<新>翻訳に役立つソフトウェア活用法
第11回 便利なユーティリティソフト「PathText」と「WinShot」
投稿日時:2013/10/25(金) 14:30

第11回 便利なユーティリティソフト「PathText」と「WinShot」

■ファイル構成テキスト化ツール「PathText」
大量のファイルを翻訳する場合に、ファイル一覧を作成しなければならないことがあります。そんな時は、このPathText が便利です。
PathTextは以下のページからダウンロードできます。
ダウンロードしたファイルを解凍したらフォルダを適当な場所に置いて、その中のPathText.exeをダブルクリックして起動します(図1)。
(図1) 

この画面に、テキスト化したいファイルをドラッグ&ドロップします。
あとは「テキスト化保存」をクリックするだけの簡単操作です。
試しに、デフォルトのままテキスト化してみます。
まず調べたいファイルの入ったフォルダを丸ごとドラッグ&ドロップします。
次に「テキスト化保存」をクリックすると「名前を付けて保存」画面が表示されるので「保存する場所」を指定して「保存」をクリックします。
テキストエディタで保存されたテキストファイルを開きます(図2)。
このように、ファイル名の前に、作成日時、更新日時、アクセス日、やファイルの属性などの詳細情報が追加されたリストが出力されます。
さすがに、これほど詳細なリストは不要なので、「書式の設定」を変更してもう少しシンプルにしてみましょう。
「詳細追加」のチェックを外して「テキスト化保存」してみます。
今度はすっきりしました(図3)。
(3図) 

これをExcelで開けばファイル一覧表の完成です(図4)。
(図4) 

■スクリーンキャプチャソフト「WinShot」
翻訳に限らずPCで作業をしていると、画面をキャプチャして画像として保存したいときが必ずあるはずです。
筆者は、教材を作成したり連載記事を書いたりするときに、画面をキャプチャすることが多いのですが、WinShotにはずいぶんお世話になっています。
たしかに、スクリーンキャプチャソフトは色々ありますが、このソフトがいちばん簡単に使えて便利だと思っています。
WinShotは以下のページからダウンロードできます。
このソフトもダウンロードしたファイルを解凍して、適当な場所に置けば準備完了です。
フォルダを開いて、WinShot.exeをダブルクリックすれば起動します。
ただし、起動してもウインドウは開きません。
タスクバーにアイコンが表示されるだけです(図5)。
(図5) 

このアイコンをダブルクリックすると設定画面が開きます(図6)。
このソフトはショートカット・キーで操作するので、必ず「ホット・キー」を確認しておきましょう。
お勧めは「プレビュー表示」です。
キャプチャした画像をいったんプレビュー画面に表示して不要な部分をカットしたり、保存やコピーなどを行ったりできます。
(図6) 

例えば、今書いている原稿のWord画面をアクティブにして、Shift+Ctrl+F3を押せばアクティブウインドウをプレビュー画面に表示してみましょう。
画像の保存形式は、ビットマップ、JPEG、PNG、GIFで、「ファイル」メニューから選択できます(図8)。
(図8) 

とにかく、このツールは便利で手放せません。
コメント
プロフィール
小室誠一
1990年から機械翻訳のユーザーとして活用法の研究を行う。
バベル翻訳大学院で、「翻訳者のためのテキスト処理」「翻訳支援ツール徹底活用」など、ITスキルに関する講座を担当。
1990年から機械翻訳のユーザーとして活用法の研究を行う。
バベル翻訳大学院で、「翻訳者のためのテキスト処理」「翻訳支援ツール徹底活用」など、ITスキルに関する講座を担当。
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