■翻訳に役立つソフトウェア活用法
第13回 便利なWebスクラップソフト「紙copi Lite」
投稿日時:2011/02/25(金) 14:30
第13回 便利なWebスクラップソフト「紙copi Lite」
この連載では、翻訳ソフトや翻訳メモリソフトに限らず、翻訳業務の効率化に役立つソフトウェアを取り上げて、その活用法を紹介します。
第13回は、Webページを効率よくスクラップできる「紙copi Lite」を取り上げます。
「紙copi Lite」フリーウェア(ユーザ登録有)のダウンロードページ
http://www.kamilabo.jp/copilite/download.html
翻訳には調べ物がつきものです。今では、Web検索が調べ物の中心になっていますが、皆さんは検索結果をどのように管理されていますか?
Webブラウザから「名前を付けて保存」したり、必要な部分だけコピーしてWordやテキストとエディタに貼り付けて保存したりしているのでしょうか。
その方法だと、ファイルの管理が面倒です。ファイル形式が異なれば、表示するのも一律にはいかず、せっかく溜め込んだ資料を効率よく利用できません。
「紙copi Lite」は、Internet Explorerや Firefoxで表示したWebページに対して、以下のような3種類の取り込みができます。
(1)ページ全体を取り込む
(2)選択箇所を取り込む
(3)選択箇所の文字だけを取り込む
この中で、(1)はWebブラウザから「名前を付けて保存」したのと同じですが、(2)は必要な部分をレイアウトを保持したまま取り込めるので大変便利です。文字通り「切り抜き」ができます。(3)は文字だけなので、テキストエディタにコピー・アンド・ペーストするのと同じですが、日付やURLが自動的に付加されるので、資料としての価値が高まります。
<使い方>
操作は簡単です。ブラウザ上で右クリックしてメニューから選択するだけです。
ここでは、Firefoxでやってみましょう。なお、Firefoxで利用するには、「紙copi Lite」をインストールしたあとで、Firefox用アドオンもインストールする必要があります。
Firefox用アドオン(拡張機能)
http://www.kamilabo.jp/plugin/
(1)ページ全体を取り込む
そのまま右クリックします。
メニューが表示されたら「紙にページを取り込む」→「紙にページ全体を取り込む」をクリックします(図1)。
(図1)
「どの箱に取り込みますか?」というメッセージが表示されます(図2)。ここでは「標準」をクリックします。(ちなみに、デフォルトでは「標準」と「ゴミ箱」だけしかありませんが、いくつでも新規作成できます)。
(図2)
取り込んだら「紙copi Lite」の画面を見てみましょう(図3)。
左側の見出しをクリックすると右の画面に取り込んだWebページがそのままのレイアウトで表示されました。
(図3)
(2)選択箇所を取り込む
次に、必要な部分だけ範囲指定して取り込んでみましょう。
ブラウザで範囲指定して右クリックし、メニューの「紙にページを取り込む」→「紙に選択箇所を取り込む」をクリックします(図4)。
(図4)
「どの箱に取り込みますか?」というメッセージが表示されたら、「標準」をクリックします。
取り込んだ画面を見てみましょう(図5)。
指定部分がレイアウトを保持したまま表示されています。
(図5)
(3)選択箇所の文字だけを取り込む
今度は、選択した文字だけ取り込みます。
ブラウザで範囲指定して右クリックします。メニューの「紙にページを取り込む」→「紙に選択箇所の文字だけ取り込む」をクリックします(図6)。
(図6)
先ほどと同様に、保存する箱を指定します。
取り込んだ画面を見てみましょう(図7)。
テキストエディタで表示するのとあまり変わりませんが、最後にタイトル、取り込んだ日付、URLが追加されています。URLはハイパーリンクになっているので、元のページをすぐに確認できます。
(図7)
■新しい箱の作り方
「標準」の箱にすべて取り込んでしまうと、整理ができなくなります。そこで、新たに「箱」を作って分類しましょう。
箱を作るには、メニューバーの「箱」→「新しい箱を作る」をクリックします(図8)。
(図8)
箱に名前を付けて「作る」をクリックします(図9)。
(図9)
箱のアイコンをクリックして画面を切り替えます(図10)。
箱によって背景色が変わるので、どの箱を見ているのかすぐに分かります。
(図10)
取り込みには、ショートカットを使う方法もあります。詳しい使い方はオンラインヘルプ(http://www.kamilabo.jp/copi/help/)をご覧ください。
さらに機能が強化された有料版もあります。
第13回は、Webページを効率よくスクラップできる「紙copi Lite」を取り上げます。
「紙copi Lite」フリーウェア(ユーザ登録有)のダウンロードページ
http://www.kamilabo.jp/copilite/download.html
翻訳には調べ物がつきものです。今では、Web検索が調べ物の中心になっていますが、皆さんは検索結果をどのように管理されていますか?
Webブラウザから「名前を付けて保存」したり、必要な部分だけコピーしてWordやテキストとエディタに貼り付けて保存したりしているのでしょうか。
その方法だと、ファイルの管理が面倒です。ファイル形式が異なれば、表示するのも一律にはいかず、せっかく溜め込んだ資料を効率よく利用できません。
「紙copi Lite」は、Internet Explorerや Firefoxで表示したWebページに対して、以下のような3種類の取り込みができます。
(1)ページ全体を取り込む
(2)選択箇所を取り込む
(3)選択箇所の文字だけを取り込む
この中で、(1)はWebブラウザから「名前を付けて保存」したのと同じですが、(2)は必要な部分をレイアウトを保持したまま取り込めるので大変便利です。文字通り「切り抜き」ができます。(3)は文字だけなので、テキストエディタにコピー・アンド・ペーストするのと同じですが、日付やURLが自動的に付加されるので、資料としての価値が高まります。
<使い方>
操作は簡単です。ブラウザ上で右クリックしてメニューから選択するだけです。
ここでは、Firefoxでやってみましょう。なお、Firefoxで利用するには、「紙copi Lite」をインストールしたあとで、Firefox用アドオンもインストールする必要があります。
Firefox用アドオン(拡張機能)
http://www.kamilabo.jp/plugin/
(1)ページ全体を取り込む
そのまま右クリックします。
メニューが表示されたら「紙にページを取り込む」→「紙にページ全体を取り込む」をクリックします(図1)。
(図1)

