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■翻訳に役立つソフトウェア活用法

第2回 優れた用語管理ツール「xTerminology」

投稿日時:2010/09/10(金) 10:43rss

  第2回 優れた用語管理ツール「xTerminology」
 

小室 誠一  翻訳システムテクノロジスト
(バイリンガルサービス事業 マネージャー、株式会社 バベル)
 
この連載では、翻訳ソフトや翻訳メモリソフトに限らず、翻訳業務の効率化に役立つソフトウエアを取り上げて、その活用法を紹介します。
 
第2回目は、用語管理と用語検索を効率的に行うためのソフトウエア「xTerminology」を取り上げます。
 
「xTerminology」は以下のサイトからダウンロードできます。訳語エディタの「TermEdit」はシェアウエア、訳語ビューワの「TermView」はフリーウェアです。「TermEdit」は30日間試用できます。
http://www.xterminology.info/index.html
 
翻訳業務では、用語集の管理が大変重要です。辞書作成・検索ソフトはたくさんありますが、xTerminologyの用語管理機能は大変優れています。また、一括辞書引き機能による訳語チェックやリーディング支援ツールとしても活用できる便利なソフトです。
 
このソフトは、訳語エディタのTermEdit (シェアウエア)と訳語ビューワのTermView (フリーウエア)の二つから構成されます。開発者自身が作成した辞書が無料で公開されており、TermViewを使った先引き読書法がすぐに活用できます。
 
 
<使い方>
 
■TermView
 
訳語ビューワのTermViewは、もともと翻訳者が翻訳作業を進める際に、指定訳語を確認するために使用することを想定して作られましたが、それ以外にも、開発者の山本氏が「先引き読書法」と呼んでいる一括辞書引き機能は、リーディング支援ツールとしても活用できるでしょう。
 
先引き辞書として無料公開されている「基礎単語集」や「専門用語集」を設定して、辞書引きしてみましょう。[図1]
 
[図1]
 

 

原文をクリップボードにコピーして、検索画面の「原文入力」ボタンをクリックするだけで一括辞書引きされます。[図2]
 

[図2]


 
原文にアンダーラインが引かれているものは、一括辞書引きにマッチした語句です。クリックすると、その語句が、右側の検索結果一覧の一番上にジャンプします。それと同時に用例検索され、画面下部に検索結果が表示されます。[図3]


 
[図3]
 

■TermEdit
 
自分で用語集を作成したり、既存の用語集をインポートしたりする場合は、TermEditを使用します。
TermEditには、訳語集に訳語エントリを登録・編集する機能と、訳語集の訳語エントリを抽出・マージする機能があります。

 
TermEditを起動してみましょう。[図4]

 

[図4]

 

「原語」--- 見出し語です。原形で入力します。
「訳語」--- 訳語が複数ある場合はパイプ(|)で区切って入力します。訳語を一つに絞り込みたいときは、任意の訳語にカーソルを置いて[選択]をクリックしてから[絞る]をクリックします。また、 [→][←]をクリックすると訳語の順番を変更できます。これは大変便利な機能です。
「品詞」--- プルダウンリストから選択します。名詞、動詞、形容詞、副詞、前置詞、接続詞、前置詞が選べます。品詞を選択して[語尾変化生成]をクリックすると「語尾変化」の欄に自動的に変化形が入力されます。翻訳ソフトの辞書登録のような作りです。
「レベル」--- 1~15まで重要度を設定できます。
「大文字小文字を区別する」--- チェックを入れると訳語検索の際に区別して検索されます。固有名詞などに設定します。
「用例(解説)」--- ホームページのURLを入力するだけで簡単にリンクが作成できます。WEBの情報を活用できます。
その他、「略語」「出典」「分類」など、実用的な作りになっていますが、[ファイル]→[訳語集プロパティ]で「訳語集プロパティ」画面を開くと、さらに詳しく訳語集の内容を記入できます。
 

すでに蓄積された訳語集が手元にある場合、簡単な操作でTermEditにインポートできます。ファイル形式は「コンマ区切り(CSV)」と「タブ区切り」です。Excelで形式を整えておいて、どちらかの形式で保存すれば良いでしょう。項目は、「原語」「訳語」「品詞」「大小文字の区別」「語尾変化(1)」「語尾変化(2)」「語尾変化(3)」「語尾変化(4)」「出典」「分類」「用例」「レベル」「略語」の順番で入力します。項目がない場合はセルを空にしておきます。
 

訳語集には編集用の訳語集ソースファイル(TSC)と配布用の訳語集オブジェクトファイル(TOB)があり、一つのTSCファイルには最高100,000個までの訳語エントリを格納できます。配布形式のTOBファイルに変換すれば編集できなくなり、作成した辞書を安心して配布できます。

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