舎の建設は費用も時間もかかりますが、インターネット通信システムを使うことで、遠隔地に居ながらにして
WEB情報にコンタクトが可能であり、多機能なグループウエアを共有活用することで、政府のシステムや購買、商品情報、多様な知的情報のデータベースが活用可能となるとともに、電子空間の構築物の活用が可能となり、廉価で社会環境システムが整備、活用できるということになるのです。

 ところで、皆さんご承知のように現在アメリカと中国は、情報通信機器製造・IT通信技術移転の禁止、農産物の輸出関税に関し厳しい制裁・取り締まりの応酬や、前政権下で起きた機密情報漏洩の摘発、関係企業や関連人物の摘発などかなり大きなやり取りの応酬となっています。また、アメリカ政府に加えてオーストラリア、カナダ、英国などの英連邦諸国は、中国政府の統制強化に反対する香港の学生を中心とした百万人を超える市民デモに対する中国政府の弾圧を阻止する形で、デモ隊の支援声明を出しています。

 このように、緊迫する香港、上海、台湾などへの中国習近平政権の動きに対し、アメリカのトランプ政権は、従来のアメリカ政府、クリントン、オバマ政権の親中国の態度を全面的に変更し、場合によっては大きな決断さえ辞さないという、まさに瀬戸際にあるといえます。

 これらの事態がなぜ過熱していくのか、既にユーチューブでご承知の通りですが、今まさにアメリカ政府には、5
Gのテクノロジーによって世界の覇権構造が変化してしまう!という極めて危機的な状況であるという認識があるからです。日本はまだ、現在は4Gの段階ですが、海外ではすでに5Gが開始されている地域もあり、さらには6G、7Gへと進化していくことが想定され、それは、単に生活やビジネスの便利さの実現だというばかりでなく、世界の覇権構造がアメリカから中国へと、まるで変ってしまうかもしれないという大変なテクノロジーの覇権争いの激化や変化がもう来ている!ということなのですね。ちょっと日本はのんびりしすぎなのか、慎重なのかというところで、それはいいのか悪いのか判断はできませんが。

 その5
Gの全貌を知るのは、そう簡単ではないのですが、いくつかの雑誌や、WEBサイト情報でリサーチすることが可能です。著作権の関係もあるのでそのまま出せないものが多いのですが、読者の中には、既に、5Gの世界を色々とリサーチされておいでかもしれません。まだの方は、ネットで検索して調べておきましょう。また、雑誌や情報誌、企業情報などでも類似のテーマや記事を見かけたら、是非確認しておきましょう。

 現在は、このように、社会の基システムが変わろうとしている大きな転換期だといえます。ゆでガエルにならないように、いつも好奇心を持って
research
していくことをお勧めします。

 そして大事なことは、ユーチューブを始めとして、ブログや報道記事、その他多くの意見、情報の発信がなされているわけですが、これまでの限定的な情報の時代において通用した考え、つまり、その情報が適切な思考の裏付けがあるのか、または、現実の出来事に根差した情報なのかなどを、しっかりと自分自身で吟味し、確認をしておくことが大事な要件となる、ということです。同じテーマで様々な立場での判断が提示され、発表されていくでしょうから、それをうのみにすることは、危険でもありますね。

 それらをどう考えて、どう判断していくのか、それは皆自己責任なのだということです。偉い学者がそう言っているからとか、多くの人々がそう言っているからとか、そういう理由で自分の意見を持つのではなく、自分がどう判断し、思考して、その結論を得たのだ、ということに責任を持つということが益々必要になります。依存から自立へのステップとなるのです。インターネット・テクノロジーは、情報を知る力、方法を与えてくれると同時に、多くのフェイクニュースや誤情報も満載の環境を見せてくれるということでもあります。

 しかし、そういう自由があるからこそ、文化、文明というものは花開くのでしょう。一人一人が自覚的になり、自分というものをより深く知ることができる時代へと進化していくのかもしれません。古代ギリシャのソクラテスが生きていた時代、ソクラテスはアポロン神殿のご託宣で、「世界で最も知恵のあるものはソクラテスである」と言われてそれは本当か?自分は探求者であって何も知らないのだから、と思い、何故、そのようなご託宣が出たのか確認しようとして、アテネの著名人や貴族、有力者、知識人たちに出会うと片っ端から議論を吹っかけて、ご託宣の神意を知ろうとします。

 しかし、それらの人々の知識、情報のレベルが自身の探求に基づいておらず、単に伝聞だったり、著名人が言っていたからとか、昔からそうだと言われてきたとか言うような理由であり、自らの思考の裏付けがあいまいであることを指摘されたり、それでは知っているとは言えないではないかと問い詰められ、恥をかかされたということになり、結局、ソクラテスを訴えて罪に落としてしまうのです。ソクラテスは牢獄に収監され、死刑が宣告されます。そこで、弟子たちの中でも貴族や富裕層の子弟達、プラトンやアリストテレスなどの弟子たちは、何とか師であるソクラテスを逃そうとして、牢番を買収してソクラテスに逃げてくれるように懇願しますが、ソクラテスは、あの有名なセリフ「悪法も法なり」と言って、毒杯を飲み死んでしまうわけです。

 この問答事件によってソクラテスは「真の知恵者はソクラテスである」というご託宣は正しいということがわかるわけですが、それは、アポロン神殿の門の上に掲げられた額に書かれた
汝自身を知れ」いう言葉です。自分自身を知るということは、それほど難しいことなのでしょうか?

 5Gのテクノロジーによって始まる進化した世界システムは、私達人類を、人間の本質、つまり、自分自身を知らざるを得ない状況へと誘っていくのかもしれません。物理空間にある、物質的な存在としての人間は、5
Gという情報空間の入り口で「汝自身を知れ=自分とは何か?人間とは何か?世界とは何か?」という問いを投げかけられているように思います。

 まだまだいろいろな関門を乗り越える必要がありそうです。既成概念に捉われない発想にて、自分自身の思考を磨き、G素晴らしい世界を創造=想像していきたいものですね。

最後までお読みいただき、有難うございます。
「 2019年 秋季、新たに8名の翻訳専門職修士が誕生!!」






  

 

  バベル翻訳専門職大学院 学長 湯浅美代子

 
 
 皆さま、こんにちは、早くも1122日号の配信となりました。今年もあと数日余りで12月。一年が経つのが早いです。

 先日、1116日は、ハワイ州ホノルルにて、本学、バベル翻訳専門職大学院の「秋季・翻訳修士学位授与式」を開催いたしました。昨年来、ハワイ島の活火山、キラウエアの火山流の噴出が継続しておりましたので、もしも噴火ともなれば開催できるかどうか心配しておりました。しかし、相変わらず火山流の噴出は続いていますが、大きな噴火には至らず、無事に学位授与式を開催することができ、ここに新たに、8名の翻訳専門職修士号の学位取得者が誕生しました。
皆様、本当におめでとうございます!!とても感慨深いものがあります。

 本学、バベル翻訳専門職大学院の【翻訳専門職修士学位】授与式は、毎年2回、春季5月は東京の市谷にある学士会館にて行い、秋季11月は、本学所在地のハワイ州ホノルルにて開催しております。本学はハワイ州オアフ島ホノルルに大学院本部がありますが、インターネットを通じて学ぶシステム翻訳専門職大学院ですので、世界のどこにいながらでも入学することができ、いつでも、どこででも、自分のペースで学習可能なシステムとなっています。

 最近ではビジネス環境の大きな変化に伴い、アメリカの多くの通学制の大学、大学院がインターネットを通じて学習するシステムも取り入れるなど、様変わりをしてきています。本稿でずっと述べてきましたが、インターネット・テクノロジーの第五世代へと技術開発が進み、いまやあらゆる分野で、本学が採用してきたインターネット学習システムが、本格的な学習環境を提供することが可能であることを理解し、活用する方向へと変化していることを実感します。

 従来の通学制の学習スタイルは、学習システムとしては、小学校から高校くらいまでの低学年の学習環境としては必要なことは理解されますが、高校レベルになると自習能力が高まり、通信制の高校は既に登場しています。したがって、大学、大学院レベルになれば、インターネットを通じて学ぶことは、とても有利な実践プログラムとなっているのです。

 そこでは、実践的な翻訳トレーニング、ビジネス・学術情報リサーチ、多言語情報翻訳リサーチなどに加え、自主的学習システムをベースとした学習・研究を必要とする大学院レベルの学習環境においては、従来の通学型の大学のシステムは必ずしも十分ではなく、必須でもなくなってきています。

 その理由は、このインターネット・テクノロジー環境において、①情報検索、リサーチ、図書館データベース機能、②対話・コミュニケーション機能、③制作コンテンツの送信機能、④コンテンツの表現・表示機能、⑤計算機能、⑥同一コンテンツの共同制作・編集機能、⑦それらコンテンツの保存機能など、翻訳及び知的生産活動に必要なシステム・ツールであり、同時にデータベースであり、共同作業環境でもあるという万能システムとなっている、ということだからなのです。

 これは、アメリカやヨーロッパ、日本などの先進諸国ばかりでなく、却って発展途上国の環境にはぴったりのシステムインフラとなります。なぜなら、従来のような広い敷地や設備を持つ校舎の建設は費用も時間もかかりますが、インターネット通信システムを使うことで、遠隔地に居ながらにして
WEB情報にコンタクトが可能であり、多機能なグループウエアを共有活用することで、政府のシステムや購買、商品情報、多様な知的情報のデータベースが活用可能となるとともに、電子空間の構築物の活用が可能となり、廉価で社会環境システムが整備、活用できるということになるのです。

 ところで、皆さんご承知のように現在アメリカと中国は、情報通信機器製造・IT通信技術移転の禁止、農産物の輸出関税に関し厳しい制裁・取り締まりの応酬や、前政権下で起きた機密情報漏洩の摘発、関係企業や関連人物の摘発などかなり大きなやり取りの応酬となっています。また、アメリカ政府に加えてオーストラリア、カナダ、英国などの英連邦諸国は、中国政府の統制強化に反対する香港の学生を中心とした百万人を超える市民デモに対する中国政府の弾圧を阻止する形で、デモ隊の支援声明を出しています。

 このように、緊迫する香港、上海、台湾などへの中国習近平政権の動きに対し、アメリカのトランプ政権は、従来のアメリカ政府、クリントン、オバマ政権の親中国の態度を全面的に変更し、場合によっては大きな決断さえ辞さないという、まさに瀬戸際にあるといえます。

 これらの事態がなぜ過熱していくのか、既にユーチューブでご承知の通りですが、今まさにアメリカ政府には、5
Gのテクノロジーによって世界の覇権構造が変化してしまう!という極めて危機的な状況であるという認識があるからです。日本はまだ、現在は4Gの段階ですが、海外ではすでに5Gが開始されている地域もあり、さらには6G、7Gへと進化していくことが想定され、それは、単に生活やビジネスの便利さの実現だというばかりでなく、世界の覇権構造がアメリカから中国へと、まるで変ってしまうかもしれないという大変なテクノロジーの覇権争いの激化や変化がもう来ている!ということなのですね。ちょっと日本はのんびりしすぎなのか、慎重なのかというところで、それはいいのか悪いのか判断はできませんが。

 その5
Gの全貌を知るのは、そう簡単ではないのですが、いくつかの雑誌や、WEBサイト情報でリサーチすることが可能です。著作権の関係もあるのでそのまま出せないものが多いのですが、読者の中には、既に、5Gの世界を色々とリサーチされておいでかもしれません。まだの方は、ネットで検索して調べておきましょう。また、雑誌や情報誌、企業情報などでも類似のテーマや記事を見かけたら、是非確認しておきましょう。

 現在は、このように、社会の基システムが変わろうとしている大きな転換期だといえます。ゆでガエルにならないように、いつも好奇心を持って
research
していくことをお勧めします。

 そして大事なことは、ユーチューブを始めとして、ブログや報道記事、その他多くの意見、情報の発信がなされているわけですが、これまでの限定的な情報の時代において通用した考え、つまり、その情報が適切な思考の裏付けがあるのか、または、現実の出来事に根差した情報なのかなどを、しっかりと自分自身で吟味し、確認をしておくことが大事な要件となる、ということです。同じテーマで様々な立場での判断が提示され、発表されていくでしょうから、それをうのみにすることは、危険でもありますね。

 それらをどう考えて、どう判断していくのか、それは皆自己責任なのだということです。偉い学者がそう言っているからとか、多くの人々がそう言っているからとか、そういう理由で自分の意見を持つのではなく、自分がどう判断し、思考して、その結論を得たのだ、ということに責任を持つということが益々必要になります。依存から自立へのステップとなるのです。インターネット・テクノロジーは、情報を知る力、方法を与えてくれると同時に、多くのフェイクニュースや誤情報も満載の環境を見せてくれるということでもあります。

 しかし、そういう自由があるからこそ、文化、文明というものは花開くのでしょう。一人一人が自覚的になり、自分というものをより深く知ることができる時代へと進化していくのかもしれません。古代ギリシャのソクラテスが生きていた時代、ソクラテスはアポロン神殿のご託宣で、「世界で最も知恵のあるものはソクラテスである」と言われてそれは本当か?自分は探求者であって何も知らないのだから、と思い、何故、そのようなご託宣が出たのか確認しようとして、アテネの著名人や貴族、有力者、知識人たちに出会うと片っ端から議論を吹っかけて、ご託宣の神意を知ろうとします。

 しかし、それらの人々の知識、情報のレベルが自身の探求に基づいておらず、単に伝聞だったり、著名人が言っていたからとか、昔からそうだと言われてきたとか言うような理由であり、自らの思考の裏付けがあいまいであることを指摘されたり、それでは知っているとは言えないではないかと問い詰められ、恥をかかされたということになり、結局、ソクラテスを訴えて罪に落としてしまうのです。ソクラテスは牢獄に収監され、死刑が宣告されます。そこで、弟子たちの中でも貴族や富裕層の子弟達、プラトンやアリストテレスなどの弟子たちは、何とか師であるソクラテスを逃そうとして、牢番を買収してソクラテスに逃げてくれるように懇願しますが、ソクラテスは、あの有名なセリフ「悪法も法なり」と言って、毒杯を飲み死んでしまうわけです。

 この問答事件によってソクラテスは「真の知恵者はソクラテスである」というご託宣は正しいということがわかるわけですが、それは、アポロン神殿の門の上に掲げられた額に書かれた
汝自身を知れ」いう言葉です。自分自身を知るということは、それほど難しいことなのでしょうか?

