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<新>翻訳に役立つソフトウェア活用法

第13回 テキストファイル比較ソフト「WinMerge」

投稿日時:2013/11/25(月) 14:30


 
第13回 テキストファイル比較ソフト「WinMerge」
 
小室 誠一  翻訳システムテクノロジスト
(バベル翻訳大学院eトランステクノロジー研究所)
 
   
 
翻訳に修正は付き物です。特に、複数のメンバーが関わる翻訳プロジェクトでは、修正の入ったファイルの管理が難しくなります。
文書を比較するソフトは数多くあります。たとえば、Wordの文書比較機能も役に立ちます。ただ、大量のファイルを一度に比較するソフトとなると、それほど多くはありません。
今回は、テキストファイルの比較に便利なフリーウエアのWinMergeを紹介します。
 
■WinMergeのインストール
 
WinMergeはプログラマー用に開発されたソフトですが、プログラミングに限らず、翻訳などの文書作成作業にも十分に役立ちます。
 
このソフトを使えば、ファイルの相違点を色分けして表示できます。また、マージ機能により、比較したファイルを結合することもできます。
 
WinMerge 日本語版は以下のページからダウンロードできます。
http://www.forest.impress.co.jp/library/software/winmerge/
 
セットアップファイルを実行すると、コンポーネントの選択画面が表示され、メニューとダイアログの言語を選択できます(図1)。
 
(図1) 
 
あとは、メッセージに従ってインストールしてください。
 
■WinMergeの使い方
 
WinMergeを起動したら、比較するファイルを開きます。
フォルダの形をした「開く」アイコンをクリックしてください(図2)。
あるいは「ファイル」メニュー→「開く」をクリックしていただくか、ショートカットの「Ctrl」+「O」を押しても結構です。
 
(図2) 
 
 
「ファイルまたはフォルダの選択」画面が開いたら「参照」ボタンをクリックして比較したいテキストファイルを指定します。
1: は左側(元のファイル)、2: は右側(修正したファイル)を指定します(図3)。
 
(図3) 
 
ファイルを指定が済んだら「OK」をクリックすると、比較結果が表示されます(図4)。
 
(図4) 
 
これだと見にくいので、「表示」→「行を右端で折り返す」をクリックします(図5)。
 
(図5) 
 
行が折り返されて見やすくなったら、最初の行にカーソルを置いて「現在の差異」アイコンをクリックします(図6)。
背景の色が変わり、左右の文字列が下のエディタにも上下に表示されます。
 
(図6) 
 
差異のある行はこのように背景が色分けされて表示され、行の中で異なっている語句は、背景色が薄くなっています。下部の画面に表示された行では、差異のある語句にだけ背景色が付いています。
 
「現在の行内差異」アイコンをクリックすると、差異のある語句が選択状態になるので、コピーや削除などが簡単にできます(図7)。
 
(図7) 
 
「左へコピー」(あるいは「右へコピー」)アイコンをクリックすると、左右それぞれの行をコピーすることができます(図8)。
 
(図8) 
 
 
■HTMLファイルを比較する
 
WinMergeが比較できるのはテキスト形式のファイルだけですが、タグ付きテキストなら問題なく利用できます。
翻訳に使われるタグ付きの代表と言えばHTMLファイルです。
 
WinMergeで比較すると、タグの差異も分かりやすく表示されます(図9)。
Webページの制作にも役に立ちそうです。
 
(図9) 
 
 
■フォルダ内のファイルを比較する
 
フォルダを指定することで、その中にあるファイルをまとめて比較することができます。 
比較を実行すると、差異のあるファイルが色分けされます(図10)。
 
(図10) 
 
差異のあるファイルをダブルクリックするとファイルが開いて、どこが違っているのか確認できます(図11)。
 
(図11) 
 
画面はすべて新規に開きます。タブをクリックすれば前に開いた画面を表示できます。
 

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プロフィール

小室誠一
1990年から機械翻訳のユーザーとして活用法の研究を行う。
バベル翻訳大学院で、翻訳者のためのテキスト処理など、ITスキルに関する講座を担当。
また、フリーの翻訳者として毎日CATツールを使うのが嬉しくてたまらない。
ブルーグラス、バードウオッチング、俳句をこよなく愛しているが、最近は孫と遊ぶのに夢中。

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