【ブログ】翻訳テクノロジーあれこれ by 小室誠一
進化するOmegaT (1)
投稿日時:2021/11/25(木) 15:26
OmegaTについての紹介記事を「翻訳に役立つソフトウェア活用法」に書いたのは、2010/09/25のことです。
フリーの翻訳メモリソフト「OmegaT」
http://e-trans.d2.r-cms.jp/blog_detail/id=34
当時は、「翻訳メモリソフト」と「翻訳ソフト」を区別していたことが分かります。
翻訳支援ソフトには大きく分けて、対訳データベースによる訳文の再利用をメイン機能とする「翻訳メモリソフト」と、翻訳エンジンを搭載して自動的に訳文を出力する「翻訳ソフト」とがあります。
今では、翻訳支援ツールに機械翻訳を組み込んで利用するのが標準になっています。
OmegaTはその後もアップデートを繰り返し、どんどん進化しています。
筆者もこの十数年、20種類以上の翻訳支援ツールを利用してきましたが、個人が業務で利用するツールとして、OmegaTは素晴らしいツールだと再認識しています。
そこで、「翻訳メモリ+機械翻訳」を十分に活用でき、しかも無料で使用できる翻訳支援ツールのOmegaTを改めて数回に分けて取り上げてみたいと思います。
OmegaTについての詳細は以下のWebサイトをご覧ください。
OmegaT - multiplatform CAT tool
https://sourceforge.net/projects/omegat/
OmegaT、自由に使える翻訳メモリツール
https://omegat.org/ja/
現在、ダウンロードできるバージョンは2種類あります。
通常版:OmegaT 4.3.2
最新版:OmegaT 5.7.0
実務で利用する場合は通常版をダウンロードしてください。これが安定版です。
「通常版」と「最新版」の違いは更新されたマニュアルが配布されているかどうかだけだそうです。
OmegaTは、ボランティアによって開発されているので、最新版のマニュアル更新が遅れたりすることがあるようです。
OmegaT 4.3.2をダウンロードしてインストールしてみましょう。
https://omegat.org/ja/download

Windows版を見ると次の3種類あります。
Windows (JRE付き)
Windows (64-bit, JRE付き)
Windows (JRE無し)
JREというのは、Java Runtime Environment(Java実行環境)のことです。OmegaTはJavaでプログラミングされているので、JREがインストールされていればWindowsでもOS XでもLinuxでも動作します。
JREがすでにインストールされているか分からない場合は、JRE付きを選んでおけば大丈夫でしょう。
無事インストールできたら起動してみましょう。

とりあえず今回はここまで。
フリーの翻訳メモリソフト「OmegaT」
http://e-trans.d2.r-cms.jp/blog_detail/id=34
当時は、「翻訳メモリソフト」と「翻訳ソフト」を区別していたことが分かります。
翻訳支援ソフトには大きく分けて、対訳データベースによる訳文の再利用をメイン機能とする「翻訳メモリソフト」と、翻訳エンジンを搭載して自動的に訳文を出力する「翻訳ソフト」とがあります。
今では、翻訳支援ツールに機械翻訳を組み込んで利用するのが標準になっています。
OmegaTはその後もアップデートを繰り返し、どんどん進化しています。
筆者もこの十数年、20種類以上の翻訳支援ツールを利用してきましたが、個人が業務で利用するツールとして、OmegaTは素晴らしいツールだと再認識しています。
そこで、「翻訳メモリ+機械翻訳」を十分に活用でき、しかも無料で使用できる翻訳支援ツールのOmegaTを改めて数回に分けて取り上げてみたいと思います。
OmegaTについての詳細は以下のWebサイトをご覧ください。
OmegaT - multiplatform CAT tool
https://sourceforge.net/projects/omegat/
OmegaT、自由に使える翻訳メモリツール
https://omegat.org/ja/
現在、ダウンロードできるバージョンは2種類あります。
通常版:OmegaT 4.3.2
最新版:OmegaT 5.7.0
実務で利用する場合は通常版をダウンロードしてください。これが安定版です。
「通常版」と「最新版」の違いは更新されたマニュアルが配布されているかどうかだけだそうです。
OmegaTは、ボランティアによって開発されているので、最新版のマニュアル更新が遅れたりすることがあるようです。
OmegaT 4.3.2をダウンロードしてインストールしてみましょう。
https://omegat.org/ja/download