 5Gのテクノロジーによって始まる進化した世界システムは、私達人類を、人間の本質、つまり、自分自身を知らざるを得ない状況へと誘っていくのかもしれません。物理空間にある、物質的な存在としての人間は、5
Gという情報空間の入り口で「汝自身を知れ=自分とは何か?人間とは何か?世界とは何か?」という問いを投げかけられているように思います。

 まだまだいろいろな関門を乗り越える必要がありそうです。既成概念に捉われない発想にて、自分自身の思考を磨き、G素晴らしい世界を創造=想像していきたいものですね。

最後までお読みいただき、有難うございます。

 
「翻訳とは何か? へ至る試み その③
~2020年大きく変化する社会環境へ適応するために」







  

 

  バベル翻訳専門職大学院 学長 湯浅美代子

 
 
 皆さま、こんにちは、早いですね、もう117日号の配信となりました。
この巻頭言でも、時間経過の感想を書いていることが多いのですが、私には、以前の実感より、年々、月日の経つのが早くなっているように感じられます。

 勿論、置かれた環境や、個人個人の経験、体験している現状にもよるのでしょうが、今、西暦
2019年の11月という地球環境を考えると、やはり、感慨深いものがあります。

 現在の地球で、時間の長さを計測するシステムから判断すれば、それは一定の長さを保っているのかもしれませんが、人間という存在の外界及び環境認識の一つの尺度としての時間感覚は、それこそ一定不変ではないですね。置かれた状況、環境によって違っているという感覚は、皆さん、誰もが体験されてきたことと思います。

 子供の頃、楽しく遊んでいたときは、日の暮れるのも気づかず、外で遊んでいたように思いますし、好きな漫画本を読んでいるときも、あっという間に日が暮れてきたように思います。逆に、あまりやりたくないことを体験しているときは、もっと早く時間が経てばいいのに!と思った経験がおありだと思います。楽しいときは早く過ぎてしまうのに、いやなこと、苦手なことをやっているときは、なかなか時間がたたないのです。

 時間をどうとらえるか?これは、単に時間という計測の範囲にとどまらない、精神的要因、感情的要因に大きな影響を受けてしまう感受性システムとなっている、と言えます。
これがある意味、人間の特徴の一つであり、感覚・受容システムとしての心理構造とつながっている体内時計的なものがあり、それは、社会の取り決めとしての測定時間と、同調したり、しなかったりしているということではないかと思います。

 これも、地球環境の変化や、または、私たちの体感、認識システムに変化を与える、何かがあると言えるでしょう。
しかし、一般にこのような個的体験、個別の身体感覚、心理感覚による時間経過では、社会生活上、とりわけビジネス上、人によって個体差があることは、障害となってしまいますから、それらは、あまり顧みられることはなく、誤認や、個体の特別な環境下における変化に過ぎないので、それは、気のせいだとか、単に間違った感覚だとして、退けられてしまっていたのです。

 つまり、固有の特異点、特徴、個体差というものは邪魔になり、地球のどの地域であっても同一のシステムとして思考する、グローバルビジネス実現のためのグローバリゼーションというシステムにとっては、地域差や、個体差、文化差などの差があっては
AIを活用した、瞬時のビジネス成果の実現にはいろいろな問題があるからなのでしょう。

 さて、地球は丸い、そして回転中心軸を持ち、自転しながら、太陽の周りを公転しているのだと言うことを皆が認め、共有の知識となってから、どのくらいの時が立ったのでしょうか?それ以前は、大地の遠い端っこには、大きな滝となって海の水が流れ落ちているとか思われていたのでしょうか?地球は丸い、というような新しい概念が登場してきたとき、多くの人々は既成の概念を打ち破る、新概念を受け入れることは,なかなかできなかったという歴史があります。

 そのような社会からのバッシング評価を受けて、【それでも地球は回っている!】という、あのガリレオ・ガリレイのセリフを思い出しますね。

 今更言うまでもないのですが、現代は、インターネットによる情報伝達のテクノロジーが地球上の人類の認識システムの変容へ向けて、大きな変化、影響を与えています。ラジオや
TVに始まり、PCが登場し、今や、スマホが、情報通信・対話・交流などの、外界認識システムとしての、時間・空間認識がかなり急速に変化しています。

 勿論、その情報伝達は発信者と受信者が共有する【言葉=言語システム】であることが重要なポイントです。つまり、人が認識し、思考や発話により、言語によって情報化された【モノ=価値】が、従来は実物体験というものがあった世界から、いまや実物が電子情報化されて体験されることにより、それらの電子データは、やり取りや、保存、再構築、再編集しやすい電子情報に変換される時代となった、ということです。

 これから起きる変化が、どんな影響を私たちの社会に与えていくのか、意識的に生活することが必要だと感じます。心の準備ができていますか?と書いた目的は、物質的な変化、外的なテクノロジーの変化に対応する準備という意味だけではなく、心というか、私達人間の認識システムの変容を引き起こす変化だと感じているかどうかが重要だ、と考えているからなのです。

 これらの電子・情報・通信テクノロジーが、その利便性によって、社会にますます普及していくことが想定されますが、既に
SF小説や、漫画、アニメの想像世界はいろいろな可能性を見せています。現代の40代ぐらいまでは、アニメの世界で育ち、アニメと現実との折り合いをつけながら成長してきたわけですが、それが、5Gに始まる現状の百倍速、データ送信量の圧倒的拡大レベルなどを想像すると、どのような変化が起きるのか、なかなか感覚が掴めないでいます。

 今や、ビジネスシステムに始まり、学習・学校システム、貨幣・流通システム、投資や資産価値の増加のためのマネーゲームなども、
3G4Gへとインターネットテクノロジーのレベルは大きく変化してきました。これらの社会システムが、5Gから始まる世界でどのように変容していくのか興味津々です。まさに、AIの活躍する時代となっていくのだろうと予測されます。

 しかし、時々質問を受ける、「翻訳は機械翻訳つまり、
AIが翻訳してしまうから、翻訳者となっていくことを考えても無駄でしょうか?」ということに対し、最近インスピレーションがあったのです。ところで、こういう質問をする人は、何をやっても駄目でしょう。なぜなら、これから起きることは、これまで研究を重ねても、まだなかなか使い物にならないAI翻訳を期待するより、いわば、翻訳レベルの必要のない同一言語内の計算処理で実現できるシステム、サービスが山のようにある、ということです。

 既に始まっている「無人のサービス」皆さんは体験されていると思います。自動改札システム、あれで、車掌という仕事はなくなりました。さらに、セルフレジ、自動コーヒーマシン、その他意識しないうちにいろいろな仕事が、
AI化、つまりお客がセルフ処理できるようになっているのです。早い話が省力化。もっと言えば、人件費の削減です。これからさらに加速していくでしょう。

 ところで、翻訳マシンの研究は多大な年月と投資がささげられていますが、まだ、人間の熟練者レベルの品質に追い付くには、相当時間と発想の変換が必要なようです。

 しかし、熟練翻訳者がこの
AIシステムを使いこんで教育していけば、役立つレベルを実現できるでしょう。【顧客満足を実現する品質と納期】は簡単にプログラム化できないのです。

 また、【翻訳とは何か?】という問いを立てるとき、これまでの考察で明らかにしてきたように、【世界は翻訳である】ということから考えれば、世界という体験、認識を
AIというシステムに譲り渡したら、その時、もはや人間とは言えなくなるのです。

 私たち人間は、翻訳をビジネスとして実践していく上で、ビジネスとは、お金を稼ぐことも大事ですが、単に金儲けのためだけにあるのではなく、【顧客満足と自己実現というビビッドな充足感の実現へ向けて、翻訳ビジネス成功へのあらゆる努力、生存のあらゆる活動を通じて得られる何か?を求めているのです】それは言い換えると、【自分の生きる目的や、意味であり、同時に、人生の体験の深い意味を追求していく過程で得られる、喜び・感動・叡智の体験であり、至ったその境地にふさわしい成果が、必要な価値として得られるもの】なのです。

 これが、
AIとの決定的な違いです。今のところAIは、人の思考パターン、計算システムによって構成されたプログラムであり、自動計算システムです。あくまでも人間の目的の探求のための支援ツールです。それ自体が生命としての自発性ではないのです。

 従って、まずは
人間の翻訳者がビジネスの主体者となって【市場を創造=顧客への素晴らしいサービスを創造していく】過程で、大いに活躍してくれるように【目的を設定】し、【プログラム=訓練】していくことが必要となります。

 今、既に始まっている5Gの世界のビジネスの覇権争いが激化する中で、世界各地で様々な対応がなされています。明日も昨日と同じ状態が続くかどうかわからない地域もあるようです。5Gの世界への突入とは、世界を揺るがすほどの多大な影響力を与えうるテクノロジーだと言えるのでしょう。このテクノロジーを使いこなすのか、それとも使われてしまうのか?ポイントをしっかり掴んでいきたいものです。

 そんな変化の只中であっても、ただ、社会の変化に流されて、無自覚に生きていくのでなく、今何が起きているのか、しっかりと目を開けて、これまでの社会認識システムとして
五感【眼・耳・鼻・舌・身】=【見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触る】に加えて、第六感としての【意識】を研ぎ澄ましておきましょう。

 まだまだいろいろな関門を乗り越える必要がありそうですが、月を消すのも、明るく輝かせるのも、私達人間の
見るという意識が働いているのだとしたら、しっかり意識をして、5Gの素晴らしい世界を創造=想像していきたいものですね。

 最後までお読みいただき、有難うございます。


 
「翻訳とは何か? へ至る試み その②
~2020年大きく変化する社会環境へ適応するために」







  

 

  バベル翻訳専門職大学院 学長 湯浅美代子

 
 
 読者の皆さま、こんにちは、テクノロジーの変化に適応する心の準備は進んでいますか?
あなたは現代の状況をどう考えていますか?
 
 と、このところこのような問いかけを繰り返しておりますが、なぜ、こんなにもこの変化に胸をときめかせているのかと言うと、何度も書いておりますように、これまでのテクノロジーの変化ではよく理解できないほどの、大きな質的変化が起きてくる!という認識なのです。


 これから起きる変化が、どんな影響を私たちに与えていくのか、と意識しておきましょう。
心の準備ができていますか?と書いていますが、これは、物質的な変化、外的なテクノロジーの変化という意味だけではなく、心というか、私達人間の認識システムの変容を引き起こす変化である、と感じているからなのだと思います。

 現代では既に、先端物理学の視点では、意識が物質の粒子を存在させてそれを見ているのであって、意識されないとき粒子は消えて、波の状態になって消えてしまう。波と言っても振動波の状態だと言えるでしょうか。

 以前にも書きましたが、ニールス・ボーアとアインシュタインの有名な論争があります。「それでは何かね、ボーア君、人が見ていない時、月は存在しない!とでも言うのかね!」ちょっと私の脚色、編集が入っていますが、既に大御所となったアインシュタインが、若手の量子論の研究者であるニールス・ボーアに言い放った言葉です。あのアインシュタインでさえ理解しようとしなかった意識と物質の関係。

 詳細は、どうぞ詳しくリサーチしてみてください。現在、この量子力学の研究成果のもとに、様々な技術が誕生し、世界の生活・社会システムをかなり変化させてきています。当大学院も、インターネットの大学院としてその技術の恩恵にあずかり、世界各地の入学者たちをどこにでも居ながらにして迎え、多様な皆さんのマイペースな生活のまま、学習を続けることができていますし、WEBメールやWEB会議などで、相互のコミュニケーションと成果を共有しています。

 本学のような遠隔教育機関ばかりでなく、今や、通学制の大学、大学院であれ、このインターネットコミュニケーションシステムなしには、活動できなくなっている!とさえいえるでしょう。皆さんの生活を振り返ったらすぐにお分かりになると思いますが、インターネットシステムが、世界のビジネス、研究、様々な活動システムを変えてしまいました。

 今のところ、通勤や通学には、電車を乗り継いだり、車を走らせたり、飛行機を使うことが必要なようですが、それがどうでしょうか?もし、
5Gの伝送処理レベルが実現したら、いろんなことが遠隔通信システムで可能になりますね。いまや、戦争でさえ、サィバー戦争と言われる時代です!!

 ◆サイバー戦争とは、インターネット及びコンピューター上で行われる戦争行為のことである。クラッカー等の集団や、国家によって組織されたサイバー軍および情報機関により、敵対する国家、企業、集団、個人等を攻撃する。【 出典:
ウィキペディア
とありますが、このウィキペディアにもよくお世話になっています。従来のよく吟味された辞書ほどの確実性というか固定性はないのですが、現代の変化を映し出すユニークな辞典となっています。

 このウィキペディア自体の制作プロセスや、維持のシステムそのものがインターネットシステムの概念の上に構築されたものです。印刷出版物のように一度印刷したら、誤植は簡単に修正されない、というものでもなく、しかるべきディスカッションのもとに、修正されていきます。

 勿論、人によっては見解が異なりますから、意見が相反することもあるでしょう。ある意味で、従来のような客観性が色濃く出るというよりは、前後の文脈や関連情報の多様さ、ボリュームのほうにウエートが高くなるし、自分も編集者に参加していく、ということさえ可能になっていますから、
観性重視の外面的理解に加えて、さらには
主体の中に入り込んで見ていくという内面理解との双方を持つ両義的認識へと誘われている!とさえ、言えるのではないかと思います。

 昔、
SF好きの学生だった頃と記憶していますが、SF作家の豊田有恒氏の
「両面宿儺」という作品を思い出します。とても衝撃を受けたのでしょう。今でもすぐに脳裏に浮かぶのですから。その作品はさておき、ネタ元である「両面宿儺」を理解すれば、古代のほうが現代よりずいぶん宇宙的な感じがします。

 インターネットは、言わば、世界中の頭脳のつながり、頭脳のネットワークとも言えますから、いつも、リサーチをしていく習慣をつけることが大事ですね。その検索作業は、翻訳者にとっては最も大事な作業です。翻訳者とは、ただ言語が理解でき、表現できるというだけでなく、書き手にとって、読み手に取って、双方にとっていかに必要にして十分な情報として提供できているか?ということになります。つまり、読み手が変われば、翻訳も変えていく必要がある、ということでもあるのです。まさに打ち出の小槌的なマジックです。

 最近では、
3Gから4Gへと変化し、ユーチューブがとても活発になり、情報の内容がリアルに感受できるようになったり、イメージが鮮明になったりしてきています。まさに5Gの時代への橋渡しともいうべき「ユーチューブ」です。バベルプレスも、この秋はそれらの準備、高速情報通信網でなければ実現できないコミュニケーションレベルへと移行するための準備中です。

 同様に、バベル翻訳専門職大学院も動画の提供を始めていきます。当面は、受信の地域での差があるかもしれませんが、これからの高速情報通信網の時代には、さらなる学習システムの進化が期待されます。例えば、院生の方々がお互いに通信、交流できるようになるでしょうし、教師も学生も各地に居ながらにして、リアルな授業参加の形が実現するかもしれません。しかも、それは、今、同時に参加しているのではなく、時間差があっても、対話や質疑応答が体験できる、というようになるのかもしれません。

 こう考えてくると、期待が膨らみますね。ワクワクします。授業の進め方だけでなく、ビジネスの在り方も劇的な変化を遂げるかもしれません!遠隔地間のコミュニケーションレベルが、今、実際に出会って会話したりしているように、まるで、リアルの体験のようになっていくのでしょう!

