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■翻訳に役立つソフトウェア活用法

第7回 辞書ソフト「超辞典DUO」活用法

投稿日時:2010/11/25(木) 15:00rss

 第7回 辞書ソフト「超辞典DUO」活用法
 

小室 誠一  翻訳システムテクノロジスト
(バイリンガルサービス事業 マネージャー、株式会社 バベル)
 
この連載では、翻訳ソフトや翻訳メモリソフトに限らず、翻訳業務の効率化に役立つソフトウエアを取り上げて、その活用法を紹介します。

 


 
第7回は辞書ソフトの「超辞典DUO」を取り上げます。
 
翻訳作業に辞書が必要なのは言うまでもありませんが、辞書ソフトの使い方で作業効率が大幅に向上するのは間違いありません。
 
辞書ソフトは、辞書の内容だけでなく検索プログラムの使い勝手の良さも重要な要素です。今回は、定評のある有名辞書と使いやすい検索機能を兼ね備えた辞書ソフト「超辞典DUO」の活用法のヒントを紹介します。
 
 
■基本機能
 
「超辞典DUO」の辞書本体は、研究社、大修館、三省堂などの定評ある主要辞書がラインナップされています。
 
数多い辞書の中から、これから翻訳を始める人のためのスターターキットとして、お勧めのセットを選んでみました。
 
◎研究社 大辞典パック(新英和大辞典 第6版、新和英大辞典 第5版、新和英大辞典・プラス、新編 英和活用大辞典)
◎大修館書店ジーニアススーパーパック(ジーニアス英和大辞典、ジーニアス用例プラス、ナノテクノロジー用語英和辞典、Genius Sounds DX、ジーニアス大和英インデックス、ジーニアス和英辞典 第2版)
◎研究社 リーダース英和辞典 第2版
◎三省堂 新明解国語辞典 第六版
 
とりあえず、これだけあれば一般的な翻訳には十分でしょう。
専門用語や特殊用語は必要に応じて揃えることにします。
 
「超辞典DUO」の検索機能は、検索ウインドウに検索語を入力して検索する「超辞典ブラウザー」と画面の文字にカーソルを合わせるだけで検索結果がポップアップする「タッチ検索」があります。どちらも「超辞典DUO」の詳細ページにわかりやすく説明されていますのでご覧ください。
 
「超辞典DUO」の検索機能が他のソフトと違うのは、以下のような「超検索」機能です。
(1)全文検索
(2)一括辞書引き--文章ごと検索ボックスに入力すると語彙分割して辞書引きする。
(3)ファジー検索--綴りの似た語も検索してくれる。
(4)英語と日本語混在で検索できる
 
この検索機能を使えば、単に「辞書を引く」だけでなく、思わぬ発見があったり、ぴったりの訳語を見つけるヒントを得ることもできるでしょう。
 
■超辞典ブラウザで検索する
 
通常、このような辞書ソフトを使うときは、検索方法と検索する辞書を選択して辞書引きすることが多いでしょう。
 
超辞典ブラウザでの検索方法は、「超検索」「完全一致」「前方一致」「後方一致」「全文検索」の5つです。
辞書の選択は、どれか一つの辞書を選択するか、「すべての辞書」(要するに串刺し検索です)を選択するかのどちらかです。
 
辞書は「すべての辞書」を選択すると良いでしょう。
あとは、どのように検索すれば必要な結果を効果的に得られるかということになります。ただし、検索方法が色々あっても、一つ一つ切り替えながら検索するのは面倒です。
 
超辞典ブラウザは複数起動できます。(メモリが許す限り何個でも開くことができます)
 
そこで検索方法の数だけ開いて、それぞれに別々の検索方法を指定します。そうすれば、異なった検索結果を同時に並べて見ることができます。この場合、「完全一致」は情報量が少ないので、これ以外の4つを指定すると良いでしょう。つまり、4つの超辞典ブラウザを開くということです。(図1)
 
(図1)
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(1)「超検索」スペルが間違っていても大丈夫
(2)「全文検索」検索語が黄色くマーキングされている
(3)「前方一致」検索語を先頭にした連語が表示されている
(4)「後方一致」検索語が最後にある連語が表示されている
 
例文を中心に検索したい場合は「ジーニアス英和大辞典」が役に立ちます。
「全文検索」で、検索ボックスの頭に [用例プラス] と入れてから、英単語を入力して検索すると、「ジーニアス英和大辞典」に追加された約3万件の用例を検索できます。(図2)
 
(図2)
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■タッチ検索
 
今ではタッチ検索もそれほど珍しくなくなりましたが、「超辞典DUO」はポップアップがきびきびしていて使いやすいのが特長です。
 
デフォルトでは、マウスカーソルの右下に検索結果がポップアップされます。設定によって上下左右に表示位置を変更できます。
最初はカーソル位置に表示さるのが便利に思えますが、本格的に英文を読んでみると、タッチ検索の度に読解の流れが中断されてしまい、すんなり頭に入ってきません。
分からない単語があっても、とりあえず文の最後まで読んで、全体を把握し、不明な単語の意味を予測してから辞書引きする方が効果的です。
ただし、その時点で瞬時に検索結果が表示される必要があります。ここで、きびきびしたタッチ検索が威力を発揮します。
 
ポップアップ画面は固定しましょう。検索結果の表示位置が辞書引きのたびに移動すると、視点が定まりません。それよりも位置を固定することで、視線の動きを最小限にできます。また、語義が複数ある場合にはじっくり読む必要がありますが、固定しておけば、うっかりカーソルをずらしてもポップアップ画面が閉じてしまうことがないので安心です。
 
ポップアップ画面を固定するには、一度タッチ検索をしてポップアップ画面を表示させておいて、「プッシュピン」アイコンをクリックします。(図3)
 

(図3)
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次に、画面の上部をドラッグして見やすい位置に移動します。これでタッチ検索の結果が常にこの位置に表示されるようになります。(図4)
 
(図4)
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電子辞書はすぐに目的の語句を調べられるので便利だが、紙の辞書のように前後に目を通したりできないので、学習には向かないという人がいまだにいますが、検索方法を工夫すれば、多くの関連情報をすばやく得ることができます。紙の辞書に勝るとも劣らないのが電子辞書です。
翻訳作業では、さらに限られた時間で信用のおける正確な情報を迅速に調べ上げる必要があるので、電子辞書の活用は重要です。
翻訳支援ソフトを使用する場合でも、このような参照用の優れた辞書は必須です。


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