Windows版を見ると次の3種類あります。
Windows (JRE付き)
Windows (64-bit, JRE付き)
Windows (JRE無し)
JREというのは、Java Runtime Environment(Java実行環境)のことです。OmegaTはJavaでプログラミングされているので、JREがインストールされていればWindowsでもOS XでもLinuxでも動作します。
JREがすでにインストールされているか分からない場合は、JRE付きを選んでおけば大丈夫でしょう。
無事インストールできたら起動してみましょう。

とりあえず今回はここまで。
コメント
プロフィール
小室誠一
1990年から機械翻訳のユーザーとして活用法の研究を行う。
バベル翻訳大学院で、「翻訳者のためのテキスト処理」「翻訳支援ツール徹底活用」など、ITスキルに関する講座を担当。
1990年から機械翻訳のユーザーとして活用法の研究を行う。
バベル翻訳大学院で、「翻訳者のためのテキスト処理」「翻訳支援ツール徹底活用」など、ITスキルに関する講座を担当。
編集部宛投稿メール
最新記事
- 進化するOmegaT (2) (2021/12/07)
- 進化するOmegaT (1) (2021/11/25)
- DeepLの訳文が読みやすい理由 (2020/11/17)
- 機械翻訳支援ツール「GreenT」試用レポート(その2) (2020/05/29)
- 機械翻訳支援ツール「GreenT」試用レポート(その1) (2020/04/29)
- DeepL翻訳が日本語対応になった ― 翻訳英文法もびっくり (2020/03/27)
- 翻訳精度スコアBLEUを簡単に計算できるツール「シンプルMTスコア」 (2020/02/13)
- 機械翻訳の動向 (2020/02/03)
- 翻訳者の作業内容が変化している? (2017/10/12)
- みんなの自動翻訳をMemsourceで使ってみる(2) (2017/08/24)
- みんなの自動翻訳をMemsourceで使ってみる(1) (2017/08/03)
- Microsoftの「Try & Compare」ページ (2017/07/21)
- 音声翻訳アプリVoiceTraがニューラル機械翻訳で精度アップ (2017/07/13)
- Googleがニューラル機械翻訳の作り方を公開 (2017/07/13)
- 「MTフェア2017」参加レポート(3) (2017/07/06)
- 「MTフェア2017」参加レポート(2) (2017/07/06)
- 「MTフェア2017」参加レポート(1) (2017/07/06)
- ブログをはじめました (2017/06/29)
ブログ一覧
- 【ブログ】翻訳テクノロジーあれこれ by 小室誠一
- <新>翻訳に役立つソフトウェア活用法
翻訳ソフトや翻訳メモリソフトに限らず、翻訳業務の効率化に役立つソフトウェアを取り上げて、その活用法を紹介します。 - ■翻訳に役立つソフトウェア活用法
ブログ 7日間のアクセスランキング
- 1:翻訳精度スコアBLEUを簡単に計算できるツール「シンプルMTスコア」(43pv)
- 2:第3回 フリーの翻訳メモリソフト「OmegaT」(25pv)
- 3:第13回 テキストファイル比較ソフト「WinMerge」(24pv)
- 4:第1回 「EKWords - 高速キーワード抽出・集計」(15pv)
- 5:第1回 簡単にTMXが作成できる「Align Assist」(14pv)
- 6:第4回 英文ライティングに役立つコンコーダンサー「AntConc」(12pv)
- 7:第10回 バイナリ文書対応のGrep検索が便利な「VxEditor」(10pv)
- 8:DeepL翻訳が日本語対応になった ― 翻訳英文法もびっくり(10pv)
- 9:進化するOmegaT (2)(8pv)
- 10:第2回 優れた用語管理ツール「xTerminology」(8pv)
- 11:第9回 手軽に使える対訳ファイル作成ツール「AutoAlign」(8pv)
- 12:第6回 クラウド型の翻訳ツール「Google 翻訳者ツールキット」(8pv)
- 13:第10回 便利なワードカウントソフト「Count Anything」(7pv)
- 14:みんなの自動翻訳をMemsourceで使ってみる(2)(7pv)
- 15:機械翻訳支援ツール「GreenT」試用レポート(その1)(6pv)
- 16:みんなの自動翻訳をMemsourceで使ってみる(1)(5pv)
- 17:第7回 校正・推敲支援ツール「Tomarigi」(4pv)
- 18:第11回 便利なユーティリティソフト「PathText」と「WinShot」(4pv)
- 19:第5回 まだまだ使える「Wordfast Classic」(4pv)
- 20:第12回 クリップボード監視ソフトなら「クリップアウト2000」(3pv)