 まだまだいろいろな関門を乗り越える必要がありそうですが、月を消すのも、明るく輝かせるのも、私達人間の【
見るという意識が働いている】のだとしたら、しっかり意識をして、5Gの素晴らしい世界を創造=想像していきたいものですね。

 最後までお読みいただき、有難うございます。


 
「翻訳とは何か? へ至る試み
~2020年大きく変化する社会環境へ適応するために」







  

 

  バベル翻訳専門職大学院 学長 湯浅美代子

 
 
 読者の皆さま、こんにちは、大きなテクノロジー変化に適応する準備は進んでいますか?
このところ、このようなタイトルをずっと継続中ですが、何を考えているのかしら?と不審に思われるかもしれません。あなたは現代の状況をどう考えていますか?
これから起きる、いや既にどんどん進行、または潜行している変化が、どんな影響を私たちに与えていくのだろうか?と考えていらっしゃいますか?

 前号では「翻訳を学び、日頃から翻訳に従事されている読者の皆様にはお分かりのように、【翻訳とは異文化との衝突を乗り越えて通じ合わせる試みである】と言えるのですから、恐れるに足らず、かもしれません。今起きているテクノロジーの変化で引き起こされる体験とは、ある意味、
【翻訳の本質そのものが、世界の現象として表れている】とも考えられるのです。」と書きました。

 そして、これまでの四十数年の翻訳一筋のビジネス活動の中でこの考察へと至るわけですが、それは、つまり
「世界は翻訳である」ということへの気づきなのです。これが、私のこれまでの翻訳ビジネス実践に基づく哲学的考察の結果であり、「そうか、これを知るために今回生まれてきたのか!」とさえ、思い至るのです。

 「月刊誌 
翻訳の世界」を創刊したのは
197610月です。43年前のことです。このWEB TPT の前身の前身、の月刊誌です。この雑誌を発行しながら「翻訳とは何か?」を探求し始めたわけです。当時の翻訳に関する論壇はまだ未成熟でしたが、作家や翻訳家、大学教授、研究者の方々が執筆、寄稿してくださいました。テーマは、翻訳とは何か、どうすれば翻訳技術を高められるか、誰もが到達できる翻訳技法とはなにか?日本語とは何か、などの研究を重ねたいという思いで創刊号は一万五千部を発行しました。

 「翻訳とは何かを探求する」雑誌を発行するために、雑誌発行のノウハウを教えていただこうと、ある出版社の雑誌編集長をご紹介いただき伺ったところ、「そんな翻訳専門の雑誌は売れない、三号雑誌で終わるから、やめたほうがいい」とアドバイスをいただき「それならぜひやりたい!」と思い出版したのですから、かなりへそ曲がりです。その印刷物の雑誌は確か、通巻
400号くらいまで発行し、それが、今では、WEBマガジンとなり、世界の様相もインターネット時代になり、隔世の感があります。

 ところで、この頃実感するのは、これから起きる変化の影響度は、
1994年の商用インターネットの登場に匹敵する以上の大変化になっていく!ということです。20代や30代の方たちには物心ついた時にはインターネットが身近にあり、それは普通に使いこなすもの、単にツールだという感覚だったのではないかと思います。

 しかし、これから起きてくる
5Gから始まる大容量の情報の伝送速度が100倍から数百倍へ、さらには千倍などというレベルが、いったいどういうことになるのか?イメージできますか?現代人の脳の情報処理速度は、PCで使用するプログラムのスピードに、追い付かれそうになっているのではないでしょうか?なぜなら、自分の頭脳を使わず、ソフトウェアを使うだけになっていますから。人間の脳が思考=試行の錬磨で発達するチャンスが無くなっているとも言えるのです。

 単にシステム、ソフトウェアを使って計算し、その結果を理解しているだけでは、我々人間の脳のトレーニングはできていかないのですね。すると、当然、ソフトウェアと競争して脳トレをしていくのか、ソフトウェアに任せて、人間は別の部分、
AIができない部分を担当するのか、というように対応することが必要になります。このように、考えると、昔見たSF映画の世界に突入しているのだなあ!と、実感せざるを得ないのです。

 まさにスピードは質をも変化させていく、ということになります。とりわけ、この
2017年頃から2020年へかけての数年は、世界の政治情勢、気象環境、経済状況など、世界的な変化が起きていることがわかります。

 それらの変化はなぜ起きているのでしょうか?それは、これまでの
既成の観念、既成の事実となっている現代の文化・文明を築いてきたテクノロジーが、大きく変化していくからだと、推測できます。現代の既成のテクノロジー世界と、
5Gをきっかけに表れてくる【新たな文化・文明との衝突】として起きているとも考えられますね。

 バベルは創業以来
40数年を経て、この間の様々な環境変化を体験し、その変化を追い風として生き抜いてきました。今回はこれまでの変化の規模、質、内容など、かつてない水準のものになる、という何か武者震いのような感覚があります。知識レベルでの情報ではなく、ビジネス活動の現場で生きていくことは、自身の肌感覚、皮膚感覚という生ものだと実感していますので、全身、全組織、全システムとの有機的なつながりを再構築しなおす!というような目に見えない作業を行っています。
 
 そのためかどうかわかりませんが、物忘れが頻繁に起き、今何をやろうとしていたのかしら?などと、ほとんど認知症になったのかしら、というような状態の時もあります。笑い

 毎度のことですが、月日の経つのが早いですね。今年も、もう十月、神無月となり、あと来月、再来月を残すばかりとなりました。時間の経過を早く感じるようになる、ということは、現実とのかかわりが希薄になりつつあるから、ということも考えられます。なぜなら、現代の事象、現象は、すっかりおなじみになってしまっているからだとも言えますから。

 つまり、日々の体験に新鮮さがなくなり、同じことを毎日繰り返す日常となってしまったら、もはや新鮮味のない、昨年、前月、昨日も同じだった、というような感じになってしまっているのです。これでは、判で押したような生活パターンの繰り返し、となってしまいます。

 いかがでしょうか、あなたの生活は、淡々と日々を繰り返していることになっていませんか?もしそうなら、是非、これから急変するテクノロジーについて調べてみてはいかがでしょうか? この世界、つまり、
翻訳の世界は、新たな言語世界、新たな認識の文明との衝突とまさに大きな変化が進行中、と言えるのではないかと思います。

 翻訳に従事する皆さんにとっては、この変換ポイントが一番の難関であり、同時にそれは、またとない大きなチャンス到来なのではないでしょうか!新たな世界をどういう世界にしたいのか?そのような問いかけを自分自身に投げかけてみましょう。

 それが、自分の
翻訳の世界の作り方です。つまり、どういう世界創造=世界翻訳文法を持つかということになりますね。創造とは想像であり、想像とはデータをどう翻訳したか?ということでもあるのです。データは言語であり、数字であり、気分、感覚でもあります。それらは、受信者がどう受け止めたか?を表しているのです。

 世界を認識する文法、それが翻訳文法であり、同時に価値観です。あなたがどういう価値感を持っているのかによって、世界認識が変わります。あなたは、どんな翻訳文法を持っているのでしょうか?
これが、私が至った認識、すなわち【世界は翻訳である】ということなのです。

 最後までお読みいただき、有難うございます。



 
「差取りは悟り?既成概念の世界からいかに脱出するか?
 -2019年から2020年は、大きな変換の時です。その③」






  

 

  バベル翻訳専門職大学院 学長 湯浅美代子

 
 
 皆様こんにちは、6月、7月に引き続き87日号の記事をお休みしました。表題にある通り、このところ進展している画期的な世界の変化に対応するためのリサーチやそれへの理解、試行=思考・錯誤に熱中、格闘する日々を過ごしているためです。

 そんな中で、切実に感じるのは、今回の変化は画期的で、まさに、既成概念に捉われない!!という理念との格闘だという実感です。つまり、現在、共通の認識、既成概念となっているこの世界が、我々現代人の概念体系、知識体系として、世界の隅々まで浸透し、共有され、その既成概念化が、半端ないレベルに達してまとわりついているということです。

 今、起きている変化が、単にテクノロジーの変化だと言う捉え方では、今回の変化を実感するのには不十分かもしれません。言わば、
5Gの世界から始まる新世界のテクノロジーの本質を知るには、認識の拡大・変容が伴う必要があるのではないかと気づいたのです。そのような本質的大変化が起きようとしているのです。凄いワクワクですね。

 これは、翻訳を学び日頃から翻訳に従事されている読者の皆様にはお分かりのように、【翻訳とは異文化との衝突を乗り越えて通じ合わせる試み】と言えるのですから、恐れるに足らず、かもしれません。今起きているテクノロジーの変化は、ある意味、
翻訳の本質そのものが、世界の現象として表れているとも考えられるのです。

 それは、すなわち、既成の観念、事実となっているこれまでの文化・文明と、
5Gをきっかけに表れてくる新たな文化・文明の衝突と言えますし、文明の衝突に匹敵する大きな変容・変化が起きてくる、というレベルなのです変化・変容が起きるとは、私たちの外界認識、世界認識、自己認識などの【認識システム】に大きな揺らぎが起きて従来の価値観が変化していくことを示しています。

 過去の認識方法のままでいると、現代の驚異的な情報の増殖、置き換えの時代には、これまでの蓄積した情報がすっかり古くなり、
不適応誤訳 が予想されます。従って、変化に適応できる思考のためには、情報に対する感度をあげ、予想を立てては比較対照し推敲する、というように、従来の思考システムとの整合性を取りながら進めるプロセスが必要なので、結構時間と手間がかかります。今まで慣れてきた仕組みや生活習慣は、それなりに居心地がいいので、なかなか変えにくいからなのです。これまでのなじみ深い習慣が、変化の大敵!となってくるのですね。

 ところで、バベルの翻訳家養成の事業の創業は
19744月、そこから実に45年が経過しています。郵便による通信教育からインターネットシステムによる遠隔教育と言葉が変化していますが、言葉は概念そのものを表しているわけですから、郵便の通信教育とは、質的、時間的、社会的、技術的な大幅な変化がそこには内在されているということなのです。

 科学の用語に
「折りたたまれている」という表現がありますが、
「内在」とは、まさに「折りたたまれている」ということですね。これは、私の表現では、社会システムとして既成概念化したことだと言えるのです。

 というわけで、何を壊さなければならないのかと言えば、
1
994年に登場したインターネットシステムを新たな概念として取り入れ、思考の枠組みとして構築してきた自分自身の経験が、20年近く経過してすっかり既成概念化してしまっているということに気づき、それを壊していということなので

 例えば、釈迦が覚醒した認識レベルは私達にはわかりません。しかし、今、起きている現代の先端科学研究は、私たち一般人の常識への配慮などにとどまることなく、地球の過去の知識体系に捉われることもなく、コンピュータという計算機の活用によってどんどん発見され、刷新されてきています。

 それは、同時に、釈迦の弟子たちやその後世の修行者、研究者達によって継承され、体験され、伝承されてきた釈迦の悟りの世界
【生きるとは何か=空という釈迦の世界認識】と言う、世界認識の多様性の深みへと導いているのではないかと思います。それは、シミュレーションです。思考の自由度が保証された世界です。

 そして、釈迦の悟りも先端科学の
AI研究も同じく【
世界とは何かを探求しているわけですが、私の視点から言えば、それは【翻訳であるということです。先端科学は、ある意味、悟り=差取りへの道であり、それはまさに翻訳であり、翻訳の先端でもあるのです。

 
私たちはコンピューターシステムを使っていますが、多くはその仕組みさえも知らずに活用法だけ習得して、日々の生活に役立てています。それは、ある意味ではどんどん時間が短縮される技術であることはご承知ですね。勿論、簡略されたのは時間ばかりではなく、道具も簡便化されました。PCによって、仕事の仕方が画期的に変わったのです。

 これらは、従来のテクノロジーから、新しいテクノロジーが登場したことにより、世界認識への大きな変化を引き起こしたといえます。

 今、進行中の社会の変化、テクノロジーの変化に伴い、どのように適応していけばいいのか、ということで、今回は、
AI人工知能に関してresearchして感じたことについて書きました。私達、翻訳者は、常に、いろいろな観点からresearch
してはこれまでの自分の知識の集積を評価したり、比較対照したりして考え、新たな知識情報の蓄積・更新を日々行うことが必要です。

 何が正しいのか?そういう問の立て方が、そもそも間違っているのかしれません。なぜなら、全てを直接目撃することはできませんし、もし、目撃したとしても、それをどう解釈し、記述するかについて、多様な表現を含むことになるのです。それが、私が至った認識で、すなわち【世界は翻訳である】ということなのです。