「どの箱に取り込みますか?」というメッセージが表示されます(図2)。ここでは「標準」をクリックします。(ちなみに、デフォルトでは「標準」と「ゴミ箱」だけしかありませんが、いくつでも新規作成できます)。
(図2)

取り込んだら「紙copi Lite」の画面を見てみましょう(図3)。
左側の見出しをクリックすると右の画面に取り込んだWebページがそのままのレイアウトで表示されました。
(図3)

(2)選択箇所を取り込む
次に、必要な部分だけ範囲指定して取り込んでみましょう。
ブラウザで範囲指定して右クリックし、メニューの「紙にページを取り込む」→「紙に選択箇所を取り込む」をクリックします(図4)。
(図4)

「どの箱に取り込みますか?」というメッセージが表示されたら、「標準」をクリックします。
取り込んだ画面を見てみましょう(図5)。
指定部分がレイアウトを保持したまま表示されています。
(図5)

(3)選択箇所の文字だけを取り込む
今度は、選択した文字だけ取り込みます。
ブラウザで範囲指定して右クリックします。メニューの「紙にページを取り込む」→「紙に選択箇所の文字だけ取り込む」をクリックします(図6)。
(図6)

先ほどと同様に、保存する箱を指定します。
取り込んだ画面を見てみましょう(図7)。
テキストエディタで表示するのとあまり変わりませんが、最後にタイトル、取り込んだ日付、URLが追加されています。URLはハイパーリンクになっているので、元のページをすぐに確認できます。
(図7)

■新しい箱の作り方
「標準」の箱にすべて取り込んでしまうと、整理ができなくなります。そこで、新たに「箱」を作って分類しましょう。
箱を作るには、メニューバーの「箱」→「新しい箱を作る」をクリックします(図8)。
(図8)

箱に名前を付けて「作る」をクリックします(図9)。
(図9)

箱のアイコンをクリックして画面を切り替えます(図10)。
箱によって背景色が変わるので、どの箱を見ているのかすぐに分かります。
(図10)

取り込みには、ショートカットを使う方法もあります。詳しい使い方はオンラインヘルプ(http://www.kamilabo.jp/copi/help/)をご覧ください。
さらに機能が強化された有料版もあります。
コメント
プロフィール
小室誠一
1990年から機械翻訳のユーザーとして活用法の研究を行う。
バベル翻訳大学院で、「翻訳者のためのテキスト処理」「翻訳支援ツール徹底活用」など、ITスキルに関する講座を担当。
1990年から機械翻訳のユーザーとして活用法の研究を行う。
バベル翻訳大学院で、「翻訳者のためのテキスト処理」「翻訳支援ツール徹底活用」など、ITスキルに関する講座を担当。
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