 【世界】を知り、伝達していく上で、科学者の方法だけが唯一の方法、記述法ではないのです。例えば、文芸作品として、文化様式として、日頃の思いという表現法として、生き方という作品として、
あらゆる表現方法が選択されるのを待っています

 まだまだ変化・変容は続いていますので、今後も、なかなか気が抜けませんね。でも、毎日が目に新しく、耳に新鮮なココロ踊るニュースや記事に出会うので、何か楽しい、新発見の日々を過ごせるのですね。

 最後までお読みいただき、有難うございます。
「差取りは悟り?既成概念の世界からいかに脱出するか?
 -2019年から2020年は、大きな変換の時です。その③」






  

 

  バベル翻訳専門職大学院 学長 湯浅美代子

 
 
 皆様こんにちは、6月、7月に引き続き87日号の記事をお休みしました。表題にある通り、このところ進展している画期的な世界の変化に対応するためのリサーチやそれへの理解、試行=思考・錯誤に熱中、格闘する日々を過ごしているためです。

 そんな中で、切実に感じるのは、今回の変化は画期的で、まさに、既成概念に捉われない!!という理念との格闘だという実感です。つまり、現在、共通の認識、既成概念となっているこの世界が、我々現代人の概念体系、知識体系として、世界の隅々まで浸透し、共有され、その既成概念化が、半端ないレベルに達してまとわりついているということです。

 今、起きている変化が、単にテクノロジーの変化だと言う捉え方では、今回の変化を実感するのには不十分かもしれません。言わば、
5Gの世界から始まる新世界のテクノロジーの本質を知るには、認識の拡大・変容が伴う必要があるのではないかと気づいたのです。そのような本質的大変化が起きようとしているのです。凄いワクワクですね。

 これは、翻訳を学び日頃から翻訳に従事されている読者の皆様にはお分かりのように、【翻訳とは異文化との衝突を乗り越えて通じ合わせる試み】と言えるのですから、恐れるに足らず、かもしれません。今起きているテクノロジーの変化は、ある意味、
翻訳の本質そのものが、世界の現象として表れているとも考えられるのです。

 それは、すなわち、既成の観念、事実となっているこれまでの文化・文明と、
5Gをきっかけに表れてくる新たな文化・文明の衝突と言えますし、文明の衝突に匹敵する大きな変容・変化が起きてくる、というレベルなのです変化・変容が起きるとは、私たちの外界認識、世界認識、自己認識などの【認識システム】に大きな揺らぎが起きて従来の価値観が変化していくことを示しています。

 過去の認識方法のままでいると、現代の驚異的な情報の増殖、置き換えの時代には、これまでの蓄積した情報がすっかり古くなり、
不適応誤訳 が予想されます。従って、変化に適応できる思考のためには、情報に対する感度をあげ、予想を立てては比較対照し推敲する、というように、従来の思考システムとの整合性を取りながら進めるプロセスが必要なので、結構時間と手間がかかります。今まで慣れてきた仕組みや生活習慣は、それなりに居心地がいいので、なかなか変えにくいからなのです。これまでのなじみ深い習慣が、変化の大敵!となってくるのですね。

 ところで、バベルの翻訳家養成の事業の創業は
19744月、そこから実に45年が経過しています。郵便による通信教育からインターネットシステムによる遠隔教育と言葉が変化していますが、言葉は概念そのものを表しているわけですから、郵便の通信教育とは、質的、時間的、社会的、技術的な大幅な変化がそこには内在されているということなのです。

 科学の用語に
「折りたたまれている」という表現がありますが、
「内在」とは、まさに「折りたたまれている」ということですね。これは、私の表現では、社会システムとして既成概念化したことだと言えるのです。

 というわけで、何を壊さなければならないのかと言えば、
1
994年に登場したインターネットシステムを新たな概念として取り入れ、思考の枠組みとして構築してきた自分自身の経験が、20年近く経過してすっかり既成概念化してしまっているということに気づき、それを壊していということなので

 例えば、釈迦が覚醒した認識レベルは私達にはわかりません。しかし、今、起きている現代の先端科学研究は、私たち一般人の常識への配慮などにとどまることなく、地球の過去の知識体系に捉われることもなく、コンピュータという計算機の活用によってどんどん発見され、刷新されてきています。

 それは、同時に、釈迦の弟子たちやその後世の修行者、研究者達によって継承され、体験され、伝承されてきた釈迦の悟りの世界
【生きるとは何か=空という釈迦の世界認識】と言う、世界認識の多様性の深みへと導いているのではないかと思います。それは、シミュレーションです。思考の自由度が保証された世界です。

 そして、釈迦の悟りも先端科学の
AI研究も同じく【
世界とは何かを探求しているわけですが、私の視点から言えば、それは【翻訳であるということです。先端科学は、ある意味、悟り=差取りへの道であり、それはまさに翻訳であり、翻訳の先端でもあるのです。

 
私たちはコンピューターシステムを使っていますが、多くはその仕組みさえも知らずに活用法だけ習得して、日々の生活に役立てています。それは、ある意味ではどんどん時間が短縮される技術であることはご承知ですね。勿論、簡略されたのは時間ばかりではなく、道具も簡便化されました。PCによって、仕事の仕方が画期的に変わったのです。

 これらは、従来のテクノロジーから、新しいテクノロジーが登場したことにより、世界認識への大きな変化を引き起こしたといえます。

 今、進行中の社会の変化、テクノロジーの変化に伴い、どのように適応していけばいいのか、ということで、今回は、
AI人工知能に関してresearchして感じたことについて書きました。私達、翻訳者は、常に、いろいろな観点からresearch
してはこれまでの自分の知識の集積を評価したり、比較対照したりして考え、新たな知識情報の蓄積・更新を日々行うことが必要です。

 何が正しいのか?そういう問の立て方が、そもそも間違っているのかしれません。なぜなら、全てを直接目撃することはできませんし、もし、目撃したとしても、それをどう解釈し、記述するかについて、多様な表現を含むことになるのです。それが、私が至った認識で、すなわち【世界は翻訳である】ということなのです。

 【世界】を知り、伝達していく上で、科学者の方法だけが唯一の方法、記述法ではないのです。例えば、文芸作品として、文化様式として、日頃の思いという表現法として、生き方という作品として、
あらゆる表現方法が選択されるのを待っています

 まだまだ変化・変容は続いていますので、今後も、なかなか気が抜けませんね。でも、毎日が目に新しく、耳に新鮮なココロ踊るニュースや記事に出会うので、何か楽しい、新発見の日々を過ごせるのですね。

 最後までお読みいただき、有難うございます。

 

2019年8月22日 第229号 巻頭言

「差取りは悟り?既成概念の世界からいかに脱出するか?
 -2019年から2020年は、大きな変換の時です。その③」






  

 

  バベル翻訳専門職大学院 学長 湯浅美代子

 
 
 皆様こんにちは、6月、7月に引き続き87日号の記事をお休みしました。表題にある通り、このところ進展している画期的な世界の変化に対応するためのリサーチやそれへの理解、試行=思考・錯誤に熱中、格闘する日々を過ごしているためです。

 そんな中で、切実に感じるのは、今回の変化は画期的で、まさに、既成概念に捉われない!!という理念との格闘だという実感です。つまり、現在、共通の認識、既成概念となっているこの世界が、我々現代人の概念体系、知識体系として、世界の隅々まで浸透し、共有され、その既成概念化が、半端ないレベルに達してまとわりついているということです。

 今、起きている変化が、単にテクノロジーの変化だと言う捉え方では、今回の変化を実感するのには不十分かもしれません。言わば、
5Gの世界から始まる新世界のテクノロジーの本質を知るには、認識の拡大・変容が伴う必要があるのではないかと気づいたのです。そのような本質的大変化が起きようとしているのです。凄いワクワクですね。

 これは、翻訳を学び日頃から翻訳に従事されている読者の皆様にはお分かりのように、【翻訳とは異文化との衝突を乗り越えて通じ合わせる試み】と言えるのですから、恐れるに足らず、かもしれません。今起きているテクノロジーの変化は、ある意味、
翻訳の本質そのものが、世界の現象として表れているとも考えられるのです。

 それは、すなわち、既成の観念、事実となっているこれまでの文化・文明と、
5Gをきっかけに表れてくる新たな文化・文明の衝突と言えますし、文明の衝突に匹敵する大きな変容・変化が起きてくる、というレベルなのです変化・変容が起きるとは、私たちの外界認識、世界認識、自己認識などの【認識システム】に大きな揺らぎが起きて従来の価値観が変化していくことを示しています。

 過去の認識方法のままでいると、現代の驚異的な情報の増殖、置き換えの時代には、これまでの蓄積した情報がすっかり古くなり、
不適応誤訳 が予想されます。従って、変化に適応できる思考のためには、情報に対する感度をあげ、予想を立てては比較対照し推敲する、というように、従来の思考システムとの整合性を取りながら進めるプロセスが必要なので、結構時間と手間がかかります。今まで慣れてきた仕組みや生活習慣は、それなりに居心地がいいので、なかなか変えにくいからなのです。これまでのなじみ深い習慣が、変化の大敵!となってくるのですね。

 ところで、バベルの翻訳家養成の事業の創業は
19744月、そこから実に45年が経過しています。郵便による通信教育からインターネットシステムによる遠隔教育と言葉が変化していますが、言葉は概念そのものを表しているわけですから、郵便の通信教育とは、質的、時間的、社会的、技術的な大幅な変化がそこには内在されているということなのです。

 科学の用語に
「折りたたまれている」という表現がありますが、
「内在」とは、まさに「折りたたまれている」ということですね。これは、私の表現では、社会システムとして既成概念化したことだと言えるのです。

 というわけで、何を壊さなければならないのかと言えば、
1
994年に登場したインターネットシステムを新たな概念として取り入れ、思考の枠組みとして構築してきた自分自身の経験が、20年近く経過してすっかり既成概念化してしまっているということに気づき、それを壊していということなので

 例えば、釈迦が覚醒した認識レベルは私達にはわかりません。しかし、今、起きている現代の先端科学研究は、私たち一般人の常識への配慮などにとどまることなく、地球の過去の知識体系に捉われることもなく、コンピュータという計算機の活用によってどんどん発見され、刷新されてきています。

 それは、同時に、釈迦の弟子たちやその後世の修行者、研究者達によって継承され、体験され、伝承されてきた釈迦の悟りの世界
【生きるとは何か=空という釈迦の世界認識】と言う、世界認識の多様性の深みへと導いているのではないかと思います。それは、シミュレーションです。思考の自由度が保証された世界です。

 そして、釈迦の悟りも先端科学の
AI研究も同じく【
世界とは何かを探求しているわけですが、私の視点から言えば、それは【翻訳であるということです。先端科学は、ある意味、悟り=差取りへの道であり、それはまさに翻訳であり、翻訳の先端でもあるのです。

 
私たちはコンピューターシステムを使っていますが、多くはその仕組みさえも知らずに活用法だけ習得して、日々の生活に役立てています。それは、ある意味ではどんどん時間が短縮される技術であることはご承知ですね。勿論、簡略されたのは時間ばかりではなく、道具も簡便化されました。PCによって、仕事の仕方が画期的に変わったのです。

 これらは、従来のテクノロジーから、新しいテクノロジーが登場したことにより、世界認識への大きな変化を引き起こしたといえます。

 今、進行中の社会の変化、テクノロジーの変化に伴い、どのように適応していけばいいのか、ということで、今回は、
AI人工知能に関してresearchして感じたことについて書きました。私達、翻訳者は、常に、いろいろな観点からresearch
してはこれまでの自分の知識の集積を評価したり、比較対照したりして考え、新たな知識情報の蓄積・更新を日々行うことが必要です。

 何が正しいのか?そういう問の立て方が、そもそも間違っているのかしれません。なぜなら、全てを直接目撃することはできませんし、もし、目撃したとしても、それをどう解釈し、記述するかについて、多様な表現を含むことになるのです。それが、私が至った認識で、すなわち【世界は翻訳である】ということなのです。

 【世界】を知り、伝達していく上で、科学者の方法だけが唯一の方法、記述法ではないのです。例えば、文芸作品として、文化様式として、日頃の思いという表現法として、生き方という作品として、
あらゆる表現方法が選択されるのを待っています

 まだまだ変化・変容は続いていますので、今後も、なかなか気が抜けませんね。でも、毎日が目に新しく、耳に新鮮なココロ踊るニュースや記事に出会うので、何か楽しい、新発見の日々を過ごせるのですね。

 最後までお読みいただき、有難うございます。


 
「準備できていますか?
 -2019年から2020年は、大きな変換の時です。その②」






  

 

  バベル翻訳専門職大学院 学長 湯浅美代子

 
 
 皆様こんにちは、このところ、6月と7月の7日号の記事はお休みしました。表題にある通り、引き続き起きてくるであろう、大きな世界の変化に対応するための準備に忙しい日々を過ごしていたためです。まだ、対応策は続いていますので、今年は時々お休みするかもしれません。

 今、進行中の社会の変化、テクノロジーの変化に伴い、どのように適応していけばいいのか、いろいろな観点から
researchしては考え、プランを立ててはやり直しと、従来システムの整理をしながらなので、結構時間がかかっています。今まで慣れてきた仕組みや生活習慣は、それなりに居心地がいいので、なかなか変えにくい!という問題もあるのです。これまでのなじみ深い習慣が、変化の大敵!となっているのですね。

 バベルの経営理念は【既成概念に捉われない!】ということなのですが、振り返ってみると、すっかり既成概念だらけになってしまっているのでした!(笑い)
 バベルの事業開始は
19744月でしたので、既に、満45年を過ぎ、この令和元年、20194月で46年目、太陽と共に巡る46回目の周回軌道に入っています!

 バベルにとって、この
46年間の一番大きな衝撃は、なんといっても、米国における1994年の商用インターネットの登場、サービス開始です。インターネットの登場のニュース記事を読み、その場で「そうだ、インターネットの翻訳専門職大学院を作ろう!」と、決断しました。WEB開始の第1世代から昨今の4G(第4世代)まで、世界がそれに適応して変化してきて、およそ20年近い年月が経過しました。単純計算では1世代+5年の期間が経過している勘定になります。

 今、世界が直面しているのは「第
5世代=5G」の世界だと、何号もの本稿にて繰り返しています。勿論、人それぞれの感じ方でいいのですが、私自身は、事業家としてビジネスをするのであれば、市場=マーケットの変化や、マーケットコミュニケーションの変化に適応できなければ消えていく、という概念を持っているために駆り立てられているのです。つまり、インターネットテクノロジーの変化によって、ビジネスの在り方が全く変化してしまうかもしれない!という直感に突き動かされているのです。

 実は、このような変化に対応することが好きなんですね!ずっと同じことを同じ姿勢でやり続けると腰は痛くなるし、腕も疲れてきます。そのような身体や姿勢の固定化が好きではない、とも言えるのですが(笑)。

 歴史的な技術や社会の変化のタイミングは、時代を下るにしたがって変化の間隔が早まっています。それに、昔から「十年ひと昔」ということが言われてきたように、十年もの経過は、当初の先進技術を古くさせ、社会システムも古びたものに変えてしまうと言えます。
それがなんと
1994年から数えれば25年、21世紀になってからも20
年にもなろうとしています。これは、まさに、既成概念化してしまったことだと言えるのです。

 結局、何を壊さなければならないのかと言えば、
当時、新たな概念として取り入れた、または構築してきた自分自身の思考とそのシステムが、
20年近く経過して、すっかり既成概念化してしまっている、ということなのです。

 私たち人間は、自分の顔を自分で見ることができません。鏡に写してみるか、他人の目で見てもらって説明してもらうかしかないのです。でも、他人の目でいくら説明を聞いてもそれが真実であるとわかるのでしょうか?複数の人が同じ指摘をした、ということでそうなのかもしれない!だって何人もの人が同じことを言うのだから!という理屈が立ちそうですが、これがそう簡単にはいきません。人によって見方、感じ方、考え方が違うからです。

 つまり、私たち人間は、自分を見る、自分を知ることができない存在である、ということです。いかがでしょうか?あなたは、自分とは何者か?自分は今どういう状態かをご存じでしたか?自分は、自分のことをよく知っていると錯覚してきただけだと思いませんか?

 ところで、「顔」とは何でしょうか?「顔」とは自分という存在の特徴を判別するシステムであり、私たち人間は、身体よりは「顔」にこだわりがありますね。これは誰か?を特定するために「顔」が使われます。「顔役」などという言葉もあります。現代の私たち人間は、「顔」が「自分だと認識」する重要な要素であり、次に身体の固有な特徴「体重・身長・体形なども「自分だと認識」する要素となっています。しかし、似たような体形であっても「顔」が違えば別人となります。従って、「顔」が自分だと認識する重要な要素だと言えるのです。面白いですね。

 そう言えば、織田信長のデスマスクは有名です。なぜ、デスマスクを残したのでしょうか?デスマスクの作成の真の意図はわかりませんが、ある筋の方からのお話を聞くところによれば、信長は本能寺の変で死なずに逃げ延び、遠くローマまで行き、ローマ法王になろうとしたが、それはかなわなかったものの「枢機卿」になっていた!という情報があります。

 すごい展開=転回ですね。私たちが学校で、教科書で学んできた内容は、真偽のほどがわからないままに、いろんな物語を歴史の事実として教えられ、それを盲信して日本や世界の歴史というものを思考の枠組みとして取り入れてきているわけですが、確かに、学校の歴史教科書をまるで見てきたように書き上げてきた教科書作家達は、うそつきかもしれないと言わざるを得ないかもしれませんね。

 何が正しいのか?そういう問いの立て方が、そもそも間違っているのかもしれません。なぜなら、全てを直接目撃することはできないのですし、もしも、目撃したとしても、それをどう解釈し、記述するかも多様な表現を含むことになるのです。それこそが、私が至った認識であり、すなわち【世界は翻訳である】ということなのですから。

 【世界】という情報をどう翻訳するのか、それが【翻訳の世界】に生きる私たち
翻訳者としての人間の大事な役割だと自覚しましょう。そして、自分とは何か?世界とは何か?という、究極のテーマにまた一歩近づいていきましょう。

 最後までお読みいただき、有難うございます。

第227号 巻頭言

「準備できていますか?2019年から2020年は、大きな変換の時です。その②」





  

 

  バベル翻訳専門職大学院 学長 湯浅美代子

 
 
 皆様こんにちは、このところ、6月と7月の7日号の記事はお休みしました。表題にある通り、引き続き起きてくるであろう、大きな世界の変化に対応するための準備に忙しい日々を過ごしていたためです。まだ、対応策は続いていますので、今年は時々お休みするかもしれません。

 今、進行中の社会の変化、テクノロジーの変化に伴い、どのように適応していけばいいのか、いろいろな観点から
researchしては考え、プランを立ててはやり直しと、従来システムの整理をしながらなので、結構時間がかかっています。今まで慣れてきた仕組みや生活習慣は、それなりに居心地がいいので、なかなか変えにくい!という問題もあるのです。これまでのなじみ深い習慣が、変化の大敵!となっているのですね。

 バベルの経営理念は【既成概念に捉われない!】ということなのですが、振り返ってみると、すっかり既成概念だらけになってしまっているのでした!(笑い)
 バベルの事業開始は
19744月でしたので、既に、満45年を過ぎ、この令和元年、20194月で46年目、太陽と共に巡る46回目の周回軌道に入っています!

 バベルにとって、この
46年間の一番大きな衝撃は、なんといっても、米国における1994年の商用インターネットの登場、サービス開始です。インターネットの登場のニュース記事を読み、その場で「そうだ、インターネットの翻訳専門職大学院を作ろう!」と、決断しました。WEB開始の第1世代から昨今の4G(第4世代)まで、世界がそれに適応して変化してきて、およそ20年近い年月が経過しました。単純計算では1世代+5年の期間が経過している勘定になります。

 今、世界が直面しているのは「第
5世代=5G」の世界だと、何号もの本稿にて繰り返しています。勿論、人それぞれの感じ方でいいのですが、私自身は、事業家としてビジネスをするのであれば、市場=マーケットの変化や、マーケットコミュニケーションの変化に適応できなければ消えていく、という概念を持っているために駆り立てられているのです。つまり、インターネットテクノロジーの変化によって、ビジネスの在り方が全く変化してしまうかもしれない!という直感に突き動かされているのです。

 実は、このような変化に対応することが好きなんですね!ずっと同じことを同じ姿勢でやり続けると腰は痛くなるし、腕も疲れてきます。そのような身体や姿勢の固定化が好きではない、とも言えるのですが(笑)。

 歴史的な技術や社会の変化のタイミングは、時代を下るにしたがって変化の間隔が早まっています。それに、昔から「十年ひと昔」ということが言われてきたように、十年もの経過は、当初の先進技術を古くさせ、社会システムも古びたものに変えてしまうと言えます。
それがなんと
1994年から数えれば25年、21世紀になってからも20
年にもなろうとしています。これは、まさに、既成概念化してしまったことだと言えるのです。

 結局、何を壊さなければならないのかと言えば、
当時、新たな概念として取り入れた、または構築してきた自分自身の思考とそのシステムが、
20年近く経過して、すっかり既成概念化してしまっている、ということなのです。

 私たち人間は、自分の顔を自分で見ることができません。鏡に写してみるか、他人の目で見てもらって説明してもらうかしかないのです。でも、他人の目でいくら説明を聞いてもそれが真実であるとわかるのでしょうか?複数の人が同じ指摘をした、ということでそうなのかもしれない!だって何人もの人が同じことを言うのだから!という理屈が立ちそうですが、これがそう簡単にはいきません。人によって見方、感じ方、考え方が違うからです。

 つまり、私たち人間は、自分を見る、自分を知ることができない存在である、ということです。いかがでしょうか?あなたは、自分とは何者か?自分は今どういう状態かをご存じでしたか?自分は、自分のことをよく知っていると錯覚してきただけだと思いませんか?

 ところで、「顔」とは何でしょうか?「顔」とは自分という存在の特徴を判別するシステムであり、私たち人間は、身体よりは「顔」にこだわりがありますね。これは誰か?を特定するために「顔」が使われます。「顔役」などという言葉もあります。現代の私たち人間は、「顔」が「自分だと認識」する重要な要素であり、次に身体の固有な特徴「体重・身長・体形なども「自分だと認識」する要素となっています。しかし、似たような体形であっても「顔」が違えば別人となります。従って、「顔」が自分だと認識する重要な要素だと言えるのです。面白いですね。

 そう言えば、織田信長のデスマスクは有名です。なぜ、デスマスクを残したのでしょうか?デスマスクの作成の真の意図はわかりませんが、ある筋の方からのお話を聞くところによれば、信長は本能寺の変で死なずに逃げ延び、遠くローマまで行き、ローマ法王になろうとしたが、それはかなわなかったものの「枢機卿」になっていた!という情報があります。

 すごい展開=転回ですね。私たちが学校で、教科書で学んできた内容は、真偽のほどがわからないままに、いろんな物語を歴史の事実として教えられ、それを盲信して日本や世界の歴史というものを思考の枠組みとして取り入れてきているわけですが、確かに、学校の歴史教科書をまるで見てきたように書き上げてきた教科書作家達は、うそつきかもしれないと言わざるを得ないかもしれませんね。

 何が正しいのか?そういう問いの立て方が、そもそも間違っているのかもしれません。なぜなら、全てを直接目撃することはできないのですし、もしも、目撃したとしても、それをどう解釈し、記述するかも多様な表現を含むことになるのです。それこそが、私が至った認識であり、すなわち【世界は翻訳である】ということなのですから。

 【世界】という情報をどう翻訳するのか、それが【翻訳の世界】に生きる私たち
翻訳者としての人間の大事な役割だと自覚しましょう。そして、自分とは何か?世界とは何か?という、究極のテーマにまた一歩近づいていきましょう。

 最後までお読みいただき、有難うございます。

 

第226号 巻頭言

「準備できていますか?2019年から2020年は、大きな変換の時です。」





  

 

  バベル翻訳専門職大学院 学長 湯浅美代子
 
 
 
皆様こんにちは、前号、67日号の新原稿はお休みしました。と言いますのも、現在の情勢変化に引き続き起きてくるであろう、大きな世界の変化に対応するための準備に忙しい日々を過ごしていたためです。

 事業活動も、市場や社会、テクノロジーの変化に適応していくことが必要だと考えていますので、緊迫する世界情勢や、電子通信技術の第五世代の情報など、情勢の変化に対応するための一人一人の心の準備も含めて、多方面のリサーチを行い、準備が必要なのです。

 読者の皆さんはいかがでしょうか?この第五世代のテクノロジーでは、中国と米国の熾烈な戦いが展開されています。この第五世代技術の覇権争いは、まだ決着がどうつくのか、予断を許さない状況かと思います。

 第五世代技術は、従来の技術の変化とは比べ物にならない大きな飛躍、変化をもたらしそうです。単に、伝送技術の変化で、従来の
50倍から100倍の高速通信が実現する!と言われても、ちょっとピンときませんでしたが、いろいろ調べていくうちに少しずつその内容、社会がどう変化していくのかがイメージされてきています。

 変化についての興味は、人によりずいぶん異なると思いますが、最近よく聞くのが、車の自動運転システムの技術です。まだタクシーが自動運転システムに急に変わるとは思えませんが、すでにコマーシャルでご承知の方もおいででしょう。つまり、高速道路上での混雑時は自動運転に切り替えられるという内容です。

 このような場合だと、運転者は両手が空きますから、食事もできるし、本も読めるかもしれませんし、電話の会話を楽しむことも可能です。それに何より、渋滞の時のイライラが減りますから、事故も減るかもしれません。長時間の運転は神経がすり減りそうですから、歓迎される技術だと思います。

 しかし、これが、いつになるのかわかりませんが、仮にタクシーの運転手が
AIになったら、なんとなく不安ですね。やはり、人間の運転者のいる車に乗りたいですね。第五世代テクノロジーについてのリサーチはまだまだ序の口のような気がします。

 ただ、伝送速度が
50倍、100倍だといわれても、単に速度が早いという問題ではなく、そのスピードの変化が何を実現していくのかをよく考える必要があります。

  【仮想空間】という言葉をご承知の方も多いと思いますが、伝送速度が
50倍、100倍の世界は、私たち人間の現状の認識能力を優に超えている世界ではないかと思います。すると、仮想空間上に会議スペースを作り、その仮想会議室に私たちが入り込んであたかも対面で対話をしているような臨場感を体験することができるような事例も言われています。

 今使っている、
ZOOM会議に比べ、かなりリアルな臨場感が体験できそうですね。ここまでくると、つい、映画「マトリックス」を思い出しますが、SF小説のお好きな方なら、第五世代テクノロジーがまさにSFの世界を実現していくことが可能になっている、ことを実感されるのではないでしょうか?

 このような仮想空間、または、情報空間のテクノロジーということになるわけですから、中国、米国の覇権争いがエスカレートしていくことが予想できますね。しかし、何とか平和裏に新テクノロジーを使いこなせる社会になっていってもらいたいものです。

 バベル翻訳専門職大学院もインターネットで学ぶ大学院ですから、このような第五世代技術が使えるようになれば、あたかも、同じ教室で、教授や学友たちと共に学んでいる感覚で授業が受けられるようになることはとても素晴らしいテクノロジーだといえます。

 世界のどこにいても、遠く離れた家族や友人と語らい、会議やセミナーなどへの参加も可能になる世界のイメージはわきましたでしょうか?バーチャルリアリティの実感をどうイメージすればいいのでしょうか?まあ、体験するしかないですね!

 このように、仮想空間認識体験が普及すると、私達の社会は大きく変貌していくように思われます。これらの技術が提供され始めたら、それこそ、多くの人々のイメージ力、想像力が豊かになり、新しい社会システムが創造されていく時代になっていくのでしょう。


 1994年に始まった情報通信=インターネットシステムの世界は、2020年代になると、従来の社会システムとはまた違った、新たな社会システムが登場していくことになるのでしょう。このような大きな変化の時代を体験する、いや、遭遇することができたことは、素晴らしい喜びです。

 そんな思いを込めて、今号のメッセージといたします。
 読者の皆様も是非、新たな時代の目撃者となることを喜び、ご自身が実現したい現実をイメージして、豊かな未来を創造していきましょう。

  【世界】という情報をどう翻訳するのか、それが、【翻訳の世界】に生きる私たち翻訳者としての人間の大事な役割だと自覚してください。そして、自分とは何か?世界とは何か?という、究極のテーマにまた一歩近づいていきましょう。

 最後までお読みいただき、有難うございます。

第225号 巻頭言

「準備できていますか?2019年から2020年は、大きな変換の時です。」





  

 

  バベル翻訳専門職大学院 学長 湯浅美代子
 
 
 
皆様こんにちは、前号、67日号の新原稿はお休みしました。と言いますのも、現在の情勢変化に引き続き起きてくるであろう、大きな世界の変化に対応するための準備に忙しい日々を過ごしていたためです。

 事業活動も、市場や社会、テクノロジーの変化に適応していくことが必要だと考えていますので、緊迫する世界情勢や、電子通信技術の第五世代の情報など、情勢の変化に対応するための一人一人の心の準備も含めて、多方面のリサーチを行い、準備が必要なのです。

 読者の皆さんはいかがでしょうか?この第五世代のテクノロジーでは、中国と米国の熾烈な戦いが展開されています。この第五世代技術の覇権争いは、まだ決着がどうつくのか、予断を許さない状況かと思います。

 第五世代技術は、従来の技術の変化とは比べ物にならない大きな飛躍、変化をもたらしそうです。単に、伝送技術の変化で、従来の
50倍から100倍の高速通信が実現する!と言われても、ちょっとピンときませんでしたが、いろいろ調べていくうちに少しずつその内容、社会がどう変化していくのかがイメージされてきています。

 変化についての興味は、人によりずいぶん異なると思いますが、最近よく聞くのが、車の自動運転システムの技術です。まだタクシーが自動運転システムに急に変わるとは思えませんが、すでにコマーシャルでご承知の方もおいででしょう。つまり、高速道路上での混雑時は自動運転に切り替えられるという内容です。

 このような場合だと、運転者は両手が空きますから、食事もできるし、本も読めるかもしれませんし、電話の会話を楽しむことも可能です。それに何より、渋滞の時のイライラが減りますから、事故も減るかもしれません。長時間の運転は神経がすり減りそうですから、歓迎される技術だと思います。

 しかし、これが、いつになるのかわかりませんが、仮にタクシーの運転手が
AIになったら、なんとなく不安ですね。やはり、人間の運転者のいる車に乗りたいですね。第五世代テクノロジーについてのリサーチはまだまだ序の口のような気がします。

 ただ、伝送速度が
50倍、100倍だといわれても、単に速度が早いという問題ではなく、そのスピードの変化が何を実現していくのかをよく考える必要があります。

  【仮想空間】という言葉をご承知の方も多いと思いますが、伝送速度が
50倍、100倍の世界は、私たち人間の現状の認識能力を優に超えている世界ではないかと思います。すると、仮想空間上に会議スペースを作り、その仮想会議室に私たちが入り込んであたかも対面で対話をしているような臨場感を体験することができるような事例も言われています。

 今使っている、
ZOOM会議に比べ、かなりリアルな臨場感が体験できそうですね。ここまでくると、つい、映画「マトリックス」を思い出しますが、SF小説のお好きな方なら、第五世代テクノロジーがまさにSFの世界を実現していくことが可能になっている、ことを実感されるのではないでしょうか?

 このような仮想空間、または、情報空間のテクノロジーということになるわけですから、中国、米国の覇権争いがエスカレートしていくことが予想できますね。しかし、何とか平和裏に新テクノロジーを使いこなせる社会になっていってもらいたいものです。

 バベル翻訳専門職大学院もインターネットで学ぶ大学院ですから、このような第五世代技術が使えるようになれば、あたかも、同じ教室で、教授や学友たちと共に学んでいる感覚で授業が受けられるようになることはとても素晴らしいテクノロジーだといえます。

 世界のどこにいても、遠く離れた家族や友人と語らい、会議やセミナーなどへの参加も可能になる世界のイメージはわきましたでしょうか?バーチャルリアリティの実感をどうイメージすればいいのでしょうか?まあ、体験するしかないですね!

 このように、仮想空間認識体験が普及すると、私達の社会は大きく変貌していくように思われます。これらの技術が提供され始めたら、それこそ、多くの人々のイメージ力、想像力が豊かになり、新しい社会システムが創造されていく時代になっていくのでしょう。


 1994年に始まった情報通信=インターネットシステムの世界は、2020年代になると、従来の社会システムとはまた違った、新たな社会システムが登場していくことになるのでしょう。このような大きな変化の時代を体験する、いや、遭遇することができたことは、素晴らしい喜びです。

 そんな思いを込めて、今号のメッセージといたします。
 読者の皆様も是非、新たな時代の目撃者となることを喜び、ご自身が実現したい現実をイメージして、豊かな未来を創造していきましょう。

  【世界】という情報をどう翻訳するのか、それが、【翻訳の世界】に生きる私たち翻訳者としての人間の大事な役割だと自覚してください。そして、自分とは何か?世界とは何か?という、究極のテーマにまた一歩近づいていきましょう。

 最後までお読みいただき、有難うございます。

 

第224号 巻頭言

「バベル翻訳専門職大学院の2019年度春季学位授与式のご報告」





  

 

                
BUPST バベル翻訳専門職大学院 学長 湯浅美代子
 
  先日、518日に、バベル翻訳専門職大学院 2019年度春季学位授与式 を開催いたしましたので、その模様をご報告いたします。毎年、春季学位授与式東京にて開催し、秋季11月はハワイのホノルルにて開催します。今回は、6名の方たちの修了で、うち3名が東京の市谷の私学会館会場に出席され、ほかの3名はそれぞれ居住地、自宅からZOOM(電子会議システム)にての参加となりました。

 本学の教職員の諸先生方をはじめ、ご来賓の皆さん、先輩修了生の皆さんも出席のもと、
いつもながらの楽しい、喜びに満ちた学位授与式と祝賀パーティとなりました。修了生の皆さんは、それぞれ在籍期間は違いますが、何年もの学習期間を経て、やり遂げた!という充実感に満ちています。現地会場に出席された皆さんはもとより、日本の各地、海外各地のご自宅から
ZOOMを通じて出席の皆さんも会場の熱気を共に感じながら参加されていたように思います。

 このように、インターネットシステムとソフトウエアを活用することで、遠隔地であっても、まるですぐ隣にいるような会話のやり取りできたり、互いに顔をみて、また多くの参加者の様子もそこにいるように見ながら学位授与式に参加したり、祝辞を受けたり、講演を聞いたりできるという参加の形も選べるということは、まさに、現代のテクノロジーならではのことで、毎回のことですが、実に感慨深いものがあります。

 本学の学位授与式では、本学ならではのイベントがあります。修了生の皆さんは、学位記の授与を受けるだけでなく、この間の研鑽の成果と今後の抱負について、各自、プレゼンテーションを行います。会場参加者だけでなく、ZOOM参加者もみな同じようにプレゼンテーションを行うのです。自分の名前を呼ばれ、学位記を手にする瞬間もさることながら、この修了プレゼンテーションも皆さん熱心に取り組んでいます。

 バベル翻訳専門職大学院は、その名の通り、専門職養成の大学院ですから、アカデミックな大学院とは一風違っていて、翻訳専門職へのスタートラインに立った!という実感を教職員や来賓の皆さんと共有することになります。出版社の編集者や企業の方々も参加されますので、祝賀パーティでは、これからどんな分野の本の翻訳をしようかとか、独立開業しようかとか、卒業後の予定の話が盛り上がります。

 この瞬間が私たち、教職員にとっても、勿論、修了生の皆さんにとっても、同時にご家族の皆さんにとっても、一番充実した喜び、お祝いの気持ちがみなぎるひと時となります。

 本学は、多くの通学制の大学院と異なり、入学者の皆さんは多彩です。今回は60代の方を筆頭に20代、30代、40代、50代の、多様な年代の方々で、職業を持つ方もいます。
また、居住地が世界各地となりますから、普段はなかなか一堂に会することはないのですが、この学位授与式に合わせて日本へ帰国したり、また、ハワイでの授与式では、海外各地に分かれて住んでいる家族が各地から集まったりして、一緒にハワイ旅行も楽しむ!というようなこともよくお聞きします。

 インターネットの翻訳専門職大学院ならではの、特徴ある学生の皆さんの学位授与式の楽しみ方と言えるでしょう。このような入学者の皆さんのもう一つの特徴は、日本や、米国内ばかりでなく世界各地に居住されています。その多くは日本人女性の方たちです。インターネットでのビジネスコミュニケーションが普通になった今日ならではの特徴、だといえるでしょう。

 今回の学位授与式後の祝賀パーティでの話題は、これからどういう分野の翻訳作品を手掛けるか?ということと、やはり「
AI翻訳はどうなるか?」となりましたが、バベルでは、翻訳者が認証してこそAI翻訳の結果評価ができるわけで、今後はAI
を使いこなす翻訳技法の研究が必要だという話になりました。

 また、特別講演として、翻訳家であり大学教授でもある柴田裕之先生のお話がありました。柴田先生も1980年代にバベルの翻訳学習で学ばれて、現在は大学教授並びに、プロ翻訳家としてご活躍中ですが、講演によれば、先生は大学では建築工学という分野を学ばれ、その後翻訳家への歩みを進めて、常盤新平先生や別宮先生ほかに学ばれ、翻訳家として多くの作品を手掛けてこられました。

 そのご自身の人生と、ご自身の手掛けられた翻訳書とも重なるキーワード「つながりと広がり」というテーマで話されました。このテーマは、今回の
修了生へのメッセージとしてだけでなく、お話を伺いながら、私自身も1980年代からの歩みを思い起こすと共に、翻訳を通じて、柴田先生との長いおつきあいを実感し、感慨深いご講演でありました。

 今回の学位授与式の様子や、柴田先生のご講演など、ご了承が得られれば、現在準備中の「バベルプレス
TV」インターネットのユーチューブにて、皆さんにもご覧いただけるかもしれません。なかなか面白いテーマでのお話だったので、柴田先生のご了解をいただければインターネット配信をしたいと思います。

このように、毎回いろいろなエピソードに彩られる
「翻訳修士号 の学位授与式」です。
今回修了されて、晴れて【
MSTホルダー】となられた皆さんに心からのお祝いを述べて、2019年度春季学位授与式のご報告の結びとしたいと思います。

 今季修了された六名の皆さん、
翻訳専門職修士号】の取得並びにご卒業、おめでとうございました

第223号 巻頭言

「バベル翻訳専門職大学院の2019年度春季学位授与式のご報告」





  

 

                
BUPST バベル翻訳専門職大学院 学長 湯浅美代子
 
  先日、518日に、バベル翻訳専門職大学院 2019年度春季学位授与式 を開催いたしましたので、その模様をご報告いたします。毎年、春季学位授与式東京にて開催し、秋季11月はハワイのホノルルにて開催します。今回は、6名の方たちの修了で、うち3名が東京の市谷の私学会館会場に出席され、ほかの3名はそれぞれ居住地、自宅からZOOM(電子会議システム)にての参加となりました。

 本学の教職員の諸先生方をはじめ、ご来賓の皆さん、先輩修了生の皆さんも出席のもと、
いつもながらの楽しい、喜びに満ちた学位授与式と祝賀パーティとなりました。修了生の皆さんは、それぞれ在籍期間は違いますが、何年もの学習期間を経て、やり遂げた!という充実感に満ちています。現地会場に出席された皆さんはもとより、日本の各地、海外各地のご自宅から
ZOOMを通じて出席の皆さんも会場の熱気を共に感じながら参加されていたように思います。

 このように、インターネットシステムとソフトウエアを活用することで、遠隔地であっても、まるですぐ隣にいるような会話のやり取りできたり、互いに顔をみて、また多くの参加者の様子もそこにいるように見ながら学位授与式に参加したり、祝辞を受けたり、講演を聞いたりできるという参加の形も選べるということは、まさに、現代のテクノロジーならではのことで、毎回のことですが、実に感慨深いものがあります。

 本学の学位授与式では、本学ならではのイベントがあります。修了生の皆さんは、学位記の授与を受けるだけでなく、この間の研鑽の成果と今後の抱負について、各自、プレゼンテーションを行います。会場参加者だけでなく、ZOOM参加者もみな同じようにプレゼンテーションを行うのです。自分の名前を呼ばれ、学位記を手にする瞬間もさることながら、この修了プレゼンテーションも皆さん熱心に取り組んでいます。

 バベル翻訳専門職大学院は、その名の通り、専門職養成の大学院ですから、アカデミックな大学院とは一風違っていて、翻訳専門職へのスタートラインに立った!という実感を教職員や来賓の皆さんと共有することになります。出版社の編集者や企業の方々も参加されますので、祝賀パーティでは、これからどんな分野の本の翻訳をしようかとか、独立開業しようかとか、卒業後の予定の話が盛り上がります。

 この瞬間が私たち、教職員にとっても、勿論、修了生の皆さんにとっても、同時にご家族の皆さんにとっても、一番充実した喜び、お祝いの気持ちがみなぎるひと時となります。

 本学は、多くの通学制の大学院と異なり、入学者の皆さんは多彩です。今回は60代の方を筆頭に20代、30代、40代、50代の、多様な年代の方々で、職業を持つ方もいます。
また、居住地が世界各地となりますから、普段はなかなか一堂に会することはないのですが、この学位授与式に合わせて日本へ帰国したり、また、ハワイでの授与式では、海外各地に分かれて住んでいる家族が各地から集まったりして、一緒にハワイ旅行も楽しむ!というようなこともよくお聞きします。

 インターネットの翻訳専門職大学院ならではの、特徴ある学生の皆さんの学位授与式の楽しみ方と言えるでしょう。このような入学者の皆さんのもう一つの特徴は、日本や、米国内ばかりでなく世界各地に居住されています。その多くは日本人女性の方たちです。インターネットでのビジネスコミュニケーションが普通になった今日ならではの特徴、だといえるでしょう。

 今回の学位授与式後の祝賀パーティでの話題は、これからどういう分野の翻訳作品を手掛けるか?ということと、やはり「
AI翻訳はどうなるか?」となりましたが、バベルでは、翻訳者が認証してこそAI翻訳の結果評価ができるわけで、今後はAI
を使いこなす翻訳技法の研究が必要だという話になりました。

 また、特別講演として、翻訳家であり大学教授でもある柴田裕之先生のお話がありました。柴田先生も1980年代にバベルの翻訳学習で学ばれて、現在は大学教授並びに、プロ翻訳家としてご活躍中ですが、講演によれば、先生は大学では建築工学という分野を学ばれ、その後翻訳家への歩みを進めて、常盤新平先生や別宮先生ほかに学ばれ、翻訳家として多くの作品を手掛けてこられました。

 そのご自身の人生と、ご自身の手掛けられた翻訳書とも重なるキーワード「つながりと広がり」というテーマで話されました。このテーマは、今回の
修了生へのメッセージとしてだけでなく、お話を伺いながら、私自身も1980年代からの歩みを思い起こすと共に、翻訳を通じて、柴田先生との長いおつきあいを実感し、感慨深いご講演でありました。

 今回の学位授与式の様子や、柴田先生のご講演など、ご了承が得られれば、現在準備中の「バベルプレス
TV」インターネットのユーチューブにて、皆さんにもご覧いただけるかもしれません。なかなか面白いテーマでのお話だったので、柴田先生のご了解をいただければインターネット配信をしたいと思います。

このように、毎回いろいろなエピソードに彩られる
「翻訳修士号 の学位授与式」です。
今回修了されて、晴れて【
MSTホルダー】となられた皆さんに心からのお祝いを述べて、2019年度春季学位授与式のご報告の結びとしたいと思います。

 今季修了された六名の皆さん、
翻訳専門職修士号】の取得並びにご卒業、おめでとうございました

 

第222号 巻頭言

「2019年5月1日、日本の新元号 令和 の時代となりました。」





  

 

                
BUPST バベル翻訳専門職大学院 学長 湯浅美代子
 
 皆様、お元気でお過ごしのことと存じます。ご承知のように、日本では、4月30日をもって平成天皇が退位され、5月1日の始まりと同時に新天皇の即位がなされ、平成から【 令 和 】へと改元されました。このような古くから続く改元という仕組を持つ国家は日本だけですが、世界最古の歴史を持つ日本ならではのシステムだということができます。

 このような、めったにない天皇の退位と新天皇の即位ということにより、4月27日から5月6日まで、日本は何と10日の連休となりました。平成天皇への感謝と新天皇の即位への祝意として官民、皆休日となりました。海外在住の日本人の方々には直接の影響はないかと思いますが、現代という変化が速い、忙しい時代に国全体で10日も休んでしまうことについて、ビジネスの遅滞や、株式投資、防衛の観点からなど、海外の関係者が大変驚いているというニュースが聞かれました。

 曰く、このような経済環境が厳しい時に、10日も株式市場が休んでしまうのは大丈夫なのか?急な円高や株式の売買の変動など、何か問題はないのだろうか?日本市場の休みによって仕掛けられた市場攪乱などが懸念される、と言われていました。他にも、令和への改元に当たっては、地震が起きるとか、戦争が起きるとか、聖徳太子の預言に始まり、現代の預言者のメッセージなど不安を煽る動画が、ユーチューブにたくさんアップされています。

 こういう変化のタイミングには、いろいろと不安に煽られる心理状態が立ち上がってくるのですね。それが人情というものかもしれませんが。しかし、こんな時こそ、逆に冷静になりたいものです。何と言っても、起きてくることを不安に思ったり、否定的に捉えることはお勧めできません。

 過去から持続してきた歴史の流れを観察すれば、【変化】とはそれによって何らかの向上、成長というものの実現を目指していることが分かります。現在、日本では、西暦に加え、和暦、つまり元号という暦法(注参照:太陰太陽暦)を持っています。それにより、西暦というイエス・キリスト起源の太陽の運行に基づく暦法による世界認識に加え、月と太陽の両方に根差した暦法をも併用することで、二本立ての時間認識の世界を生み出しています。それは、自分の人生体験を生き生きと有意義なものにするためのチャンスが多いと言えると思います。

 従って、日本語及び日本文化は、認識の質や内容が多様な深みを持ち、複眼思考であるとも言えるのです。翻訳文化が発達してきた理由は、このような日本の自然環境、四季が顕著であることや太陽暦の西暦と、太陰太陽暦の和暦の両方を使いつつ、改元というシステムも織り込むという多様な暦法を同時に使用する器用さという性質に起因するのかもしれません。一語の意味が限定的であれば翻訳は簡単です。機械的な置き換えが可能になり、AIの活躍が期待されます。

 ところが、日本語には同音異議語がたくさんあり、表現自体は平易なのに、その奥に隠された、または仕込まれた別の意味というものが、見えない奥行きを作り出していたりすることが多く、一筋縄ではいかないのです。

 これらの特徴はまさに翻訳者泣かせですが、逆に言えばAI翻訳へと簡単に移行できないので、翻訳者冥利に尽きる、とも言えるのです。このように、一つの事象に二つの側面が言外に付帯されている、ということなのです。これは、認識を深めて行かないと理解不能な状態だと言えます。現代人はその多くが西暦で思考する教育、西欧的な社会、生活習慣になってきていますので、日本語、日本文化の持つ二面性、二重性に気づけなくなっているかもしれません。

 現代の学校教育では、成績を数値化して評価しますからある面では評価の基準は一律なので平等だと感じますが、そこには品質という奥行きが欠落しています。数値の違いだけははっきり分かるので、その違いをすべてにあてはめてしまい、それだけで成績優秀か否か、が決められてしまいます。これが現代日本の教育の欠陥ですが、段々その思考法に慣らされてきてしまった、というのが実情ですね。

 ところが、翻訳でさえも、このような思考レベルではある種機械的な置き換え作業となってしまいますから、それらの思考法に染められた場合は、AI翻訳への脅威が沸き上がってくるのは当然と言えば当然ですね。ところが、この二重性を内包した日本語は英語などのヨーロッパ言語をベースにプログラム化されたAI翻訳だけでは、日本語翻訳の醍醐味を表現するのは難しいでしょう。

 つまり、文化の特質に対応した個性ある翻訳品質が求められる分野は、なかなかAI翻訳になじまない、ということができそうです。というのも、AIを育てるためには多くの事例研究が必要になりますし、いわゆるビッグデータが必要になるということです。世界の市場がグローバル化し、多様な文化差が一律の文化になっていくとき、AI翻訳は力を発揮できます。

 それらは、別の視点で考えると理解しやすくなります。それは、「支配」という観点です。支配をしようとする時、多様な状態ではとてもできませんね。もしあなたが「支配者」だとしたら、どう考えるでしょうか?一人一人が異なる実態を持っていたら、とても支配しにくいですね。とすれば、まずは評価基準を作り、なるべく数値化し、違いを発揮させないようにする、ことが必要になってくると考えるかもしれません。それらは、「支配」とは表向きわかりませんが、成績を数値化し、個別性を少なくして効率良くしていくことは現代社会が求める有意義、有益な方法論なのです。

 そのような西洋文化、文明が地球世界を覆いつくしたと言えるのが、現代です。【時間生産性】を高め、【コスト率】を削減し、如何に【利益率」を高めて行けるかがポイントです。現代のテクノロジーはとりわけこの【時間生産性】をいかに高めるか?に集中しているかと思います。これは、機会損失を削減する事の裏返しです。さらに、【回転率】を高めることも重要なポイントです。それらのニーズを実現してくれるもの、それがAIです。


 新しい元号【 令 和 】を楽しい気持ちで迎えられた方は、良い時代の幕明けとなりますね。つまり、新時代をどのような気持ちで迎えるかは、大事なポイントで、自分次第だと言えるのです。
人生に一度か二度くらいしかない、この【改元】という時代の切り替わりシステムを、自分にとって都合のよい、肯定的な時代にすると決意して【
令 和 】という新しい時代を迎えましょう。

 新元号【
令和 = 零和 】の時代を迎えるにあたって、どういう気持ちで受け止めるかが大事です!とお伝えしました。それが【 令和 = 零和 】という元号に秘められたメッセージを読み解こうということなのです。表音文字と異なり、表意文字は表現の多様性が多くなります。日本語はこの表意文字の特質を知ることで、より深い読み込みができるようになります。

 そこで、この折角の改元のチャンスを活用するために、新元号【
令 和 】を自分なりにイメージ変換してみましょう。ご自分の「感性=感じるもの」を探ってみてください。そして、辞典で調べたり、インターネットリサーチもしてみましょう。そうしていきながら、自分の感性にピタッと来るものを掴んだら、それをイメージしていきましょう。このイメージ化がとても大事で、役立つ才能ということになります。私は、それを「感じ=漢字」と表現しますが、あなたはどんな表現をしますか?

 これまで、数値化に慣れさせられた思考システムをイメージ化という思考システムに変換していきましょう。それが、とりもなおさず【翻訳】なのです。あなたは、この考えをどのように思いましたか? 
 

 最後までお読みいただき有難うございます。

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(注)暦法 ― 以下ウィキペディアより。
暦法(れきほう)とは、毎年のを作成するための方法を指す。暦は、天体の運行に基づいて確立される。主として太陽が用いられ、月の運行に基づいた暦を太陰暦、月と太陽の運行に基づいた暦を太陰太陽暦、太陽の運行に基づいた暦を太陽暦という。
イスラム暦の暦法
太陰暦純太陰暦)を用いているイスラム暦においては、1年を平年354日、閏年はこれに1日足した355日の暦法を用いている。平年は30暦日の月と29暦日の月を交互に設置することになっている。太陰年は正確には1=354.36705日であり、端数に30を掛けるとほぼ11日(11.011日)となるため、30年に11回の割合で閏日を置く。イスラムの暦法では30年周期のどの年に閏日を割り振るかが重要な課題となる。閏日が置かれる場合は、平年では29日であるズル・ヒッジャ12番目の月)が30日となる。
なお、イスラム暦の1年は太陽暦の1年よりも11日程短いために、イスラム暦以外の世界から見ると毎年年始の暦日が早まっているように見える。特にラマダーン9番目の月)は日中の断食を伴うために、その日付を知らずに非イスラム教徒イスラム世界を訪問したときに食事をめぐってトラブルとなる場合がある。
太陰太陽暦の暦法―東洋の暦法
原則的には太陰暦と同じ朔望月29.53日、太陰年354.36705日を用いていたが、農耕に適するように何年かに1閏月を加えることで調整を行った。
中国において行われたのは、季節を知らせる二十四節気を挿入する方法であった。これは冬至から次の冬至までの太陽年24等分して1ヶ月に2つの節気が含まれることとした。そのうちその月の節気の前者を「」、後者を「中」あるいは「中気」と呼び、「中気」は暦月に必ず一つ入ることが原則とされていた。「中気」には冬至・大寒・雨水・春分・穀雨・小満・夏至・大暑・処暑・秋分・霜降・小雪があり、その間隔は30.346日である。ところが、実際の暦月は太陰暦と同様に30日と29日の交互であったために、時々「中気」が暦月に入らない月が出現する。その月を前の月の閏月と規定して正規の月から外して、その次の「中気」を含む月を翌月としたのである。その調整のために高度な計算が必要となり、しばしば改暦が行われることとなった。一方、「節」は暦注を定める際の参考とされ、節から節までの間を「節月」として区切った(「節切り」)。なお、24節気の名称は中国文明の中心とされた華北の季節状況に合わせて設定されており、日本や朝鮮半島、それに中国でも華南の季節状況は何ら勘案されていないことに注意を必要とする。さらに、二十四節気の下には七十二候というものもあった。
また、中国においては「三正」という考え方があり、雨水を、大寒を、冬至を含む月を年始として採用した。これは、他者の暦を用いることは従属の証と考えられたために、前王朝を倒すとその否定のために前王朝と違う「中気」をもつ月を年始と定めたことによる。このため、政権交代のたびに年始が三正の間で移動したが、以後は、夏の制度を用いてただ王朝交代のたびに改暦を行うに留めるようになった。
なお、黄道上における太陽のみかけの動きは冬には早く夏には遅く見える。そのため、太陽が黄道上を15度進んだ期間に応じて節気を進める「定気」という手法も中国の時憲暦から採用された。日本では最後の太陰太陽暦となる天保暦でのみ採用された。
西洋の暦法
バビロニアユダヤ古代ギリシアなどの太陰太陽暦は、基本的には東洋のそれと同じであるが、長期的にずれが少なければ良しとして、細かい天象との差異は気にされなかったとされている。これらの国々では黄道十二宮を利用して調整を行った。
太陽暦の暦法
古代太陽暦の暦法
古代エジプトの暦では、古くは、1ヶ月を30日(1週間は10日。1ヶ月は3週間)、1年を12ヶ月(1年を12ヶ月に分ける方法は、月の満ち欠けの周期(1ヶ月)を12.37回繰り返すと1年経つことに由来する)、1年を360日、とする変則的な太陰暦であることから、古代エジプトでも記録に残る以前の時代には、他の地域(文明)と同じく、太陰暦を使っていたと考えられている。
古代エジプトでは紀元前5600年頃に農業が始まり、紀元前3500年頃には灌漑が始まったと考えられている。古代エジプトの農業は、主にナイル川に依存していたため、その氾濫の時期を正確に知る必要があった。
紀元前4000年頃には、エジプト人は、恒星シリウスの観測から、また、ナイル川の毎年の増水開始の時期に注目して次の年の増水開始までの日数を数え上げ、1年が約365日であることを、既に知っていたと考えられており、これがエジプトにおける太陽暦の始まりとされる。しかし厳密には太陽ではなくシリウス(ソティス)や洪水の周期に基づくものなので、これを「ソティス暦」(シリウス・ナイル暦)という。ソティス暦は紀元前4241年、または、紀元前2781年に始まったとする説がある。
紀元前30002000年頃になると、伝統的な「30×12ヶ月=360日」に、1年のどの月(暦日)とも関係のない「5日」(360日の70分の1の端数切り捨て)を加えた「365日」からなる、国定の民間暦(民衆暦、シビル暦)が創出された。これは神話ではラートート(ヘジュウル)神から与えられたものとして、神聖視され、代々の国王は即位時にこれを遵守することを神々に誓った。
古代エジプトの民間暦では、1年を「アケト」(洪水期、14月)「ペレト」(播種期、58月)「シェムウ」(乾季・収穫期、912月)の3季に分け、1季は4ヶ月であった。1年の始まりである「アケト」の第1月は「ヘジュウル月」と称され、新年(古代エジプトの新年は、現在の真夏の78月頃にあたる)の祝いとして、時の主人であるトート神の祭儀が行われた。 だが、単純な1=365日暦であったために、次第に季節と日付のズレが生じてきた。そこで神官は、1年を365.25日とし、4年に1度の閏年に1日の閏日を加えた神官用の官暦を用いて年中行事を行っていた。しかし、民間暦の改訂については神への冒涜であるとして否定的な考えをとり続けた。
紀元前238に、プトレマイオス3カノプス勅令によって官暦への統合(民間暦への閏日の導入)が試みられた。しかしこれは成功しなかった。閏日の導入に成功するのはローマによる支配後のアウグストゥスの頃である。 ペルシアでは、エジプトの民間暦に年始を90日遅らせたものを用いていた。セルジューク朝時代にウマル・ハイヤームらによって、ユリウス暦の要素をとり入れたジャラリー暦を導入した。現在のヒジュラ太陽暦はその後継であり、春分を年首、1-6月を31日、7-11月を30日、12月を平年29日・閏年30日としている。これは黄道十二宮とのズレをなくすための配列である。 引用ここまで。



 

第221号 巻頭言

「日本の新元号【 令 和 】の時代をどのように過ごしますか?」





  

 

                
BUPST バベル翻訳専門職大学院 学長 湯浅美代子
 
 皆様、いかがお過ごしでしょうか? 東京では、花壇に色とりどりの草花が咲き乱れて、春たけなわの感があります。気温は随分上がり、初夏を思わせる日々です。あなたのお住まいの地域は今、どんな季節でしょうか?

 さて、もうすぐ5月です。日本は、この5月1日に、改元という大きな時代の変わり目、季節の変わり目を迎えます。新しい元号【 令 和 】、これをどのような気持ちで迎えるのか、それは自分次第です。できれば、人生に一度か二度くらいしかない、この【改元】という時代の切り替わりシステムを、自分にとって都合のよい、肯定的な時代になると捉えて【 令 和 】という新しい時代を迎えましょう。

 私が生まれたのは【 昭 和 】でしたので、【 令 和 】と同じく【 和 】が入っています。【 和 】という言葉、文字は日本にとても縁があります。【 大 和 】につながる日本の特徴を表す言葉であり、文字ですね。私が特に気に入っている理由はこの和に加え、【 令 】
Rei つまり霊 につながっている文字【霊=零=ゼロ】です。

 地球の世界の歴史におけるこれまでの人類同士の闘いや天変地異、異常気象、災害などに苦しんできた人類、全ての人々の心に刻まれたいろいろな感情、思い、そして得られた思考パターンなどなど、つまりは【過去の既成概念に捉われない時代にしよう】という素晴らしい意志の表明だと思えるのです。
 
 ゼロになって和を以て貴しとなす。つまりゼロなら和するしかないでしょう!笑い。

 【令和】という新時代において、私達一人一人が、自分自身の成長、社会の調和、無限の豊かさへと発展し続けるイメージを心に描きましょう。心にイメージを描き続ければ、それが実現していきます。一人より二人、二人より三人と、そのイメージの輪が広がって行くことが実現していくのだろう!と思います。これまでのように、自分だけが良ければいいとか、世の中には良い事と悪い事があり、良い事を体験することが大事だとつい考えてしまいます。これは、利己主義というエゴの働きですね。だんだんとエゴが鎮まっていき、社会全体、日本全体が心豊かになり調和していくことで、それは世界全体に広がって行きます。

 ところで、【 令和 = 零和 】というイメージはとても楽しい感じ=漢字に思えます。また、【 礼 和 】もいいですね。皆さんも、ご自身のイメージ、インスピレーションで、あなた自身の【 
reiwa 】を作ってみましょう。日本特有のこの【 元 号 】と【 改 元 】というシステムに思いをはせてみてください。
 日頃体験したことのない、何か素敵なことが起きるのではないかと思います。

 ところで、バベルは、1974年、昭和49年ですが、その4月に通信制の「翻訳家養成講座」の開講に始まりました。さらに、翻訳を教育ビジネスにしていくという考えは、当時の既成概念の壁に阻まれ、出版業界、プロの編集者からそんなことはやめなさい!と言われたことを思い出します。それでは、一人でやるわ!という覚悟を決めて、当時の恩師、中央大学の哲学教授の木田元先生に相談したら、明治大学の小野教授をご紹介いただき、月刊誌創刊について励ましてくださったことも思い出します。そして自ら寄稿してくださいました。今、思い出していることは、小野先生の壮絶とも言える【お別れ】です。

 ご家族の方からお聞きしたことですが、小野先生はヨーロッパから帰宅された夜、夕食を終えられ、ご家族とお茶を召し上がり、談笑しながら、その姿勢のまま、座ったまま眠るようにお亡くなりになったそうです。なんと不思議な、また、豪快、且つ素敵なお別れの仕方でしょうか。今、ふと、思い出しました。小野次郎先生、有難うございます。

 小野先生をご紹介下さった恩師の木田元先生は、最後の哲学者と言われた素晴らしい方です。学生時代は、ご自宅に押し掛けてマージャンを楽しみました。バベル設立後の事業活動を行うようになってからも、時々会社まで遊びに来ていただきました。その木田先生も既にお亡くなりになり、翻訳教育ビジネスを開始してから早、45年も経ってしまいました。その時を過ごしてきたのが昭和であり、平成という時代です。

 日本は、二本でもありますから、西暦と和暦、元号があります。西暦の数字だけの体験の記憶と違い、和暦と西暦との二本立ての体験の彩はなぜかビビッドに感じます。普段はほとんど西暦だけで暮らしていますが、今回の和暦、つまり改元という日本固有の元号が改まるときに居合わせたという体験を楽しく感じます。

 ご承知の通り、大きなテクノロジーの変化がすぐそこまでやってきています。どちらかというと、5Gの技術にはまだまだ解決しなければならない関門がいくつかありそうですが、しかし、人類は幾度も大きな災難に見舞われながらも、それを乗り越えて現在があります。恐れてばかりもいられませんし、逆にただ楽観的なだけでもうまくいきません。それは、やはり、人任せにせず、自分で調べ、探求し、自分の意志をしっかりと持ち、ある時は大いなる楽観性をバネに自分自身を信頼してチャレンジしていくことしかありません。

 勇気をもってチャレンジしましょう。まずは、一歩でも前に進むことです。私達が向き合わなければならないことは、過去の既成概念に捉われてきたことを自己認識する事です。自分自身で探求したわけでもないのに、教科書に書いてあるから、そう聞かされてきたからとか、かなり他人のせいにしていますし、自分が間違っているかもしれないことを直視するのが怖いのです。

 物理の世界から精神の世界への橋渡しの研究成果が表れてきています。この世界は物質の世界である、という概念にひびが入り始めました。【思考は現実化する】とか、【引き寄せの法則】とか、いろいろなベストセラーが出ていますが、世の大半の認識はこの世界は物質の世界であり、自分の身体も物質だから壊れてしまう。というような概念がほとんどですね。

 しかし、【 令和 】という元号が発表され、いよいよ改元されていく今を考えると、昭和から平成の時代へと伝わってきた多くの表面意識がきっと変容していくのだろうと感じます。
何しろ、この世界は【翻訳の世界】なのですから。
あなたは、この考えをどのように思いましたか?ではまた、次号にて。

 最後までお読みいただき有難うございます。




 

第220号 巻頭言

日本の新元号 【 令和 】 が発表されました!」





  

 

                
BUPST バベル翻訳専門職大学院 学長 湯浅美代子
 
 
  もう4月、2019年も四分の一が過ぎました。いつものことながら、時間の経つのが速いです!
前号でお伝えしたように桜の花が開花し始めたのが3月22日頃でしたが、今年は、4月7日になってもまだ花がしっかり咲いています。時折、冷たい風が吹いて花びらがひらひらと舞い散る様は、とても素敵です。昔の小学校の入学時の写真などには、必ず桜の花が咲いているのがセットになっていたように思いますが、今年の桜は、そのような風景をほうふつさせてくれました。日本各地の桜の開花も今頃がたけなわなのではないかと思います。

 

 ところで、2月22日号以来、5Gへの移行などの変化で想定されている衝撃的なリサーチ内容を少し書きましたが、大きなテクノロジーの変化があり、社会生活の基盤の変化を引き起こしそうです。というわけで、これから起きていくことはどういうことがあるのか?というテーマで出版物をリサーチして見たら、自宅のツンドク=積読書籍の中から表記の「
高島康司の未来激変!!2019~2024」というタイトルの書籍が見つかりました。以前、タイトルに惹かれて買っていたものの、まだ途中までしか読んでいなかった本です。

 この本はなかなか面白いですね。お勧めです。タイトルにあるように2019年から2024年の変化については、多方面の方々からの指摘も多いですね。私達は、まさに大きなテクノロジーの変化や、人類の潜在意識の大きなうねりという、見えない世界の情動の影響が顕在化してくる、というような大変化のタイミングにいることが明かされています。この数年は、ネットの情報がかなり充実してきましたので、一つのテーマをじっくりと追いかけることもできますし、時系列で情報の変化を比較研究しながら聞いたり、読んだりすることができます。このようにユーチューブで手軽に情報を取得できることは、本当に素晴らしいと思います。

 一つのテーマに関心を持った時、いろいろな見方を知るために10冊くらいまとめて購入するので、読み切れず本がたまっています。目についたタイトルに刺激されて買ってしまうこともありますから、本は自ずとツンドク=積読状態になってしまいます。届いた日に、目次や前書きなどざっと目を通して大体のことを掴み、面白そうなものから読み始めます。ところが、また、情報が入ると、また新しい本を購入してしまうので、そのまま書棚に積んでしまったままになる本も結構多いのです。

 出版社の立場からみれば、買ってもらったのですから嬉しいのですが、そのままツンドク=積読状態では嬉しいような寂しいような複雑な気持ちです。自分自身が、最初から最後まで読む本もあれば、情報をリサーチするための本もあるので、情報量の多いこの頃では、このようなツンドク=積読状態もあり、となってしまいます。今回のように新たな興味が刺激され、復活して読み進めるものも結構あります。

 翻訳に従事される皆さんは、このような現代の状況をどう受け止めていますか?メディアの多様性はどんどん進んでいます。よく言われるように、単にAIが翻訳をやれるようになれば、将来、人間の翻訳ビジネスはいらなくなってしまうのではないか?というのが、北京からの便りでした。いわば自動運転自動車が出てきたら、人間の運転手はいらなくなってしまう!ということと同じ文脈で語られているのです。

 それを考えるには、一面的なニーズだけで考察するのは不十分です。例えば、翻訳を必要としている顧客のニーズはかなり多様です。一番大きな選択肢は、コストパフォーマンスということになります。ただ値段が安ければいい!というわけではないのです。自動運転の自動車に乗った時、どう思うでしょうか?翻訳のミスがあった時、勿論損害賠償ということはあるかもしれませんが、命を亡くすほどのことはめったにありません。しかし、自動運転車は結構危険がいっぱいのようです。

 ロボットのコントロールと人間のコントロールは微細な違いが発生して、大きな事故を引き起こす可能性があります。そういう意味でも、AI翻訳と自動運転車の開発には、かなり近いレベルの感性が必要とされていると思います。
 
  それはさておき、4月1日に発表された日本の新元号 【 令 和 】については、各界から歓迎のコメントが寄せられています。そこで、このテーマについての情報を、ユーチューブでいろいろ読んでみましたが、改元という形で、日本が新しい時代を迎えるという、大変=大きな変化の時を迎えていることと同時に、日本の統治の気分が一新され、素晴らしい時代へ進化しようとする、お祝いの時を迎えていると強く感じました。今号は、この新元号についての思いです。

 私もこの 【 令 和 】
reiwa という音の響き、また 言葉としての意味の連なり、文字としての形など調べてみようと思っていましたら、いろいろなメッセージが寄せられていました。日本の歴史では、江戸時代から明治へと移り替わり、社会生活の基盤、インフラがどんどん変わっていたことにとても似ているようにも思います。

 発表にあったように、これまでの元号については、中国古典から引用で決めていくことがほとんどだったそうですが、今回は初めて、出典を日本の文学「万葉集」からの引用ということで、これも、とても画期的なことだそうです。しかもそれぞれ言葉、文字の表す内容が素晴らしい、と感じる方も多く、音の響きも霊(れい)に通じるものがあります。霊とは
Ray でもあり、まさに5Gの世界へと変化していこうとするその象徴を表している、とさえ感じます。このように、5Gに象徴されるテクノロジーの変化とは、情報構造の大きな転換点であり、人間の認識の枠組みを大いに変容させていく時代を表しているように感じます。

 何か、素晴らしい時代の夜明けになることを期待します。この新しい時代の幕開けに合わせるように、バベルの出版事業を大きく転換することにいたしました。それは、文字と紙の印刷物による出版ビジネスから、インターネットTV、インターネットラジオというように、動画、音楽などの配信によるメディアビジネスへのシフトです。

 そこでは、中心は【翻訳】です。世界、とりわけ日本の知的情報、動画、音楽などを、世界各地の多数の言語種へと翻訳して提供していこうと思っています。また、メディアの形式に捉われずに多言語出版のビジネスプランを考えています。皆様も、お気づきの点がありましたら、お気軽にご連絡くださいませ。

 「世界は翻訳である」これが私の探求のテーマです。人間の文化という横の広がりと、歴史という縦のつながりを一つのタペストリーのようにイメージします。やはり、何と言っても多様性です。いろいろな意味で、面白い時代になりました!!皆様のご意見をお寄せください。

 最後までお読みいただき有難うございます。

 

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